2026年7月13日更新。「NPBジュニアトーナメント KONAMI CUP 2026」(第22回・12月26日〜29日開催)の全16チームについて、セレクション募集状況を一覧化した。7月13日時点で応募を受け付けているのは阪神・ソフトバンク・オイシックス新潟・ハヤテ静岡・四国アイランドリーグplusの5チーム。歴代優勝、球団別の選考方式と基準、肩肘検診、応募動画の撮り方、3・4年生からの準備、中学硬式の進路、長期の身体づくりまで——保護者と指導者のための決定版ガイド。
Key Points — 3分で分かる要点
「NPBジュニアトーナメント KONAMI CUP」は、日本野球機構(NPB)と所属する12球団が主催する、小学5〜6年生による全国大会だ。2005年に第1回大会が開催されて以来、毎年12月下旬に開催されている。各球団がセレクションで選抜した16名のジュニア選手たちが、プロのユニフォームを着て、ジュニア日本一を懸けて戦う。「小学生のドラフト会議」とも言える厳しい選抜過程と、明治神宮野球場などプロが実際に使用する球場での試合は、まさに小学生野球の最高峰だ。
学童野球の二大大会であるマクドナルドトーナメントとNPBジュニアトーナメントには、決定的な違いがある。マクドナルドトーナメントはチーム単位(所属する学童野球チームがそのまま出場)に対して、NPBジュニアトーナメントは各プロ球団が選抜した個人による選抜チームだ。所属する学童野球チームに関係なく、地域選抜方式で選ばれる。
| 項目 | マクドナルドトーナメント | NPBジュニアトーナメント |
|---|---|---|
| 主催 | 全日本軟式野球連盟(JSBB) | NPB+12球団 |
| 使用球 | 軟式球(J号) | 軟式球(J号・ナガセケンコー) |
| チーム構成 | 所属チームそのまま | 選抜方式(セレクション) |
| 参加方法 | 所属チームの予選勝ち抜き | 個人応募→セレクション |
| 開催時期 | 8月 | 12月下旬 |
| 会場 | 各地(2026年は愛媛) | 明治神宮野球場ほか |
| 参加チーム | 53チーム | 16チーム(2025年〜) |
つまり、マクドナルドトーナメントは「チームの強さ」を競う大会、NPBジュニアトーナメントは「個人の才能」を競う大会と言える。使用球はどちらも学童用の軟式球(J号)であり、違いはボールではなく「チーム単位か、個人選抜か」にある。両大会の経験を持つ選手も多くいる。
プロ野球選手への育成ピラミッド——学童期の位置づけ
NPBジュニアトーナメントは、プロへの長い道のりの「入口」に位置する。ここで重要なのは早期の勝敗以上に、成長期に怪我なく、正しい身体の使い方を身につけることだ。
2026年5月29日、一般社団法人日本野球機構(NPB)とNPB12球団は、「NPBジュニアトーナメント KONAMI CUP 2026」の開催を正式に発表した。2005年の創設から数えて今年で第22回を迎える。株式会社コナミデジタルエンタテインメントによる特別協賛は、2020年から7年連続となる。
KONAMI CUP 2026 大会概要(NPB公式発表)
公式タイトル:NPBジュニアトーナメント KONAMI CUP 2026
開催回:第22回(2005年創設)
日程:2026年12月26日(土)〜12月29日(火)
会場:明治神宮野球場ほか(予定)※報道では明治神宮野球場とジャイアンツタウンスタジアムの2球場開催と伝えられている
出場:計16チーム
主催:一般社団法人日本野球機構、NPB12球団
特別協賛:株式会社コナミデジタルエンタテインメント
協力:ナガセケンコー株式会社
運営協力:公益財団法人全日本軟式野球連盟
対象選手:小学5・6年生で編成(監督は各球団のOB選手等が務める)
出典:NPB公式「NPBジュニアトーナメント KONAMI CUP 2026」開催告知(2026年5月29日)・特設ページ
本大会は、「子どもたちが『プロ野球への夢』という目標をより身近に持てるように」との思いから2005年に創設された。各球団がジュニアチームを編成し、年末に未来のプロ野球選手を目指す小学生たちがしのぎを削る。例年、年の瀬の風物詩として注目を集める大会だ。
出場16チーム一覧
【NPB12球団ジュニアチーム】
読売ジャイアンツ Jr./東京ヤクルトスワローズ Jr./横浜DeNAベイスターズ Jr./中日ドラゴンズ Jr./阪神タイガース Jr./広島東洋カープ Jr./北海道日本ハムファイターズ Jr./東北楽天ゴールデンイーグルス Jr./埼玉西武ライオンズ Jr./千葉ロッテマリーンズ Jr./オリックス・バファローズ Jr./福岡ソフトバンクホークス Jr.
【ファーム・リーグ参加球団】
オイシックス新潟アルビレックス・ベースボール・クラブ Jr./ハヤテベンチャーズ静岡 Jr.
【日本地域プロ野球リーグ機構 加盟リーグ選抜】
ルートインBCリーグ Jr./四国アイランドリーグplus Jr.
かつては12球団のみで争われていた本大会だが、近年は門戸が広がり、独立リーグ系のジュニアチームも正式参加するようになった。これにより、より多くの地域の小学生に「プロ野球への夢」への扉が開かれている。
2026年7月13日時点|各球団の公式発表・報道にもとづく
一次セレクションの応募は、例年6月〜7月に集中する。2026年もすでに多くの球団が一次の受付を終えた一方、7月13日時点では次の5チームが応募を受け付けている。締切1週間前は応募が集中するため、早めの提出が公式にも推奨されている。
| 球団 | 対象 | 一次選考の方式 | 2026年 応募期間 | 7/13時点の状況 |
|---|---|---|---|---|
| セントラル・リーグ | ||||
| 読売ジャイアンツJr. | 小5・6 | 動画(4段階選考) | 6月1日〜6月30日 | 締切済 |
| 東京ヤクルトスワローズJr. | 公式参照 | 動画 → 会場(二次 7月21日・22日) | 〜6月25日 | 締切済 |
| 横浜DeNAベイスターズJr. | 小6(+球団スクール アドバンス所属の小5) | 応募 → 実技選考3回(7月21日〜30日・横浜市内) | 〜7月1日 | 締切済 |
| 中日ドラゴンズJr. | 公式参照 | WEB応募 → 5段階選考 | 〜6月22日 | 締切済 |
| 阪神タイガースJr. | 小6(近畿圏) | 動画 → 実戦形式(8月11日・12日)→ 最終+肩肘検診 | 6月18日〜7月16日 | 受付中(〜7/16) |
| 広島東洋カープJr. | 公式参照(2025年は中国地方5県) | 公式参照 | 7/13時点 未確認 | 要項未確認 |
| パシフィック・リーグ | ||||
| 北海道日本ハムファイターズJr. | 小5・6(北海道内) | 動画(デジタルチャレンジ)→ 三次まで | 6月1日開始 | 選考進行中(二次結果 〜7/13通知) |
| 東北楽天ゴールデンイーグルスJr. | 小6(東北6県・例年) | 会場選考(例年8月・当日一発型) | 未発表 | 未発表(例年7月中〜下旬告知) |
| 埼玉西武ライオンズJr. | 小6本メンバー+小5サポートメンバー約5名 | 動画6種(デジタルチャレンジ) | 公式参照 | 一次結果通知段階(二次案内 〜7/17) |
| 千葉ロッテマリーンズJr. | 公式参照 | 応募 → 会場一次(7月21日〜23日) | 〜7月6日 | 締切済 |
| オリックス・バファローズJr. | バファローズカップ2026出場チームの選手 | 大会視察・推薦 → 動画 → 実技(9月中旬) | 一般公募なし | 大会経由 |
| 福岡ソフトバンクホークスJr. | 小5・6(九州) | ヒマラヤ店舗測定 → 4段階選考 | 6月19日〜7月19日 | 受付中(〜7/19) |
| ファーム・リーグ | ||||
| オイシックス新潟アルビレックスJr. | 小5・6 男女(新潟・富山・石川・福井) | 動画 または 店舗測定 → 実技(8月4日・8月21日) | 6月19日〜7月16日 | 受付中(〜7/16) |
| ハヤテベンチャーズ静岡Jr. | 公式参照 | 動画・書類 → 4段階(〜9月・肩肘検診) | 〜7月20日 | 受付中(〜7/20) |
| 独立リーグ選抜 | ||||
| ルートインBCリーグJr. | 小5・6(加盟地域9県) | 公式参照(昨年は7月告知 → 9月選手決定) | 未発表 | 未発表 |
| 四国アイランドリーグplus Jr. | 小5・6(四国4県) | 応募 → 選考(二次で肩肘検診) | 〜8月7日 17:00 | 受付中(〜8/7) |
注記:本表は2026年7月13日時点で、各球団の公式サイトおよび報道から確認できた情報の整理です。日程・条件は変更される場合があります。応募の際は、必ず各球団公式サイトの最新の募集要項をご確認ください。
NPBジュニアトーナメントの最大の特徴は、各球団が独自に行う厳しいセレクションだ。各球団数百名の応募者から、わずか16名が選ばれる。合格率は概ね3-5%程度とされ、「小学生のドラフト」と呼ばれる所以だ。店舗測定方式を採るソフトバンクのように、応募規模が数千人規模にのぼるとされる球団もあり、球団によって応募者数の桁が変わる。
6月〜7月実施。スマートフォン等で撮影したバッティング、ピッチング、フィールディング(捕手はセカンドスロー)の動画を応募フォームから提出する方式が主流。現地に行かなくても応募でき、応募者数の増加につながっている。2026年はソフトバンク・オイシックス新潟のように、スポーツ用品店での球速・スイングスピード測定を一次選考とする方式も広がっている。
7月下旬〜8月実施。一次通過者のみが招集される。実技テストとして、50m走、遠投、球速計測、バッティング、守備、走塁などが行われる。多くの球団では2日間に分けて実施され、1日目で合否が出ることが多い。
8月下旬〜9月実施。最終候補20-30名で数回の練習会・紅白戦を実施し、最終的に16名を絞り込む。この段階で「肩肘検診」が行われる球団も多い(後述)。中日のように一次〜四次を経る5段階選考の球団もある。
16名の代表選手が決定。10月〜12月にかけてチーム練習を重ね、12月下旬の本大会に挑む。代表決定後の練習は土日中心。
Selection Funnel — 段階別の人数イメージ
合格率は累積で概ね3-5%程度とされる(各球団の応募数により変動)。6月の応募から代表決定まで、4ヶ月近い長期戦になる。
一次選考の主流は動画審査だ。2026年の要項を見ると、求められる動画の構成は球団間でおおむね共通している。阪神は打撃・投球・守備(捕手希望者は二塁送球)・自己アピール、西武はバッティング・ピッチング・フィールディング・捕手のセカンドスロー・塁間走・自己PRの6種類。まず、応募する球団の指定(動画の種類・本数・秒数・容量上限)を正確に守ることが大前提になる。過去の要項ではファイル容量の上限(500MBなど)が定められていた例もある。
Athletic Trainer's View
選考側が動画で見ているのは、球速や飛距離の数字そのものより、フォームの質——並進運動から回旋への切り替えの順序、軸足で地面を押せているか、フィニッシュでバランスが崩れないか——です。撮影前には試合前と同じ動的ウォームアップを済ませ、身体が温まった状態の全力の2〜3本目を採用してください。最初の1本は身体が硬く、動きの質が出にくいのが普通です。
NPBジュニアの応募基準は、各球団が独自に設定しており、球団と年度によって大きく異なる。2026年の要項で数値基準を確認できたのは阪神で、「50m走7.5秒以下/球速100km/h以上/遠投60m以上/特筆すべき技能(平均打率5割以上、飛距離の突出など)」のいずれか1つ以上を満たすことが応募条件とされた。一方で、数値基準を置かず動画と自己PRで一次選考を行う球団(2026年の西武は動画6種による選考)もある。応募基準のクリアは出発点であって、合格を意味しない。最終的な合否は実技テストと人物面の評価で決まる。
参考として、別組織である「U12侍ジャパン代表」の応募条件は明確に数値化されており、目標設定の指標として広く知られている。
この4項目のうち、1つ以上をクリアすれば応募資格が得られるとされている。NPBジュニア各球団の応募基準より高い水準であり、「U12侍ジャパン基準を満たせば、多くの球団の書類・数値要件は満たせる」と考えてよい。項目別に、何が求められているのかを解説する。
小学6年生の50m走平均は男子8.7-9.0秒(スポーツ庁全国体力テスト)。7.3秒は平均より1.5秒以上速い水準で、上位3-5%程度に入る走力だ。絶対的なスピードだけでなく、加速力も重要。最初の10mで一気にトップスピードに乗れる能力が問われる。ジュニア期の走力ベースは、その後の伸びを大きく左右する。
小学6年生男子の平均球速は85-90km/h程度、エースクラスで90-100km/h前後とされる。105km/hは上位2-3%の球速で、「投手として将来性あり」と評価される水準だ。投球フォームの完成度、肩関節・胸椎の可動域、体重移動の効率性が組み合わさって初めて到達する数字で、単なる腕の強さでは届かない。小学6年生で110km/hを超えると「プロ野球選手の素質あり」と言われる水準になる。
遠投70mは小学6年生として非常に高い水準。プロ野球選手のスカウト基準でも、中学・高校選手で「将来性あり」と評価される距離だ。球速以上に「投球メカニクス全体の完成度」を見る指標として重視される。
上記3項目に届かなくても、「打撃」「守備」「捕手のセカンドスロー」などで突出した能力があれば応募資格が得られる。2026年の阪神の要項は「学童野球公式戦での平均打率5割以上」「打球の飛距離が特に優れている」といった具体例を挙げている。各球団が独自に評価する。
①50m走
②球速
③遠投
小学6年生の全国平均と比べて、上位基準は「ほぼ2倍」の高水準。「少し運動神経が良い」レベルでは届かない、明確な野球エリートの基準だ。
セレクションは各球団が独立して実施しており、選考方法・基準・規模が大きく異なる。受験する球団の方式を理解せずに応募すると、実力を発揮しきれないこともある。2026年の公式発表・報道と、過去大会の公開情報から各チームの傾向をまとめる。
読売ジャイアンツJr.
Yomiuri Giants Jr. — 3 consecutive titles
2012-2014年に3連覇を達成した名門。従来はジャビットカップ参加連盟やジャイアンツアカデミー生からの推薦が中心とされてきたが、2026年は動画による一般応募(6月1日〜6月30日)を実施。小学5・6年生が対象で、4段階選考を経て代表が決まる。関東圏在住者対象。
東京ヤクルトスワローズJr.
Tokyo Yakult Swallows Jr. — 3 titles
2005年第1回大会の初代王者。2019年・2020年の2連覇で通算3回優勝。動画選考(一次)→会場選考(二次)の標準パターンで、2026年は一次が6月25日締切、二次選考は7月21日・22日に実施される。関東圏在住者対象。
横浜DeNAベイスターズJr.
Yokohama DeNA BayStars Jr. — 2 titles
2016年・2023年に優勝、通算2回。松井裕樹投手(現MLB・サンディエゴ・パドレス)を輩出したチームとして知られる。2026年は応募が7月1日締切、一次から会場での実技選考3回(7月21日〜23日、7月27日・28日、7月30日/横浜市内)という実技重視型。対象は野球経験のある小学6年生(軟式・硬式可)と、球団スクール・アドバンスクラス所属の5年生。監督は松井飛雄馬氏。2025年ドラフトではJr.出身の松下歩叶選手(ヤクルト)・小島大河選手(西武)の2人が1位指名を受けた。
中日ドラゴンズJr.
Chunichi Dragons Jr. — 4 titles (most)
大会最多の4回優勝(2008, 2015, 2017, 2021)。2026年は5月28日に要項を発表し、WEB応募は6月22日締切。一次〜四次を経て最終選考に至る5段階選考を採る。監督は球団OBの山北茂利氏。プロ輩出は特筆すべきで、根尾昂選手、石川昂弥選手、高橋宏斗投手と3年連続でドラフト1位指名選手を輩出(2018-2020年)。ほかに髙木翔斗選手、澤井廉選手(ヤクルト)、池谷蒼大選手(ハヤテベンチャーズ静岡)、野上士耀選手(2025年ドラフトでオリックス7位指名・捕手)など多数のプロ選手を生んでいる。卒団後は東海地区の名門中学硬式チームに進む選手が多い。
阪神タイガースJr.
Hanshin Tigers Jr. — 2 titles, defending champion
2022年・2025年優勝、通算2回。前回覇者として2026年は連覇に挑む。2026年の要項は6月18日13:00〜7月16日23:59受付、対象は近畿圏在住の小学6年生。応募基準は「50m走7.5秒以下/球速100km/h以上/遠投60m以上/特筆すべき技能」のいずれか1つ以上。二次は8月11日・12日(予備日8月15日)に実戦形式で行い、最終セレクションは8月15日以降に複数回、肩肘検診とあわせて実施される。バファローズカップ2026出場チームに所属する選手は参加できない。佐藤輝明選手、安田尚憲選手ら多数のプロ選手を輩出。
広島東洋カープJr.
Hiroshima Toyo Carp Jr. — yet to win
2025年時点で埼玉西武とともに大会未優勝の2球団のひとつ。対象は中国地方5県。2025年は252人が応募し16人が選出されたと報じられており、監督は球団OBの天谷宗一郎氏(2025年)が務めた。Jr.出身には宗山塁選手(2024年ドラフト1位・楽天)、田口麗斗選手(ヤクルト)がいる。2025年大会は準決勝に進出しており、初優勝への期待が高まる。2026年の要項は7月13日時点で未確認——球団公式サイトのカープジュニアページで告知される。
北海道日本ハムファイターズJr.
Hokkaido Nippon-Ham Fighters Jr. — 1 title (2011)
2011年に優勝、通算1回。2026年はデジタルチャレンジ(動画)による一次選考を6月1日に開始し、一次結果は7月1日までに、二次結果は7月13日までにメールで通知。三次選考まで実施される。エントリー料が必要な点も特徴。対象は北海道内の少年野球チームで活動する小学5・6年生。監督は球団OBの𠮷田侑樹氏。育成型球団らしく、将来性を重視した選考が行われる。
東北楽天ゴールデンイーグルスJr.
Tohoku Rakuten Golden Eagles Jr. — 2 titles
2006年・2018年に優勝、通算2回。東北6県が対象地域。例年は7月中旬〜下旬に要項を発表し、8月に会場での当日一発型セレクションを行う(2025年は8月19日にシェルコムせんだいで開催)。2026年の要項は7月13日時点で未発表。青森・岩手・秋田・宮城・山形・福島の広域から選手が集まる。
埼玉西武ライオンズJr.
Saitama Seibu Lions Jr. — yet to win
2025年時点で広島とともに大会未優勝の2球団のひとつ。2026年はデジタルチャレンジによる動画選考で、求められる動画はバッティング・ピッチング・フィールディング・捕手のセカンドスロー・塁間走・自己PRの6種類。小6の本メンバー16名に加え、小学5年生を対象とする「サポートメンバー」約5名の枠(2025年開始)を設けている点が独自だ。一次通過者への二次選考案内は7月17日までにメールで届く。
千葉ロッテマリーンズJr.
Chiba Lotte Marines Jr. — 1 title (2010)
2010年に優勝、通算1回。近藤健介選手(現ソフトバンク、東京五輪金メダリスト)がマリーンズJr.出身として有名で、第1回大会では準優勝に貢献した。2026年は応募が7月6日締切、一次選考は会場での対面方式(7月21日〜23日)を採る。Jr.出身のドラフト指名選手は17人と12球団で最も多く、高山俊選手、藤平尚真選手、石塚裕惺選手らを輩出している。
オリックス・バファローズJr.
Orix Buffaloes Jr. — 1 title (2007)
2007年に優勝、通算1回。一般公募のセレクションは行わない独自方式で、大阪・兵庫の少年軟式大会「オリックス・バファローズCUP」(2026年は第23回、4月開幕)の出場チーム選手を対象に、運営協力団体の推薦等を参考として9月中旬にセレクション(動画+実技)を行い16名を選抜する。同カップ出場チームの選手は阪神Jr.のセレクションに参加できない規定がある。森友哉選手(2019年首位打者・MVP)、藤原恭大選手、前田悠伍投手(2023年ドラフト1位・ソフトバンク)らを輩出。
福岡ソフトバンクホークスJr.
Fukuoka SoftBank Hawks Jr. — 2 titles
2009年・2024年に優勝、通算2回。2025年は準優勝。2026年の一次選考はヒマラヤ「第15回ピッチング&スイングスピードコンテスト」(6月19日〜7月19日、九州・沖縄および中国・四国のヒマラヤ指定30店舗)での測定で、一次通過者は7月19日23:59までに二次へ申し込む4段階選考。監督は球団OBの嘉弥真新也氏。店舗測定方式は受験のハードルが低く、応募規模は16チームの中でも最大級とされる。8〜12月の土日祝の練習に参加できることが条件。小野郁投手、毛利海大投手らを輩出。
2024年大会に20周年記念招待枠として出場した4チームが、2025年大会から正式参加となり、計16チーム体制になった。
2024年からイースタン・リーグに参入した球団の下部組織。2026年は対象が新潟・富山・石川・福井の4県の小5・6男女に拡大。一次は動画またはヒマラヤ長岡店でのスイングスピード測定(115km/h以上で一次合格)、二次8月4日・最終8月21日をHARD OFF ECOスタジアム新潟で実施する。
2024年からNPB2軍リーグに参入した球団の下部組織。静岡県を中心に選抜。2026年は一次(動画・書類)が7月20日締切で、二次8月11日→三次8月29日→最終9月上中旬(肩肘検診・面談)の4段階選考を採る。
加盟球団の地域9県(福島・茨城・栃木・群馬・埼玉・千葉・神奈川・山梨・長野)の小5・6から選抜。二次選考時に肩肘検診を実施する。2026年の要項は7月13日時点で未発表(昨年は7月11日に告知、9月中旬に選手決定)。
徳島・香川・愛媛・高知の小5・6が対象。2026年は7月10日に要項を発表し、応募は8月7日(金)17時まで受付中。二次選考時に肩肘検診を実施。2024年の招待参加では3位に入り、四国の野球少年の新しい目標になっている。
セレクション通過には「肩肘検診」という独自の関門がある。阪神Jr.、ハヤテベンチャーズ静岡Jr.、四国アイランドリーグplus Jr.、ルートインBCリーグJr.など複数のチームが、最終選考の前後に肩肘の医学的検査を実施している。
つまり、セレクションの実技で合格しても、肩肘の故障があれば代表落ちする可能性があるということだ。
学童野球の世界で最も多い怪我が「投球障害」(リトルリーガー肘、リトルリーガー肩)だ。小学6年生は成長軟骨が最も活発な時期で、過度な投球で骨端線(成長軟骨)が損傷しやすい。代表選手として12月の大会まで活動するためには、現時点で肩肘に問題がないことが必須条件となる。
Athletic Trainer's View
肩肘検診で問題が発見される選手の多くは、「痛みを自覚していない、または家族に伝えていない」ケースです。学童期の選手は「痛い」と言うと試合に出られなくなることを恐れて隠す傾向があります。保護者として、子どもが「最近肘の動きが悪い」「投球距離が落ちた」「投球後に違和感がある」などのサインを見せたら、早期に整形外科専門医(できればスポーツ整形)を受診してください。NPBジュニアのセレクションに挑むのであれば、3-4年生のうちから定期的な肩肘チェックの習慣をつけることを推奨します。
医療に関するご注意
本記事は一般的な情報提供を目的としており、医師の診断・治療に代わるものではありません。肩・肘に痛みや違和感がある場合は、トレーニングや自己判断での対処より先に、整形外科(可能であればスポーツ整形外科)の受診を最優先してください。
KONAMI CUP、その先へ。
お子様の身体づくりを専門家がサポートします
NPBジュニアのセレクションでは、走力・送球・打力すべての土台となる「身体機能」が問われます。Disport World代表・岡本隼人は、スポーツ外傷・障害の評価から現場復帰までを職域に含む専門資格を保有し、船橋フェニックス少年野球チームの監督として現場で少年アスリートを指導しています。成長期の身体評価・怪我予防・パフォーマンス向上について、保護者同伴でご相談いただけます。
六本木駅徒歩4分|完全個室|保護者同伴でのご相談を歓迎します
ここからが本記事の核心だ。JSPO-AT・TPI Level 2・NASM-PES・INDIBA PRO MAXの4資格を持つ立場から、NPBジュニアのセレクション通過に向けた身体作りを解説する。「球速を上げる」「走力を上げる」といった結果だけでなく、「結果を生む身体の条件」を明らかにする。
TPI Screening's View
105km/hの球速を生むには、「下半身→体幹→上半身」の力の伝達効率が重要です。TPI 16項目スクリーニングのうち、特に投球フォームに影響するのは:胸椎の回旋可動域(90度以上)、股関節の内旋・外旋、骨盤と肩の分離能力、肩甲骨の可動域です。これらに制限があると、いくら筋力を鍛えても球速は頭打ちになります。TPI 16項目の全解説も参照してください。
遠投70mは「投球メカニクス全体の完成度」を示す。プロのスカウトは球速以上に遠投距離を重視することが多い。理由は次の通りだ。
Performance Enhancement's View
小学6年生の50m走を1秒縮めるには、「最大速度」より「加速能力」を伸ばす方が効率的です。50m全体のうち、加速区間(0-20m)でタイム差が大きく出ます。具体的には:ヒップヒンジ動作のパワー、地面反力の利用効率、ストライド長と回転数のバランス、姿勢制御能力がカギ。重い筋力トレーニングは不要で、自重でのジャンプ動作、メディシンボール投げ、ヒップヒンジ動作の習得が重要です。プランクだけでは体幹は鍛えられないで解説した「回旋パワー」の原理は、走力にも応用できます。
NPBジュニアのセレクションは6年生で行われるが、「6年生から準備しても遅い」のが現実だ。3年生・4年生の段階から、戦略的に身体を作っていく必要がある。
本記事で解説した内容を、保護者の方が実際に活用できる準備チェックリストにまとめました。LINEで「ジュニアチェックリスト」とメッセージをお送りいただくと、PDF版を無料でお届けします。
お子さんの現在の状態を客観的に把握するためのセルフチェックリスト。半年〜1年後のセレクションに向けて、どこを強化すべきかが見える化される。
Physical Readiness Check
Mental & Lifestyle Check
15項目以上に「はい」と答えられれば、セレクション挑戦の準備が整っていると言えます。10-14項目の場合は、不足している項目の強化に注力する必要があります。9項目以下の場合は、まず基本的な身体作りと生活習慣の改善から始めることをお勧めします。
NPBジュニアのセレクションは、多くの選手にとって「人生で初めての大規模な選考会」だ。普段の試合とは比較にならない緊張感の中、自分の実力を出し切る必要がある。心理面の準備が結果を分ける。
Athletic Trainer's View
セレクション当日のメンタル管理は「身体管理」と表裏一体です。緊張で交感神経が過剰に働くと、筋肉の硬直、呼吸の浅さ、視野狭窄が起こります。これを防ぐには、「深呼吸」「ストレッチ」「ルーティン化された動作」が効果的。試合前の固定ルーティン(特定のストレッチ、決まった動作、決まった声出し)を持つことで、緊張時でも普段通りのパフォーマンスを発揮しやすくなります。
NPBジュニアの各チームからは、これまでに80名以上のプロ野球選手が誕生しており、その中にはドラフト1位指名選手やタイトルホルダー、MLBで活躍する選手も含まれる。NPB公式サイトには「NPBジュニアトーナメント出身のドラフト指名選手一覧」が公開されており、球団別ではロッテJr.出身のドラフト指名選手が12球団最多の17人にのぼる。代表的な選手を挙げる。
Lotte Jr. 2005近藤健介(福岡ソフトバンク)
千葉ロッテマリーンズJr.出身。第1回大会の準優勝に貢献した。安打製造機として知られる強打者で、2021年東京オリンピック金メダリスト。ベストナインを複数回獲得している。
Yokohama Jr.松井裕樹(サンディエゴ・パドレス)
横浜ベイスターズJr.出身。楽天で絶対的クローザーとして最多セーブを獲得し、NPB通算200セーブを超えた。2024年からMLBに移籍し、NPBジュニア出身選手として初のメジャーリーガーの一人となった。
Buffaloes Jr.森友哉(オリックス)
オリックス・バファローズJr.出身。2019年に首位打者・MVPを獲得。パ・リーグの捕手としては54年ぶり史上4人目の首位打者という記録を打ち立てた強打の捕手。
Tigers Jr.佐藤輝明(阪神)
阪神タイガースJr.出身。新人左打者最多の24本塁打を記録し、新人年から3年連続20本塁打を達成。ジュニア時代と同じ阪神に入団し、主砲として活躍している。
Dragons Jr.高橋宏斗(中日)
中日ドラゴンズJr.出身。2024年に防御率1.38で最優秀防御率のタイトルを獲得。中日のエース格として活躍する右腕投手。
Dragons Jr.根尾昂(中日)
中日ドラゴンズJr.出身。2018年ドラフトで4球団競合の末に中日が交渉権を獲得。投手と野手の両方をこなす稀有な経歴を持つ。
Dragons Jr.石川昂弥(中日)
中日ドラゴンズJr.出身。2019年ドラフト1位指名の右の長距離砲。中日の中軸打者として期待される存在。
Buffaloes Jr.藤原恭大(千葉ロッテ)
オリックス・バファローズJr.出身。2018年ドラフト1位でロッテに入団した俊足の強打者。
Tigers Jr.安田尚憲(千葉ロッテ)
阪神タイガースJr.出身。2017年ドラフト1位指名。ロッテの主力野手として活躍する中距離強打者。
Carp Jr.田口麗斗(東京ヤクルト)
広島東洋カープJr.出身。巨人で先発として活躍した後にヤクルトへ移籍し、中継ぎ・抑えの主力を担う左腕投手。
Buffaloes Jr.前田悠伍(福岡ソフトバンク)
オリックス・バファローズJr.出身。大阪桐蔭高校を経て2023年ドラフト1位でソフトバンクに入団した左腕投手。
Carp Jr.宗山塁(東北楽天)
広島東洋カープJr.出身。明治大学を経て2024年ドラフト1位で楽天に入団した遊撃手。ジュニア時代から注目され続けた世代を代表する内野手。
横浜DeNAベイスターズJr.からは2025年ドラフトで松下歩叶選手(ヤクルト1位)と小島大河選手(西武1位)の2名が同時にドラフト1位指名を受けた。中日ドラゴンズJr.は根尾・石川昂・高橋宏と3年連続でドラフト1位指名選手を送り出している。タイトルホルダー、五輪金メダリスト、MLB移籍選手と、輩出選手の幅広さは「小学生時点の評価が将来につながり得る」ことを示している。ただし後述のFAQでも触れる通り、ジュニアに選ばれなかった選手がプロに到達する例も珍しくない。
NPBジュニアトーナメントは、学童野球の中でも独自のルールを採用している。観戦前に理解しておくと、大会を数倍楽しめる。
第15回大会から採用された方式。予選グループを2勝0敗で勝ち上がったチーム(基本3チーム)に加えて、1勝1敗のチームの中から得失点をイニング数で割った指標(TQB)が最も高い1チームがワイルドカードとして決勝トーナメントに進出する。「1敗しても得失点次第で決勝トーナメントに進める」ため、予選最終戦まで大量得点・失点抑制の攻防が続くのが特徴だ。
同じく第15回大会から指名打者制度が採用されている。投手は打席に立たず、専門の打者がDHとして起用される。小学生の体力的負担を軽減しつつ、投打それぞれの適性で出場機会をつくる仕組みだ。
各チームの監督は球団OB等が務め、現役時代と同じ背番号を使用する。選手の背番号(1〜18番)と重複する場合でも使用が認められており、「OBが現役時代の背番号でベンチに立つ」姿は本大会ならではの光景になっている。
NPBジュニアと並んで小学生年代の目標として語られるのが「侍ジャパンU-12代表」だ。両者は別の選考制度だが、目指す選手層は重なっている。
U-12代表は、WBSC U-12ワールドカップに日本代表として出場するチームで、本記事のセレクション基準の章で紹介した4項目(50m走7.3秒以下・球速105km/h以上・遠投70m以上・特筆すべき技能のいずれか1つ以上)は、井端弘和氏がU-12代表監督を務めていた時期に公表した応募条件だ。各球団のNPBジュニア応募基準より高い水準に設定されており、U-12基準を満たす選手であれば、ほとんどの球団のジュニア応募基準は満たせる関係にある。
位置づけとしては、NPBジュニアが「12月の国内最高峰」、U-12侍ジャパンが「その先の世界への挑戦」となる。NPBジュニアで活躍した選手が翌年以降にU-12代表の選考へ進む例もあり、両方を視野に入れる家庭は、6年生の12月にNPBジュニア、その前後にU-12という連続した挑戦を想定しておくとよい。
NPBジュニアを経験した選手の多くは、中学進学後に硬式野球の道へ進む。中学硬式には主要4リーグがあり、それぞれ特色が異なる。ジュニア挑戦を考える家庭は、この「次のステージ」まで見据えておくと進路選択がスムーズになる。
西日本を中心に全国展開する最大規模のリーグのひとつ。関西の強豪チームが多く、大阪桐蔭・履正社など強豪高校への進学ルートが太い。NPBジュニア出身者の進路として最多クラス。
関東を中心に全国展開。都市部でのチーム数が多く、関東の強豪高校とのつながりが強い。平日練習が少なめのチームもあり、学業との両立がしやすい場合がある。
西日本発祥で、近年は全国に拡大中。比較的新しいリーグで、チームごとの個性が強い。地域によっては選択肢が限られる。
球数制限や連投制限など、選手の身体を守るルール整備が最も進んでいるリーグのひとつ。「怪我なく育てる」方針の家庭に選ばれることが増えている。
いずれのリーグでも、中学1年の春は「軟式から硬式へのボールの変化」に身体が適応する重要な時期だ。ボールが重く硬くなることで、肘・肩への負荷は確実に増える。ジュニア期に正しい投球フォームと身体の使い方を身につけているかどうかが、この移行期の怪我リスクを大きく左右する。
NPBジュニアはゴールではなく通過点だ。しかし現実には、「小6がキャリアのピークだった」という選手が少なくない。ジュニアで活躍した選手が中学以降に伸び悩む一方、ジュニアに選ばれなかった選手がプロに到達する。この差はどこで生まれるのか。
小学生年代の体格差・体力差の多くは、成長スパート(PHV:身長最大発育速度)のタイミングの個人差で説明できる。早熟型の選手は小6時点で体格的に有利だが、中学後半で他の選手に追いつかれる。晩成型の選手は小6時点で不利でも、高校で一気に伸びる。セレクションはあくまで「12歳時点のスナップショット」であり、将来の到達点を保証するものではない。
Athletic Trainer's View
成長期の身体づくりで最も重要なのは、「成長スパート中は骨が先に伸び、筋肉・腱が後から追いつく」という事実です。身長が急激に伸びている時期は、柔軟性が一時的に低下し、オスグッド病やセーバー病などの成長期特有の障害リスクが高まります。この時期に無理な負荷をかけると、障害によって数ヶ月〜1年を棒に振ることになります。身長の伸びを毎月記録し、急伸期には負荷を調整する——これが長期的に伸びる選手の家庭がやっていることです。
| 時期 | 最優先 | 次点 | 避けるべきこと |
|---|---|---|---|
| 小3-4 | 多様な動作経験・遊びの中の運動 | 基本動作の質 | 投げ込み・専門特化 |
| 小5 | 動作の質+スピード | 身体評価で弱点把握 | 重量物での筋トレ |
| 小6 | スピード・パワーの表現 | コンディション管理 | 疲労の蓄積・連投 |
| 中1-2(急伸期) | 柔軟性の維持・フォーム再構築 | 体幹・姿勢制御 | 急激な負荷増加 |
| 中3以降 | 筋力・パワーの本格構築 | 専門的トレーニング | フォームを崩す我流筋トレ |
学童野球の集大成として、マクドナルドトーナメント(全日本学童軟式野球大会)とNPBジュニアの両方を経験する選手もいる。ただし両立には注意が必要だ。
船橋フェニックスのような学童チームの現場でも、シーズン後半の疲労管理は大きなテーマだ。「両方に挑戦する」こと自体は素晴らしいが、身体はひとつ。合算の負荷を見る大人が必要になる。
2025年12月26日〜29日に開催された「NPBジュニアトーナメント KONAMI CUP 2025」(第21回)は、阪神タイガースJr.の3年ぶり2度目の優勝で幕を閉じた。決勝では福岡ソフトバンクホークスJr.を6-4で下し、接戦を制した。
KONAMI CUP 2025 結果
優勝:阪神タイガースJr.(3年ぶり2度目)
準優勝:福岡ソフトバンクホークスJr.
決勝スコア:6-4
MVP:山本怜唯選手(阪神タイガースJr.)
優秀選手賞:石光奏都選手(福岡ソフトバンクホークスJr.)
NPB特別賞:割石有音選手(読売ジャイアンツJr.)
プロスピ賞:読売ジャイアンツJr.
| 回 | 年 | 優勝チーム |
|---|---|---|
| 第1回 | 2005 | 東京ヤクルトスワローズJr. |
| 第2回 | 2006 | 東北楽天ゴールデンイーグルスJr. |
| 第3回 | 2007 | オリックス・バファローズJr. |
| 第4回 | 2008 | 中日ドラゴンズJr. |
| 第5回 | 2009 | 福岡ソフトバンクホークスJr. |
| 第6回 | 2010 | 千葉ロッテマリーンズJr. |
| 第7回 | 2011 | 北海道日本ハムファイターズJr. |
| 第8回 | 2012 | 読売ジャイアンツJr. |
| 第9回 | 2013 | 読売ジャイアンツJr. |
| 第10回 | 2014 | 読売ジャイアンツJr. |
| 第11回 | 2015 | 中日ドラゴンズJr. |
| 第12回 | 2016 | 横浜DeNAベイスターズJr. |
| 第13回 | 2017 | 中日ドラゴンズJr. |
| 第14回 | 2018 | 東北楽天ゴールデンイーグルスJr. |
| 第15回 | 2019 | 東京ヤクルトスワローズJr. |
| 第16回 | 2020 | 東京ヤクルトスワローズJr. |
| 第17回 | 2021 | 中日ドラゴンズJr. |
| 第18回 | 2022 | 阪神タイガースJr. |
| 第19回 | 2023 | 横浜DeNAベイスターズJr. |
| 第20回 | 2024 | 福岡ソフトバンクホークスJr. |
| 第21回 | 2025 | 阪神タイガースJr. |
優勝回数では中日の4回が最多、読売・ヤクルトの3回が続く。読売の3連覇(2012-2014)は大会唯一の記録だ。一方、埼玉西武と広島は2025年時点で未優勝であり、両チームの初栄冠も2026年大会の見どころのひとつになる。
NPBジュニアトーナメントは観戦・視聴のハードルが低いのも魅力だ。将来ジュニアを目指す3-5年生の家庭にとって、実際の大会を見ることは何よりのモチベーションになる。
観戦の際は、「結果」ではなく「動き」を見るのがおすすめだ。選ばれた選手たちの打球音、送球の質、走塁判断——「同じ小学生でここまでできるのか」という驚きが、子どもの目標設定を具体的にする。
ここまで大会とセレクションの全容を解説してきたが、最後に「そもそも挑戦すべきか」を考える材料を提供したい。NPBジュニアへの挑戦は、子どもにとって大きな成長機会になる一方、負担も伴う。
本人が強く挑戦を望んでいる/所属チームが応援してくれる/肩肘に問題がない/落選しても次の目標に切り替えられる精神的土台がある/家族が送迎・スケジュール面をサポートできる
保護者の希望が先行し本人の意思が曖昧/肩肘に痛みや違和感がある/所属チームとの関係がこじれる懸念が大きい/落選が本人の野球嫌いにつながりそう/学業や生活リズムが既に限界
大切なのは、「選ばれること」を目的にしないことだ。セレクションへの挑戦を通じて、目標設定・計画的な努力・本番での自己表現・結果の受け止め方を学ぶ——このプロセス自体に教育的価値がある。合否はその副産物と捉える家庭の子どもほど、長期的に伸びていく。
2026年7月13日時点で応募を受け付けているのは、阪神タイガースJr.(一次動画・7月16日23:59締切)、オイシックス新潟Jr.(動画または店舗測定・7月16日締切)、福岡ソフトバンクホークスJr.(一次はヒマラヤ店舗での測定・7月19日まで)、ハヤテベンチャーズ静岡Jr.(7月20日締切)、四国アイランドリーグplus Jr.(8月7日17時締切)の5チームです。巨人・ヤクルト・DeNA・中日・ロッテ・日本ハムなどは一次の受付を終了しています。楽天とルートインBCリーグは同日時点で2026年要項が未発表、オリックスはバファローズカップ出場選手を対象とする独自方式です。最新情報は必ず各球団の公式サイトでご確認ください。
例年、5月下旬〜6月に募集要項が発表され、6月〜7月中旬に一次選考(動画または店舗測定)の応募が集中します。2026年は中日が5月28日発表・6月22日締切と最も早く、四国アイランドリーグplusの8月7日締切が最も遅い日程でした。楽天のように例年7月中旬〜下旬に発表し8月に会場選考を行う球団もあります。締切1週間前は応募が集中するため、早めの提出が公式にも推奨されています。
球団によって異なります。2026年は巨人・ソフトバンク・日本ハム・オイシックス新潟・四国アイランドリーグplusなどが小学5・6年生を対象としています。一方、阪神や楽天(例年)は小学6年生のみが対象です。埼玉西武は小6の本メンバー16名に加え、小学5年生を対象とする「サポートメンバー」約5名の枠を設けています。DeNAは原則小6ですが、球団スクールのアドバンスクラスに所属する5年生も応募できます。
居住地または所属チームの活動地域によって応募できる球団が決まります。例えば阪神は近畿圏在住、日本ハムは北海道内、楽天は東北6県、ソフトバンクは九州、広島は中国地方、オイシックス新潟は新潟・富山・石川・福井の4県が対象です。関東は巨人・ヤクルト・DeNA・西武・ロッテと選択肢が多い地域です。なおバファローズカップ2026の出場チームに所属する選手は阪神Jr.のセレクションに参加できないなど、球団間の規定もあるため要項の確認が必要です。
はい。NPBジュニアは10月〜12月の活動が中心で、所属する学童野球チームに在籍したまま参加する形になります。ただし、ジュニアの活動への優先参加が条件です。所属チームの監督・保護者の許可を得ることが応募の条件になっています。
中学進学後は硬式野球の道に進むケースが多くなります。ボーイズリーグ、リトルシニア、ヤングリーグなどの硬式チームに進む選手が大半です。中日ドラゴンズJr.の進路データを見ると、東海中央ボーイズ、愛知尾州ボーイズなど地元の名門硬式チームへの進路が多くなっています。
セレクションに落ちることは、当然ながら子どもにとって大きなショックです。ただし、ここで折れずに中学・高校で活躍する選手も多くいます。ジュニア時代に注目されなかった選手がプロに到達するケースも珍しくありません。NPBジュニアは「通過点」であり、「ゴール」ではないという認識が重要です。
球団の指定地域内であれば応募できます。例えば、阪神タイガースJr.は近畿圏在住者が対象です。指定地域外の場合は応募できません。応募時に居住証明を提出する場合もあります。
応募自体は地域条件を満たせば複数球団で可能な場合がありますが、合格後に所属できるのはいずれか1球団のみです。また、バファローズカップ2026の出場チームに所属する選手は阪神Jr.のセレクションに参加できないなど、制度上併願できない組み合わせもあります。対象学年が6年生中心のため、挑戦の機会は実質的にごく限られた回数になります。
緊張しすぎず、普段通りのプレーを心がけることが重要です。多くの選手が初めての大きな選考会で実力を発揮できないため、「普段の自分を出せた選手」が選ばれる傾向があります。前日は早めに就寝し、当日は早めに会場入りして雰囲気に慣れることが大切です。
軽微な怪我なら参加可能ですが、肩肘の怪我は要注意です。肩肘検診で異常が認められ本大会までに復帰できないと診断された場合、最終セレクションや本大会に参加できないことが要項に明記されている球団があります(阪神、四国アイランドリーグplus、ルートインBCリーグなど)。セレクション挑戦前に整形外科(できればスポーツ整形)でチェックを受けることを強く推奨します。
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岡本 隼人
Disport World 代表 / アスレティックトレーナー
日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー。六本木のパーソナルジムDisport World代表として、ジュニアからプロまでのアスリートの身体づくりを担当。船橋フェニックス少年野球チーム監督として学童野球の現場でも指導を続けており、2026年には同チームを高円宮賜杯第46回全日本学童軟式野球大会(マクドナルド・トーナメント)全国大会出場に導いた。成長期の障害予防と長期的な選手育成を専門とする。
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トレーナー歴23年。累計20,000セッション。プロ野球選手やツアープロゴルファーの身体を見てきた経験を、あなたの身体にも活かします。