公開日:2026-01-21 / 最終更新日:2026-07-22
「筋トレ=血圧上昇」は正しいのか
先に整理します。トレーニング「中」に血圧が一時的に上がるのは事実です。一方で、定期的なレジスタンストレーニングは「安静時の血圧」を下げる方向に働くと報告されています。この2つは別の話であり、混同して「筋トレは高血圧に悪い」と決めつけるのは正確ではありません。
本記事は一般的な情報提供であり、診断・治療・特定の効果を保証するものではありません。高血圧の診断・治療方針は主治医の判断によります。高血圧の方がトレーニングを始める際は、必ず主治医に相談し、許可を得てください。
研究が示す筋トレと血圧の関係
近年の複数のメタ分析では、定期的なレジスタンストレーニングが安静時の収縮期血圧をおおむね数mmHg(報告により約−3〜−6mmHg程度)低下させると報告されています。特に注目されているのがアイソメトリック(等尺性)トレーニングで、ウォールシット(壁スクワット)のような種目で、より大きな低下(報告により収縮期で−6〜−10mmHg程度)が示された研究もあります。
ただし、これらは集団の平均値であり、効果には個人差があります。重要なのは「強度」と「方法」の管理です。高強度で息を止めて力む(いわゆるバルサルバ法)と、その瞬間の血圧は急激に上がります。無理のない強度で、呼吸を止めずに行うことが、安全に取り組むための基本になります。
レジスタンストレーニングが安静時血圧の低下と関連する背景には、末梢血管の抵抗の低下や血管内皮機能の改善などが関与すると考えられています。即効的な「治療」ではなく、数週間〜数ヶ月の継続によって少しずつ変化が見られるという位置づけです。
避けたい方法と、取り入れやすい方法
高血圧の方がレジスタンストレーニングを行う場合、強度・呼吸・種目・頻度の選び方が大切です。あくまで一般的な目安として整理します(実際のプログラムは主治医の指示と体調に合わせて調整してください)。
| 避けたい | 取り入れやすい | |
|---|---|---|
| 強度 | 1RM(最大挙上重量)に近い高強度 | 無理のない中強度(おおむね60〜70%1RMが一つの目安) |
| 呼吸 | 息を止めて力む(バルサルバ法) | 動作に合わせた連続呼吸 |
| 種目 | 頭上に挙げるオーバーヘッド系の高強度 | マシン系・自体重・バンド、等尺性(壁スクワット等) |
| 頻度 | 毎日のハードトレーニング | 週2〜3回、回復日を確保 |
特に「息を止めて力む」動作は、その瞬間に血圧を大きく上げるため、高血圧の方は避けたいポイントです。連続呼吸を保てる強度に抑えることが、安全に続けるうえで重要になります。
JSPO-ATの知識を活かした安全管理
高血圧をお持ちの方のトレーニングは、スポーツ医学の知識が役立つ領域です。どの種目を、どの強度で、どのように呼吸しながら行うか——この判断には、身体の状態を踏まえた設計が必要になります。
JSPO-AT(日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー)は、スポーツ医学をベースとした身体の確認とプログラム設計を行うための資格です。Disport Worldでは、こうした知識をもとに、必要に応じて主治医との連携も視野に入れながら、一人ひとりの状態に合わせて無理のない進め方を設計します。
高血圧の方は、必ず主治医の許可を得てからトレーニングを開始してください。Disport Worldでは初回カウンセリングで既往歴と服薬状況を確認したうえで、安全を最優先にプログラムを設計します。トレーニング中に頭痛・めまい・強い動悸・胸の不快感などがあれば、ただちに中止し医療機関にご相談ください。
高血圧でのトレーニングの進め方、まずは気軽に——
岡本に直接LINEでご相談いただけます。
LINE登録で体験トレーニング ¥15,000 → ¥7,500(毎月先着3名さま半額)
高血圧でも無理なく取り組める
プランを、一緒に考えませんか。
JSPO-AT認定トレーナーが既往歴を考慮し、
主治医の許可を前提に安全なプランをご提案します。
体験後の入会判断は不要。
よくあるご質問
主治医の許可があれば、取り組める場合が多いです。無理のない強度と連続呼吸で行えば、安静時血圧の低下と関連すると報告されています。まずは主治医にご相談のうえ、JSPO-ATの知識をもとに安全を最優先にプログラムを設計します(効果には個人差があります)。
運動中に血圧が一時的に上がること自体は通常の反応ですが、高血圧の方は上昇幅を抑える配慮が大切です。中強度で連続呼吸を行い、息を止めて力む動作を避けることで、無理なく取り組めます。頭痛・めまい・強い動悸などがあれば中止し、医療機関にご相談ください。
どちらも安静時血圧の低下と関連すると報告されています。有酸素運動は心肺機能、レジスタンストレーニングは筋力や末梢のめぐりに働きかけます。両方を組み合わせるアプローチが一般的に勧められます。実際の内容は主治医の指示と体調に合わせて調整してください。
- Cornelissen VA, Smart NA. Exercise Training for Blood Pressure: A Systematic Review and Meta-analysis. J Am Heart Assoc. 2013;2(1):e004473.
- Smart NA, et al. Effects of isometric resistance training on resting blood pressure: individual participant data meta-analysis. J Hypertens. 2019;37(10):1927-1938.
- de Sousa EC, et al. Resistance training alone reduces systolic and diastolic blood pressure in prehypertensive and hypertensive individuals: meta-analysis. Hypertens Res. 2017;40(11):927-931.

