
東梅健太郎と4人の日本代表トレーナー、六本木トレーナーが語る特別な一日
先日、総勢6名のトレーナーと俳優1名が一堂に会する貴重な機会がありました。中心にいたのは、福島を拠点に治療院を営みながら、J3の福島ユナイテッドFCでトレーナーを務める
東梅健太郎さん(通称:健ちゃん)。今回の集まりは、彼のアスレチックトレーナー養成時代の同期が集まった、特別な同窓会のような場でした。
1. 日本代表トレーナーたちの顔ぶれ
この日集まったメンバーは、それぞれ異なる競技の日本代表チームで活躍する優秀なトレーナーばかり。日々アスリートと向き合い、最高のパフォーマンスを引き出すために奮闘しています。

ウエイトリフティング・レスリング代表チーム 梶尾 安正さん
女子7人制ラグビー代表チーム 平井 晴子さん
ボート代表チーム 野村 幸史さん(一番右)
空手代表チーム 安東 映美さん
健ちゃん自身は、今月からスペインへ旅立つことが決まっています。日本を出る前に、こうして旧友たちが集まったのはこれが最後。名残惜しさもありつつ、各々の経験を共有し合う、大変充実したひとときとなりました。
2. かけがえのない仲間とのディナー
食事の席では、それぞれの近況報告が行われました。日本代表チームでの実践事例や、日常的にアスリートをサポートする中での課題など、普段はなかなか共有できないリアルな現場の話が飛び交います。

俳優として活動しているメンバーからは、映画や舞台で身体を酷使する現場のエピソードも聞くことができ、とても新鮮でした。アスリート以外の分野でも、体を動かす職業の方々にトレーナーが求められるケースは増えています。
3. 脳震盪とトレーナーの責任
宴席では真剣なテーマも議論されました。その一つが脳震盪に関する問題です。サッカーやラグビーなどのコンタクトスポーツでは特に注意が払われるべきテーマですが、アスリートはしばしば「どうしても試合に出たい」という強い思いを抱きがちです。
一方、トレーナーは選手の安全を最優先に考えなければなりません。症状が軽く見えても、再度衝撃を受ければ深刻なダメージを負うリスクは決して小さくありません。選手の意欲やチーム状況に左右されず、安全を確保するために時には試合に出さない判断を下す勇気が必要です。
ラグビー界では脳震盪への理解が進んでいる一方で、他競技での認知はまだ充分ではないとの意見も聞かれました。トレーナーは、単にケアするだけでなく、選手やスタッフに対してそのリスクを啓発し、事故を未然に防ぐ役割を担っています。
4. トレーナーという職業の誇り
今回の集まりは、トレーナー同士の連帯感を再認識する場でもありました。日々の仕事内容は異なるものの、選手を支えるというミッションは共通。その使命感と誇りが、互いをリスペクトし合う土台となっています。
これからスペインへ飛び立つ健ちゃんの新たなチャレンジを全員が応援し、トレーナー業界自体の認知度向上に向けて意見を交換しました。私たちトレーナーは、アスリートのみならず、多くの人々に求められる存在へと成長し続けたいと願っています。
健ちゃんの海外での活躍を心から祈りつつ、それぞれが自分の現場で誇りを持ち続け、トレーナーの可能性をさらに切り拓いていく。意欲に満ちた、充実の一日でした。