HIITとタバタ式の違いと効果を考察
高強度インターバルトレーニング(HIIT)と「タバタ式」は、どちらも短時間での脂肪燃焼や持久力向上を目指す運動法として知られています。一見似ているように見えますが、これらのトレーニングには明確な違いがあります。今回は、両者の違いとそれぞれのメリットについて考察します。
1. HIITとは?
HIIT(High-Intensity Interval Training)は、「高強度の運動」と「低強度の休憩または運動」を交互に行うトレーニング法です。一定の時間を全力で運動し、その後短い休息を取ることを繰り返します。
- 目的: 全身の脂肪燃焼、心肺機能の向上、筋力強化。
- 典型的なサイクル: 運動20秒~1分 / 休憩10秒~1分。
- トレーニング時間: 10~30分。
HIITのメリット
- 脂肪燃焼効果: アフターバーン効果(EPOC)による長時間の脂肪燃焼。
- 多様な運動内容: エクササイズの種類は自由に選べる。
- パフォーマンス向上: 有酸素運動と無酸素運動の両方を刺激。
2. タバタ式とは?
タバタ式トレーニングは、「20秒の全力運動+10秒の休憩」を8セット行う、合計4分間の非常に短いインターバルトレーニングです。このメソッドは1996年に田畑泉博士による研究で開発され、最大酸素摂取量(VO₂ max)の向上が科学的に証明されています。
- 目的: 最大心拍数の90%以上を維持し、心肺機能と筋力を同時に強化。
- 典型的なサイクル: 運動20秒 / 休憩10秒。
- トレーニング時間: 合計4分。
タバタ式のメリット
- 短時間集中: たった4分で効果が出る。
- 心肺機能向上: 有酸素・無酸素運動の両方を鍛える。
- 研究実績: 科学的に証明された効果。
3. HIITとタバタ式の主な違い
項目 | HIIT | タバタ式 |
---|---|---|
運動時間 | 10~30分 | 4分 |
運動強度 | 高強度~中強度 | 全力運動(最大強度) |
休憩時間 | 10秒~1分 | 10秒 |
適用範囲 | 初心者からアスリートまで | 上級者向け |
4. 結論: 自分に合ったトレーニングを選ぼう
HIITとタバタ式は、それぞれの特性を理解して行うことで、短時間で効率的なフィットネス効果を得られます。初心者や時間が限られている方にはタバタ式、トレーニングバリエーションを求める方にはHIITがおすすめです。Disport Worldでは、個々の目標に応じたカスタムトレーニングプランをご用意しています。