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Junior / Baseball

NPBジュニアトーナメント2026完全ガイド
——12球団のセレクション・大会日程・歴代優勝まで

「NPBジュニアってどんな大会?」「2026年はいつ?」「セレクションの基準や倍率は?」。NPBと12球団の発表を1つずつ原文で確かめ、大会・選考・歴史・ケガ予防までを1本にまとめました。

2026.10.06(更新) 読了 約50分

2026年の大会(第22回)は12月26日(土)〜29日(火)、明治神宮野球場とジャイアンツタウンスタジアムで、16チームが出場して行われる予定です。セレクションの受付は6月に集中し、数値の条件を出したのは一部の球団だけ。応募(参加)数を公表した球団では、中日が1,087名、ロッテが約800名、西武が約650件、広島が465名、巨人が約400名、日本ハムが約350名の中から選んでいます。メンバーは10月6日時点で、16チーム中15チームが発表済みです(楽天は未発表)。この記事では、12球団の2026年のセレクションを比較表と球団別の解説で整理し、大会のルール、歴代優勝と出身プロ野球選手、選考の前に整えたい「痛めずに動ける身体」まで、公式発表と一次資料で解説します。

この記事は、世田谷区・船橋フェニックスで学年チームの監督を務め(2026年は6年生チームで全日本学童 第3位)、日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー(JSPO-AT)でもある岡本隼人が、六本木の完全個室パーソナルジム Disport World で子どもの身体を測ってきた経験から書いています。NPBと各球団の情報は、2026年10月6日に公式ページで確かめたものです。ジュニアの身体評価(小学生・中学生)→

この記事の要点

・2026年大会(第22回)は12月26日〜29日、明治神宮野球場とジャイアンツタウンスタジアムで16チームが戦う予定。対戦カードや観戦の案内は10月6日時点で未発表です
・セレクションの受付は6月に集中(巨人・日本ハムが6月1日から)。楽天は7月下旬に告知して8月26日に選考会、オリックスはバファローズCUPに出場したチームの6年生から、動画(7月1日〜8月4日)と選考会で選びました
・数値の条件を出したのは8球団で、どれも応募や一次選考の「入口」の条件です。身長や体重の条件は、どの球団の募集ページにもありません
・公表された応募(参加)数は、中日1,087名、ロッテ約800名、西武約650件、広島465名、巨人約400名、日本ハム約350名。選ばれるのは各チーム16名前後です
・メンバーは10月6日時点で16チーム中15チームが発表済み。12球団では楽天だけが未発表で、ソフトバンクは10月4日に候補20名から16名を選びました
・最後の関門の1つが肩肘検診。小学生の肘の障害には痛みが出にくいものもあり、投球数と休養の管理が準備の土台です
・歴代21大会の優勝は中日の4回が最多。ジュニア出身のドラフト指名は109人(うち1位指名21人)です

NPBジュニアトーナメントとは?——小学5・6年生の選抜チームが戦う、2005年創設の大会

NPBジュニアトーナメントは、日本野球機構(NPB)とプロ野球12球団が主催する、小学生の軟式野球の大会です。各球団が推薦やセレクションで選んだ小学5・6年生でジュニアチームをつくり、球団のOBらが監督を務め、球団のユニフォームを着て戦います。2005年に「子どもたちが『プロ野球への夢』という目標をより身近に持てるように」という思いから創設され、2026年で22回目を迎えます。

22nd
2026年は第22回
16
出場チーム数
4 days
12月26日〜29日
16
1チームの選手の上限(2025年の規定)
5・6
対象は小学5・6年生
109
出身のドラフト指名

NPBは大会の理念に「夢(DREAM)」「成長・進歩(PROGRESS)」「生き生きと輝く姿(WELL-BEING)」の3つを掲げ、「成長・進歩」では、スポーツマンシップやフェアプレー、障害予防の取り組みを通じて子どもたちの心と体の成長を支える、としています。理念に「障害予防」が明記されている点は、第10章のケガ予防ともつながります。

2024年の第20回記念大会では、ファーム・リーグに参加するオイシックス新潟アルビレックスBCとくふうハヤテベンチャーズ静岡、独立リーグのルートインBCリーグと四国アイランドリーグplusのジュニアチームが招待チームとして加わりました。2025年からはこの4チームが正式な出場チームとなり、大会名も「NPB12球団ジュニアトーナメント」から「NPBジュニアトーナメント」に変わっています。

よく比べられるマクドナルド・トーナメント(高円宮賜杯全日本学童軟式野球大会)との違いは、「チームで出るか、個人で選ばれるか」です。

項目NPBジュニアトーナメントマクドナルド・トーナメント
チームのつくり方球団ごとに選ばれた選手の選抜チーム(1チーム16名以内)選手が所属する学童チームがそのまま出場
出るまでの道個人で応募し、球団の選考に通る(推薦で選ぶ球団もある)チームで都道府県などの代表を勝ち取る
全国大会の時期12月下旬(2026年は12月26日〜29日)8月
監督各球団のOB選手など所属チームの監督

夏に所属チームでマクドナルド・トーナメントを目指しながらセレクションを受ける子も多く、両立の注意点は第11章でまとめます。

2026年大会はいつ・どこで?——12月26日〜29日、神宮とジャイアンツタウンスタジアム

2026年の大会は「NPBジュニアトーナメント KONAMI CUP 2026」として、12月26日(土)〜29日(火)に、明治神宮野球場とジャイアンツタウンスタジアムで行われる予定です。出場は12球団のジュニアを含む16チームです。一方で、対戦カード、大会特別規定、一般入場(観戦)や配信の案内は、2026年10月6日時点ではまだ発表されていません。

項目NPBの発表(2026年10月6日確認)
公式タイトルNPBジュニアトーナメント KONAMI CUP 2026(第22回)
主催一般社団法人日本野球機構、NPB12球団
特別協賛株式会社コナミデジタルエンタテインメント(2020年から7年連続)
協力・運営協力ナガセケンコー株式会社/公益財団法人全日本軟式野球連盟
日程2026年12月26日(土)〜12月29日(火)
会場(予定)明治神宮野球場(全日程、予備日なし)/ジャイアンツタウンスタジアム(12月26日〜28日、予備日29日)
出場チームNPB12球団の各ジュニアチーム、オイシックス新潟アルビレックス・ベースボール・クラブ、ハヤテベンチャーズ静岡、ルートインBCリーグ、四国アイランドリーグplusの各ジュニアチーム(計16チーム)

まだ出ていない情報は、2025年大会の流れを見ると、出る時期の手がかりになります。2025年は5月30日に開催が発表され、10月9日に対戦カードが決まり、12月17日にはNPBが監督記者会見のニュースを出しています。下の表は、2026年10月6日時点で「発表済み」と「未発表」を分け、2025年の実績を並べたものです。2026年が同じ順番で進むとは限らないので、最新の情報はNPBの大会ページで確かめてください。

項目2026年(10月6日時点)参考:2025年大会
大会名・日程・会場・出場16チーム発表済み(5月29日)5月30日に発表
対戦カード(組み合わせ)未発表10月9日に発表(4チームずつ4グループの総当たり、各組1位が決勝トーナメントへ)
大会特別規定未公開公開(次の章で解説)
チーム監督の一覧(NPBの大会ページ)未公開(球団ごとの発表は第5章)大会ページに16チームの監督を掲載
一般入場(観戦)未発表入場無料(開場7時30分)
配信・放送未発表DAZN、J SPORTS、NPB公式YouTube(巨人Jr.の試合はGIANTS TVも)

2026年のメンバーは発表された?——16チームの発表日・人数・監督

各チームのメンバーは、NPBではなく球団・リーグがそれぞれ発表しています。10月6日時点で16チーム中15チームが発表済みで、12球団では楽天だけがまだ発表していません。下の表は、各球団・リーグの公式ページで確かめた発表日・人数・2026年の監督です(選手の氏名はこの記事には載せていません。名簿は各球団の公式ページで確かめてください)。

チームメンバーの発表(2026年)人数2026年の監督
読売ジャイアンツJr.(巨人)9月2日16名+練習生2名黒田響生
東京ヤクルトスワローズJr.8月28日に掲載(8月24日に結団式)16名度会博文
横浜DeNAベイスターズJr.9月23日16名松井飛雄馬
中日ドラゴンズJr.9月19日(結団式)16名山北茂利
阪神タイガースJr.球団のページに掲載(掲載日の記載なし)16名玉置隆
広島東洋カープJr.9月28日16名天谷宗一郎
北海道日本ハムファイターズJr.8月26日16名𠮷田侑樹
東北楽天ゴールデンイーグルスJr.未発表(10月6日時点)—未発表(2025年は寺岡寛治)
埼玉西武ライオンズJr.9月12日20名(出場16名+サポート4名)星野智樹
千葉ロッテマリーンズJr.9月8日16名佐藤幸彦
オリックス・バファローズJr.球団のページに名簿を掲載(掲載日の記載なし)16名吉田直喜
福岡ソフトバンクホークスJr.10月5日(10月4日に候補20名から任命)16名嘉弥真新也
オイシックス新潟アルビレックスBC Jr.9月1日16名山口祥吾
四国アイランドリーグplus Jr.9月7日16名近藤一樹
ハヤテベンチャーズ静岡 Jr.9月16日16名大野健介
ルートインBCリーグ Jr.9月28日19名(サポート3名を含む)加藤幹典

人数は球団・リーグの発表のとおりです。2025年の大会規定では1チームの選手は16名以内で、16名を超えて発表したチームは、練習生やサポートメンバーを含めています。応募数・倍率は第6章、球団ごとの詳しい経緯は第5章にまとめています。

2025年大会は、12月26日〜28日にグループリーグ24試合、最終日の29日に準決勝2試合と決勝の計27試合でした。2026年は横浜スタジアムに代わってジャイアンツタウンスタジアムが会場に入っています。対戦カードが出たら、NPBの大会公式ページで試合時刻と球場を確かめてください。

大会のルールは?——6回制・1日70球・コンポジットバット不可(2025年の特別規定)

2026年の大会特別規定は10月6日時点で未公開のため、ここでは2025年の規定で説明します。試合は6回制で、投手が1日に投げられるのは70球以内、70球に届いていなくても1日に2試合の登板は禁止です。バットは木製か、JSBBマークのある金属製に限られ、コンポジット(複合)バットは使えません。

項目2025年大会の特別規定(NPB)
チーム編成選手16名以内。監督・コーチ・チーム代表者・マネージャー・トレーナーは5名まで
試合6回制。正式試合は4回。4回10点差、5回7点差でコールドゲーム
同点のときグループリーグは無死一・二塁からのタイブレークを最大2イニング。準決勝は最大3イニングで、なお同点なら選手による抽選。決勝は最大3イニングで、なお同点なら両チーム優勝
投球制限1人の投手は1日70球以内(達したらその打者の打撃完了まで)。70球未満でも1日2試合の登板は禁止
リエントリー先発メンバーは、一度退いても1度だけ元の打順に再出場できる
指名打者使うことができる(起用は各チームの判断)
バット木製か、JSBBマークのある金属・アルミ製。コンポジット(複合)バットは使えない。大会前にバットチェックあり
安全打者と走者は耳付きヘルメット。捕手は防具とファウルカップ(ブルペンの捕手も)
決勝トーナメントへの進出各グループ1位。勝敗が並んだときは、直接対決、TQB(1イニングあたりの得点と失点の差)、自責点によるTQB、出場選手数、コイントスの順で決める

ルールの中で、家族が特に知っておきたいのは2つです。1つ目は投球制限です。大会の中では1日70球と1日1試合の上限が守られますが、ジュニアの練習や練習試合、所属チームでの投球は、その外側にあります(球数の考え方は第10章)。2つ目はバットです。コンポジットバットは大会で使えず、セレクションでも使えない球団が多くありました。ふだんコンポジットバットで打っている子は、木製やJSBBマークの金属バットに慣れておくと、選考でも本大会でも戸惑いが減ります。

リエントリーは、「できるだけ多くの選手に出場する機会を増やす」ことを目的に設けられています(2025年の規定)。16名で4日間を戦う大会なので、投手の球数の上限と合わせて、1人に頼らないチームづくりが前提になっています。

12球団のセレクションを比べると?——2026年の受付時期・対象・選考の流れ

結論として、12球団のジュニアは「いつ・だれが・どうやって選ばれるか」が球団ごとに違います。共通しているのは、6年生が中心で(5・6年生を対象にする球団もあります)、6〜9月の選考を経て16名前後が選ばれ、8〜9月に活動を始めて12月の本大会まで土日祝を中心に練習することです。

下の表は、2026年10月6日に各球団の公式ページで確かめた「2026年の実績」です。公式ページに書かれていなかった欄は、推測で埋めずに「記載なし」としています。一次の受付方法は大きく3通りで、動画(巨人・ヤクルト・中日・阪神・日本ハム・西武・オリックス)、会場での実技(DeNA・広島・楽天・ロッテ)、スポーツ用品店ヒマラヤでの球速とスイングスピードの測定(中日・ソフトバンク)です。オリックスは一般の公募ではなく、バファローズCUPに出場したチームの6年生だけが応募できます。メンバーは、10月6日時点で楽天を除く11球団が発表しています。

球団一次の受付(2026年)対象選考の流れメンバー(発表日)
巨人6月1日〜30日(動画)小6動画。二次以降は記載なし16名+練習生2名(9月2日)
ヤクルト6月19日〜25日(動画)小5・6動画→二次→最終(7月24日)16名(8月24日結団式)
DeNA6月10日〜7月1日(申込)小6(スクール所属の小5も)実技3回(7月21日〜30日)16名(9月23日)
中日動画は6月22日締切、店舗の測定は6月19日〜7月19日小6(推薦が必要)一次→二次→三次→最終→面接・肩肘検診(8月22日)16名(9月19日)
阪神6月18日〜7月16日(動画)小6(近畿圏)動画→二次→最終(8月15日〜)16名を球団ページに掲載
広島6月16日〜30日(申込)小6一次選考会→二次→最終(9月12日・13日)16名(9月28日)
日本ハム6月1日〜21日(動画)小5・6(北海道)動画→2次→3次(肘検診)→最終(7月25日)16名(8月26日)
楽天7月22日告知、8月16日締切(申込)小5・6セレクション(8月26日)→最終(9月)未発表(10月6日時点)
西武6月26日〜7月10日(書類・動画)小6(小5はサポート)書類・動画→二次→最終(8月3日)20名(9月12日)
ロッテ6月22日〜7月6日(申込)小6一次→二次→最終(7月29日)16名(9月8日)
オリックス7月1日〜8月4日(動画)小6(バファローズCUPの出場チーム)動画→選考会16名を球団ページに掲載
ソフトバンク6月19日〜7月19日(店舗の測定)小5・6店舗の測定→2次→3次・最終候補20名(8月22日結団式)→16名(10月4日)

表の出典は、球団ごとの章(第5章)と記事末の「主な参考」にまとめています。日程や条件は年ごとに変わるので、応募の前には、その年の最新の要項を確かめてください。

住んでいる地域や性別の条件は?

応募できる球団は、まず住んでいる地域で絞られます。2026年の募集ページに書かれていた条件は次のとおりです。居住地の記載がない球団でも、練習は各球団の地元が中心で、毎週末の活動に参加できることを条件にしている球団が多くあります。

球団居住地などの条件(2026年の募集ページ)性別の記載
巨人居住地による応募の制限なし(2023年に撤廃。9月2日の球団の発表)。チーム代表者・監督の承認が必要記載なし
ヤクルト自宅から戸田球場へ通える範囲男子・女子
DeNA記載なし(練習は神奈川県内が中心)記載なし
中日記載なし(所属チームの監督か代表者の推薦が必要)男女
阪神近畿圏在住。バファローズCUP2026の出場チームの選手は不可問わない
広島記載なし(一次選考会は中国地方5県)不問
日本ハム北海道内在住男女
楽天東北6県から選出(案内文)記載なし
西武居住地の制限なし(無理なく活動に参加できること)男女
ロッテ記載なし(練習・練習試合は千葉県内と周辺の都県)記載なし
オリックスバファローズCUP2026に出場したチーム(大阪府・兵庫県)の6年生大会は少年少女が対象
ソフトバンク記載なし(店舗の測定は九州・沖縄・中国・四国の30店舗)記載なし

東京に住む家庭の目線で見ると、2026年の条件の上では、居住地の制限なしと明記した西武と巨人(巨人は2023年に居住地による応募の制限をなくし、2026年は東京都を中心に約400名が応募)、戸田球場に通える範囲のヤクルト、そして居住地の記載がないDeNA・ロッテ(練習はDeNAが神奈川県内、ロッテが千葉県内と周辺の都県が中心)が、応募を考える候補になります。居住地の記載がない球団は、迷ったら応募の前に問い合わせて確かめると安心です。選ばれると8月下旬から12月まで、土日祝の多くを球団の地元での練習や練習試合に使うので、通える距離かどうかも家族で話しておきたいところです。応募できる球団の数を限る記載は12球団の募集ページにありませんでしたが、2026年は7月21〜23日にヤクルトの二次、DeNAの第1回、ロッテの一次が重なるなど、日程がぶつかることがあります。

女子選手も応募できます。2026年の募集ページでは、ヤクルト・中日・日本ハム・西武が「男女」、阪神が「性別は問わない」、広島が「性別不問」と明記していました。2026年のオリックスのメンバー16名には、女子選手が3名入っています(球団の名簿)。女子の学童チームでは、都道府県代表が戦う全国大会「文部科学大臣杯 NPBガールズトーナメント(全日本女子学童軟式野球大会)」もあり、2026年はオール大分ガールズが初優勝しました(NPBの発表)。

Body Assessment
応募の数字の前に、その数字を支える身体を90分で測る

姿勢、関節の可動域、筋力バランス、ジャンプとホップ、動作パターン、そして投球動作と身体機能の照合。担当は基本的に代表の岡本隼人(JSPO-AT)です。結果はその場で保護者の方に直接ご説明します。セレクションの合否を約束するものではなく、無理な勧誘もいたしません。

LINEで空き状況を確認する
90分 ¥7,500(税込)・単発・六本木駅5番出口徒歩4分・完全個室・保護者の方の同席歓迎

球団ごとに何が違う?——12球団と4チームの2026年セレクション詳細

ここからは、球団ごとに2026年の要項を1つずつ見ていきます。同じ「ジュニアのセレクション」でも、応募の入口(動画・会場・店舗)、5年生を入れるかどうか、選考の段階の数、費用、発表の時期がそれぞれ違います。各球団の最後に、大会での優勝・準優勝の回数(NPBの記録、2005〜2025年)も添えました。

読売ジャイアンツJr.(巨人)——動画で応募、50m走か遠投の条件つき

巨人は、NPBの特設ページから動画で応募する方式でした。小学6年生が対象で、50m走7.5秒以下か遠投65m以上(硬式は60m、ソフトボールは55m以上)、または特筆すべき技能(平均打率5割以上や飛距離が突出しているなど)のどれか1つ以上を満たすことが応募の条件です。9月2日には、東京都を中心に約400名の応募があり、16名に練習生2名を加えた計18名で活動すると発表しました。居住地による応募の制限は2023年からなくしています。

受付2026年6月1日〜30日(動画)。結果は7月10日ごろメールで連絡
対象小学6年生(軟式・硬式どちらでも可)。チーム代表者・監督の承認が必要
動画130秒以内・500MBまで・横向き。キャッチボールとクイックスロー、打撃(同じ試合の2打席)、内野守備、外野守備、一塁への駆け抜け。投手はピッチング、捕手はキャッチングとセカンドスロー
二次以降・費用応募ページに記載なし
居住地居住地による応募の制限なし(2023年に撤廃。2026年も東京都以外から多くの応募があったと球団が発表)
2026年の監督黒田響生(球団OB)
メンバー9月2日に発表。約400名の応募から16名と練習生2名の計18名(練習生は、体への負担を減らすことなどが目的)。8月30日に肩肘検診と結団式、9月5日から活動
大会の成績優勝3回(2012〜2014年の3連覇)、準優勝5回

東京ヤクルトスワローズJr.——受付は1週間、戸田球場で二次・最終

ヤクルトは、一次を動画、二次と最終を戸田球場での実技で選びました。一次の受付が1週間と短く、球団は締切の直前に応募が集中するとして早めの提出を呼びかけていました。

受付6月19日11時〜25日23時59分(動画1本・90秒以内・500MB以内)。エントリー費1,100円(税込、支払い後の取り消し不可)
対象小学5・6年生の男女(硬式チームも同じ条件)。チームの代表者・監督の許可。自宅から戸田球場へ通える範囲
選考一次(動画、7月10日に受験番号で発表)→二次(7月21日か22日、7月23日発表)→最終(7月24日。合格者には7月25日正午までに保護者の携帯電話へ連絡)。種目は走力などの測定・打撃・守備、投手はピッチング、捕手は二塁への送球
活動8月末から約4か月の土日祝、9時〜17時(戸田球場などが中心)。所属チームの大会があるときは、掛け持ちできる範囲で参加
2026年の監督度会博文
メンバー最終合格16名。8月24日に戸田寮で結団式と肩肘検診
大会の成績優勝3回(2005・2019・2020年)、準優勝2回

横浜DeNAベイスターズJr.——会場で実技3回、「思考力」も審査の対象

DeNAは、申し込みのあと、本牧市民・臨海公園運動広場(予定)で3回の実技セレクションを行いました。選考の例は30m走、スイングスピード、球速で、第3回を待たずに内定が出る場合もあると書かれていました。スタッフ表には、日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーの資格を持つトレーナーも載っています。

受付6月10日〜7月1日23時59分(申込)
対象小学6年生の野球経験者(軟式・硬式どちらでも可)、またはベイスターズスクールのアドバンスクラスに所属する5年生。野球ができる健康な身体、6年後・10年後まで活躍できる成長意欲
選考第1回(7月21日〜23日のいずれか)→第2回(7月27日か28日)→第3回(7月30日、終日)。第3回の合格者に肩肘検診
持ち物所属チームのユニフォームと帽子、野球道具一式、飲み物。金具のスパイクは不可。バットは木製・JSBBマークの金属製など(コンポジット不可)
活動2025年の例で8月中旬〜12月下旬の土日祝。練習はDOCK OF BAYSTARS YOKOSUKA、本牧市民・臨海公園、神奈川県内など。千葉・埼玉・東京などへの遠征あり
2026年の監督松井飛雄馬(2025年に続いて)
メンバー9月23日に16名を発表(応募数は公式ページに記載なし)。チームスローガンは「考動」
大会の成績優勝2回(2016・2023年)

中日ドラゴンズJr.——推薦が必要、選考内容は非公開、1,087名から16名

中日は、所属チームの監督か代表者の推薦を受けた小学6年生だけが申し込める方式です。一次は動画か、ヒマラヤの店舗での測定(球速100km・スイングスピード115kmの両方を超えると合格)で、面接と肩肘検診まで5段階ありました。選考内容は公開せず、合否理由の問い合わせにも答えないと明記しています。

受付6月1日に告知。動画は6月22日締切。ヒマラヤ12店舗(岐阜・愛知・静岡・三重・滋賀・福井)の測定は6月19日〜7月19日
対象小学6年生の男女。所属チームの監督か代表者の推薦。9〜12月の土日祝の活動を優先できること。スポーツ保険への加入
選考二次(8月5日、マシーン打撃・シートノック・ピッチング・測定)→三次(8月12日、シートバッティング)→最終(8月19日、ゲーム形式)→面接・肩肘検診(8月22日)。会場は岡崎中央総合公園 運動広場など
公表された人数二次の合格36人、三次の合格20人(受験番号を掲載)。9月19日に「1,087名が参加し16名を選出」と発表
費用送迎、集合場所までの交通費、練習時の昼食などは自己負担。本大会中の選手のユニホーム・旅費・宿泊費は主催者負担。練習時に保護者の手伝いあり
2026年の監督山北茂利(2025年に続いて)
メンバー16名(選手プロフィールでは愛知県の選手が中心で、岐阜県・富山県など愛知県外の選手も)。9月19日に結団式
大会の成績優勝4回(2008・2015・2017・2021年)で12球団最多、準優勝1回

阪神タイガースJr.——近畿圏の小6、応募条件は4つのうち1つ以上

阪神は、近畿圏に住む小学6年生が対象で、一次は動画、二次は実戦形式、最終は練習と紅白戦を数日行う形でした。応募の条件は「50m走7.5秒以下」「球速100km/h以上」「遠投60m以上」「特筆すべき技能(平均打率5割以上や飛距離が突出しているなど)」のうち1つ以上。ネットで「阪神ジュニアの合格基準」として出回るこの数字は、あくまで応募するための条件です。

受付6月18日13時〜7月16日23時59分(動画・1人1回・90秒以内・横向き)。バッティングは金属か木製のバットで撮る
対象近畿圏在住の小学6年生。所属チーム・保護者の許可。オリックス・バファローズCUP2026の出場チームに所属していないこと
選考二次(8月11日・12日、実戦形式。初日の通過者だけが2日目へ)→最終(8月15日〜、練習と紅白戦を数日)
肩肘検診最終の期間中に必須。異常が見つかり本大会までに復帰できないと診断された場合、最終に参加できないことがある
保険セレクション中は各自でスポーツ保険に加入、選出後は球団が加入
練習場所・活動募集ページにもジュニアチームのページにも練習場所の記載なし。ジュニアチームの活動に優先的に参加できることも応募条件
2026年の監督玉置隆
メンバー16名を球団のジュニアチームのページに掲載(10月6日確認)
大会の成績優勝2回(2022・2025年)、準優勝2回。2025年大会の優勝チーム

広島東洋カープJr.——一次選考会を初めて中国地方5県・7会場で

広島は2026年、一次選考会を初めて中国地方5県の7会場で開きました。1人2回まで参加でき、回数は結果に影響しないとしています。球団のジュニアのページでは、二次を50〜60名、最終を20〜30名とし、最終で16名を選ぶ流れです。9月28日には、過去最多の465名(小学6年生)が参加した選考会から16名を選んだと発表しました。

受付6月16日10時〜30日17時30分(申込)
対象野球をしている小学6年生(性別不問)。保護者の同意。選ばれたらジュニアの活動を優先できること
選考一次選考会(7月21日〜8月13日、広島・鳥取・島根・山口・岡山の7会場)→二次(8月29日・30日、9月5日・6日)→最終(9月12日・13日)
当日名前を書いたゼッケン(胸と背中)、道具と飲み物は各自。一次選考会で保護者向けの説明会
肩肘検診メンバー決定後。長期離脱になる場合は、選手登録の締め切りまでに入れ替える可能性
公表された人数2026年は過去最多の465名(小学6年生)が選考会に参加し、16名を選出(9月28日の球団の発表)。2025年度の一次選考会の参加は250名(球団のジュニアのページ)
活動9月中旬〜大会まで30日間程度。中国地区が中心で県外への遠征あり
2026年の監督天谷宗一郎(球団OB)。コーチは浅井樹、桒原樹
メンバー9月28日に16名を発表
大会の成績優勝なし(球団の案内では2020・2024・2025年に3位)

北海道日本ハムファイターズJr.——4段階の選考に、大会の視察を合わせて候補を選ぶ

日本ハムは、動画の1次から最終まで4段階で選び、最終の合格者に、道内の大会などをアカデミーコーチが視察して選んだ選手を加えて候補を決める仕組みです。2026年は約350名の応募から候補26名で8月に活動を始め、16名を決めました。2次では運動能力の測定、3次では投球や打球を計測する機器(ラプソード)を使った測定も行ったと公表しています。

受付6月1日〜21日(動画・合計90秒)。エントリー料1,000円(税込)。結果は7月1日までにメールで連絡
対象北海道内在住の小学5・6年生の男女。結成後、約4か月の毎週土日祝の活動に参加できること
選考2次(7月10日・11日、札幌のファイターズ屋内練習場、参加費2,000円)→3次(7月19日、千歳のアカデミー専用球場、肘検診と実戦形式)→最終(7月25日)
公表された人数約350名が応募→候補26名→16名
2026年の監督𠮷田侑樹(スタッフにトレーナーも)
メンバー8月26日に16名を発表(16名とも6年生)
大会の成績優勝1回(2011年)、準優勝3回

東北楽天ゴールデンイーグルスJr.——告知は7月下旬、選考は8月と9月

楽天は、7月22日に告知し、8月26日の実技選考と9月の最終選考で選ぶ日程で、ほかの多くの球団より遅い時期でした。選考の目安は50m走8.5秒以下・遠投60m以上(申し込みの欄には遠投50m以上とも記載)で、5年生は所属チームでレギュラーであることが条件です。

受付7月22日に告知、8月16日23時59分締切(申込)。参加費2,000円
対象9月以降の活動に参加できる小学5・6年生(5年生はレギュラー)。所属チームの許可、スポーツ安全保険等への加入。東北6県から選出
選考8月26日(シェルコムせんだい、18時〜21時ごろ):キャッチボール・球速・塁間走・スイングスピードなどの測定、ノックなど→9月に最終。最終の参加者全員に肩肘検診
使用球軟式J号球
費用合同練習・強化合宿の費用、集合場所までの交通費、家族の移動・宿泊は自己負担。本大会の選手の移動・宿泊・食事は主催者負担
2026年の監督・メンバー10月6日時点で、球団の公式サイトに発表なし(2025年は寺岡寛治監督)
大会の成績優勝2回(2006・2018年)、準優勝2回

埼玉西武ライオンズJr.——居住地の制限なし、5年生はサポートメンバー

西武は、出場する本メンバー16名(小学6年生)に加えて、小学5年生を「サポートメンバー」として募集しました。サポートメンバーも大会までの練習や練習試合に参加し、本大会ではスタンドで応援します。居住地の制限はなく、2026年は埼玉県を中心に全国から約650件の応募がありました。

受付6月26日〜7月10日23時59分(書類・動画、1人1回)。一次は無料。合否は7月17日20時ごろまでにメール
応募の条件50m走8.5秒以下、球速90km/h以上、遠投50m以上、特筆すべきアピールポイントのうち1つ以上(NPBの応募ページ)。動画は100秒以内・500MBまで
対象本メンバー:小学6年生の男女。サポートメンバー:小学5年生の男女。運動制限をともなう故障がないこと、スポーツ保険などへの加入
選考二次(7月25日か26日、ベルーナドーム、1,000円:走力・体力測定、キャッチボール、バッティング、ピッチング・スローイング、守備、野球に取り組む姿勢)→最終(8月3日:紅白戦などの実践練習と、礼儀・あいさつ・元気・協調性。面接あり)
費用駐車場は1台2,000円(別途)。宿泊費や自宅から球場までの交通費は自己負担
活動8月下旬〜12月、埼玉県内が中心。9月から原則毎週土日、10月中旬以降は毎週土日祝。東京・千葉・神奈川・山梨・群馬での練習試合もある
2026年の監督星野智樹。チームテーマは「獅考力」
メンバー9月12日に20名(出場16名+サポート4名)を発表
大会の成績優勝なし(準優勝2回:2013・2018年)

千葉ロッテマリーンズJr.——約800名から16名、一次は会場で対面の選考

ロッテは、一次から最終まで会場での対面式で選びました。一次は1回の定員80名・先着順で、ボール回し・遠投・スイング・塁間走・内野守備を見ています。参加資格として「50m8.5秒以下」「遠投50m以上」「特筆すべき技能」のどれか1つ以上を求め、約800名の応募から16名を選んだと公表しました。

受付6月22日15時〜7月6日15時(申込、原則1人1回)
対象2014年4月2日〜2015年4月1日生まれの小学6年生。8月下旬の肩肘検診に参加できること。練習・練習試合(千葉県内と周辺の都県)に参加できること
選考一次(7月21日〜23日、千葉市蘇我スポーツ公園内フクダ電子グラウンド。雨天時は稲毛海浜公園屋内運動場。参加費1,000円・現金)→二次(7月27日、稲毛海浜公園野球場:シートノック・ベースランニング・マシン打撃・ピッチング、無料)→最終(7月29日、実戦形式など、無料)
当日遅刻した場合は参加不可。二次以降はコンポジットバット不可(貸し出しあり)。捕手を希望する場合は防具を持参
活動8〜9月末は毎週土曜(祝日のある週は土日)、10月中旬から毎週土日
2026年の監督佐藤幸彦(マリーンズ・ベースボールアカデミー校長)
メンバー9月8日に16名を発表(約800名が応募)
大会の成績優勝1回(2010年)、準優勝2回

オリックス・バファローズJr.——バファローズCUPに出たチームの6年生が動画で応募

オリックスは一般の公募ではなく、大阪府と兵庫県の少年軟式野球団体に所属するチームが出る「セノッピー presents 第23回オリックス・バファローズCUP2026少年少女軟式野球大会」に出場したチームの6年生が対象です。2026年は、NPBの応募ページで7月1日〜8月4日に動画を受け付け、選考会を経て16名を選びました。応募の条件には、50m走7.5秒以下か、特筆すべき技能のどちらか1つ以上が入っています。バファローズCUPに出場したチームの選手は阪神Jr.のセレクションに参加できない、と両球団が明記しています。

受付7月1日〜8月4日(動画・90秒以内・500MBまで)。結果は8月下旬ごろ、チームの代表者あてに郵送
対象バファローズCUP2026(第23回)の大阪・兵庫大会と決勝トーナメントに出場したチームの6年生。チーム代表者・監督の承認
応募の条件50m走7.5秒以下、または特筆すべき技能(平均打率5割以上や飛距離が突出しているなど)のどちらか1つ以上。野球ができる健康な身体であること
選考動画と選考会(大会の案内では、運営協力団体の推薦なども参考に9月中旬ごろセレクション)
2026年の監督吉田直喜(球団の名簿。2025年に監督だった塩崎真はコーチ)
メンバー16名(大阪府9名・兵庫県7名)。球団のジュニアのページに名簿を掲載(掲載日の記載なし、10月6日確認)
大会の成績優勝1回(2007年)。球団の案内では2006・2012・2020年に3位

福岡ソフトバンクホークスJr.——スポーツ店で測って一次合格、候補20名から16名へ

ソフトバンクは、九州・沖縄と中国・四国のヒマラヤ30店舗で行われた「ピッチング&スイングスピードコンテスト」を一次選考にしました。球速100km/h以上か、スイングスピード115km/h以上のどちらかを超えれば一次合格です。8月22日に結団式を行ったのは、球団が「候補メンバー」とする20名です(2025年の大会規定では、登録できる選手は16名以内)。10月4日には、その中から本大会に出場する16名の任命式を行いました(10月5日に球団のジュニアのページで発表)。

受付6月19日〜7月19日(ヒマラヤ30店舗で測定、店舗で申込)
対象小学5・6年生。所属チームと所属連盟の許可。8〜12月の約5か月、毎週土日祝の練習に参加できること
選考店舗の測定→2次(8月3日か4日、参加費1,000円:キャッチボール、30m走の測定、ノック、ロングティーなど。3次へ80名程度、8月6日に公式サイトで発表)→3次・最終
当日複合バットは使用禁止(事務局が数本を用意)
2026年の監督嘉弥真新也
メンバー8月22日に候補20名で結団式(8月25日に球団が発表)→10月4日に16名を任命(10月5日に発表)
大会の成績優勝2回(2009・2024年)、準優勝2回。2025年大会は準優勝

12球団以外の4チームは?——ファーム2球団と独立リーグ選抜

16チームのうち4チームの募集は、各球団・各リーグが独自に行っています。2026年は4チームとも9月中にメンバーを発表しました。募集の対象は、オイシックス新潟アルビレックスBCが新潟・富山・石川・福井に住んでいるか4県内のチームで活動する小学5・6年生の男女、ハヤテベンチャーズ静岡が小学5・6年生、四国アイランドリーグplusが四国に住んでいるか四国4県の小学校に通う5・6年生(性別は問わない)でした。ルートインBCリーグは7月17日〜8月5日にリーグの公式サイトで募集しています。

チーム公表された応募(参加)数メンバー(発表日)2026年の監督
オイシックス新潟アルビレックスBC140件16名(9月1日)山口祥吾(球団のアカデミーコーチ)
四国アイランドリーグplus124名(セレクションの参加)16名(9月7日)近藤一樹
ハヤテベンチャーズ静岡210名(静岡県が中心)16名(9月16日)大野健介
ルートインBCリーグ約380名19名(サポートメンバー3名を含む、9月28日)加藤幹典(3年連続)

選考基準と倍率・費用は?——公式に出ている数字だけで見る

結論から言うと、数値の条件を公表したのは8球団で、どれも入口の条件です。応募(参加)数を公表したのは6球団で、倍率はおよそ22〜68倍。費用は選考の段階で無料〜2,000円、選ばれた後は交通費や合宿費などが家庭の負担になります。

数値の条件を出した球団は?

球団2026年に公表された数値の条件条件の位置づけ
巨人50m走7.5秒以下、または遠投65m以上(硬式60m、ソフトボール55m以上)/特筆すべき技能(平均打率5割以上や飛距離が突出しているなど)応募条件(1つ以上)
阪神50m走7.5秒以下/球速100km/h以上/遠投60m以上/特筆すべき技能応募条件(1つ以上)
ロッテ50m8.5秒以下/遠投50m以上/特筆すべき技能参加資格(1つ以上)
楽天50m走8.5秒以下、遠投60m以上(申込の欄には遠投50m以上とも記載)。5年生はレギュラー選考の目安
西武50m走8.5秒以下/球速90km/h以上/遠投50m以上/特筆すべきアピールポイント(NPBの応募ページ)応募条件(1つ以上)
オリックス50m走7.5秒以下/特筆すべき技能(平均打率5割以上や飛距離が突出しているなど)(NPBの応募ページ)応募条件(1つ以上)
ソフトバンク店舗で球速100km/h以上、またはスイングスピード115km/h以上1次選考の合格条件(どちらか)
中日店舗で球速100km・スイングスピード115kmの両方を超える。動画の応募ページ(NPB)には、球速100キロ以上・スイングスピード115以上・特筆すべき技能(打率5割以上や完封を数回達成など)を「クリア条件」として記載店舗は1次選考の合格条件(両方)、動画はクリア条件
ヤクルト・DeNA・広島・日本ハム公表なし—

身長や体重の条件は、2026年に確かめた12球団の募集ページ(NPBの応募ページを含む)のどこにもありませんでした。測られるのは、走る・投げる・打つ・守るの力と、実戦でのプレー、そして取り組む姿勢です。

倍率はどれくらい?

球団公表された応募(参加)数選ばれた人数倍率の目安
中日1,087名(ヒマラヤと共同のセレクションの参加者)16名約68倍
ロッテ約800名16名約50倍
西武約650件20名(出場16名+サポート4名)約33倍(出場16名で割ると約41倍)
広島465名(選考会に参加した小学6年生)16名約29倍
巨人約400名18名(16名+練習生2名)約22倍(16名で割ると25倍)
日本ハム約350名16名(候補26名から)約22倍

倍率は、公式に発表された人数を選ばれた人数で割った目安です。中日の1,087名は店舗での測定も含めた「参加者」の数で、「応募数」とは数え方が少し違います。ほかの6球団(ヤクルト・DeNA・阪神・楽天・オリックス・ソフトバンク)は2026年10月6日時点で応募数を公表しておらず、報道で出た数字はこの記事に載せていません。12球団以外では、BCリーグが約380名から19名(約20倍)、ハヤテが210名から16名(約13倍)、オイシックスが140件から16名(約9倍)、四国アイランドリーグplusが124名の参加から16名(約8倍)を選んでいます。

段階ごとの人数を公表した球団もあります。ソフトバンクは2次で80名程度を選んで候補20名で結団し、10月4日にその中から16名を選びました。中日は二次36人・三次20人の受験番号を掲載し、広島は二次50〜60名・最終20〜30名の予定としていました(2025年度の一次選考会の参加は250名)。

費用はどれくらいかかる?

費用は2つに分けて考えると整理しやすくなります。1つ目は選考の段階の費用で、2026年はヤクルト1,100円、ロッテ1,000円、日本ハム1,000円と2次の2,000円、西武の二次1,000円(駐車場は別に1台2,000円)、ソフトバンクの2次1,000円、楽天2,000円でした。巨人・DeNA・中日・阪神・広島・オリックスは、選考の費用を募集ページに書いていません。

2つ目は選ばれた後の費用です。中日と楽天は、練習や合宿への交通費・食事、家族の移動や宿泊などは自己負担で、本大会中の選手の旅費・宿泊費(楽天は食事も)は主催者負担と明記しています。西武も、宿泊費や交通費は各自の負担としています。お金以上に大きいのは時間で、8月下旬から12月まで、土日祝の多くがジュニアの活動になります。

セレクションはどう進む?——応募から肩肘検診・結団式まで、動画と当日の準備

多くの球団は、一次選考、実技の二次(三次)選考、紅白戦などの最終選考、肩肘検診の順に進みます。早い球団は7月下旬にメンバーが決まり、遅い球団は9月にずれ込みます。候補を多めに選んで活動しながら絞る球団もあり、2026年のソフトバンクは候補20名から10月4日に16名を選びました。流れを先に知っておくと、夏の予定と所属チームとの調整が立てやすくなります。

①

要項の公開と申込(2026年は6月から)

6月1日に巨人と日本ハムが受付を始め、6月中に多くの球団が続きました。所属チームの許可や、監督・代表者の推薦(中日)が必要な球団があるので、応募を決めたら早めにチームへ相談します。

②

一次選考(6〜8月)

動画・会場の実技・店舗での測定のどれかです。動画の球団は、長さや撮る内容を細かく指定しています(下の表)。

③

二次・三次選考(7月〜9月上旬)

走力や遠投、球速、スイングスピードなどの測定と、打撃・守備・投球の実技です。日本ハムは2次で運動能力の測定を、3次では投球や打球を計測する機器も使いました。

④

最終選考(7月下旬〜9月)

紅白戦などの実戦形式が中心で、面接を行う球団もあります(中日・西武)。礼儀やあいさつ、協調性も見られます。

⑤

肩肘検診

中日・阪神・楽天・ロッテ・ヤクルト・DeNA・広島が肩肘検診を、日本ハムが肘検診を募集ページに明記しています。西武は「運動制限をともなう故障がないこと」を参加資格にしています。巨人は8月30日に肩肘検診と結団式を行ったと発表しました。

⑥

代表決定・結団式と練習(8〜12月)、本大会(12月下旬)

2026年は、8月下旬から10月上旬にかけて各球団が結団式やメンバーの発表を行いました(日付は第4章の表。楽天は10月6日時点で未発表)。

肩肘検診は、実技の出来とは別の関門です。阪神は、肩肘検診で異常が見つかり、本大会までに復帰できないと診断された場合は最終セレクションに参加できないことがある、と明記しています。中日は異常があれば選手を入れ替えることがある、広島は検診の結果で長く離れることになればメンバーを入れ替える可能性がある、としています。実技で評価されても、肩や肘を痛めていれば代表に残れないことがある、ということです。

学年チームの監督として子どもたちを見ていると、肩や肘の違和感を大人に言わない子は珍しくありません。試合に出たい、外されたくないという気持ちは自然なものです。だからこそ、検診で初めて見つかる前に、家で気づける場面を持っておきたいところです。

応募動画はどう撮る?

動画は、球団の指定をそのまま守ることが最優先です。長さ・撮る内容・形式が球団ごとに違い、2026年は中日が180秒以内、巨人が130秒以内、西武が100秒以内、阪神・ヤクルト・日本ハム・オリックスが90秒以内でした。巨人と阪神は横向きでの撮影を指定し、ヤクルトは1本にまとめることを求めています。

球団長さ・形式撮る内容(2026年)
巨人130秒以内・500MBまで・横向きキャッチボールとクイックスロー、打撃(同じ試合の2打席)、内野守備、外野守備、一塁への駆け抜け。投手はピッチング、捕手はキャッチングとセカンドスロー
阪神90秒以内・横向き・1人1回バッティング(金属か木製のバット)、ピッチング、フィールディング(捕手はセカンドスロー)、自己アピール
ヤクルト90秒以内・500MB以内・1本にまとめるバッティング、ピッチング、フィールディング(捕手はセカンドスロー)、ベースランニング
日本ハム合計90秒投手はピッチング約50秒など、野手はフィールディング約50秒とバッティング約40秒、捕手はバッティング約40秒とセカンドスロー約50秒
中日180秒以内・500MBまでキャッチボール、内野守備、外野守備、盗塁(リード幅3メートル・スライディングまで)、バッティング、自己PR。投手はピッチング、捕手はセカンドスロー
西武100秒以内・500MBまでバッティング、ピッチング、フィールディング、塁間走、自己PR。捕手はセカンドスロー
オリックス90秒以内・500MBまでバッティング、フィールディング、自己PR。投手はピッチング、捕手はセカンドスロー

撮り方は、トレーナーとして次の点をおすすめします。1つ目に、試合前と同じウォームアップを済ませ、身体が温まってから撮ること。動き始めは関節も筋肉も硬く、本来の動きが出にくいからです。2つ目に、頭からつま先までの全身とボールの行方が入る画角で撮ること。フォームの順序や投げ終わりのふらつきは、全身が映って初めて伝わります。3つ目に、明るい時間に何本か撮って良いものを選び、締切の直前は避けることです。巨人は、スマートフォンのアプリで編集すると縦と横の向きが混ざって余白ができ、正しく選考できない場合があると注意しています。

会場の選考で、当日に気をつけることは?

公式ページに、当日の手がかりがいくつも書かれています。バットは、コンポジット(複合)バットが使えない球団が多く(ヤクルト・DeNA・ロッテ・ソフトバンクなど)、貸し出し用を用意している球団もあります。DeNAは所属チームのユニフォームと帽子、広島は胸と背中に名前を書いたゼッケンを求め、DeNAは金具のスパイクを使えません。飲み物は各自で用意します。捕手を希望する場合は、防具が必要な選考もあります(ロッテの二次以降)。ロッテは選考開始に遅れると参加できないとし、楽天は会場近くでのキャッチボールを禁止していました。

当日は、前日に追い込まず、いつもどおりの朝を過ごし、早めに着いて普段と同じウォームアップをする。1回の失敗を引きずらない。選考する側は、プレーの間の態度やあいさつも見ています。どれも特別なことではありませんが、初めての大きな選考会では、この「いつもどおり」がいちばん難しいものです。

選ばれる子に共通するものは?——球団が「見る」と書いていること

球団は「こうすれば合格」という基準を公表していません。ただ、募集ページには、技術の数字以外に何を見るかを書いている球団が多くあります。並べると、走る・投げる・打つ・守るの力に加えて、短期間でチームに貢献できること、取り組む姿勢、礼儀やあいさつ、考えて動く力、そして健康な身体が繰り返し出てきます。

球団募集ページに書かれていること(2026年)
巨人心身ともに健康であること。ジュニアチームにふさわしい優れた人間性と野球能力。短期間のチーム活動でも力を発揮し、チームに貢献できる選手
ヤクルト野球を通して助け合いの心を養い、チームメイトを尊敬し、競技に対する向上心を養う(チームの目的)
DeNA野球の技術に加え、フィジカル面や思考力、成長意欲・取り組み姿勢も審査対象。6年後・10年後まで活躍できる成長意欲
中日選考の基準は球団に一任、選考内容は公開しない
日本ハム2次で運動能力の測定、3次で計測機器を使った測定と実戦形式。大会の視察で選ぶ選手もいる
楽天技術に加え、野球に取り組む姿勢、元気、礼儀、チームワーク、私生活も含めて、東北の少年野球選手の目標となりうる存在
西武二次で「野球に取り組む姿勢」、最終で礼儀・あいさつ・元気・協調性と面接。非認知能力や言語化能力の育成にも力を入れる。応募ページ(NPB)には、ジュニアチームにふさわしい優れた野球能力、短期間のチーム活動でも力を発揮し、チームに貢献できる選手
ロッテジュニアチームにふさわしい優れた野球能力。短期間のチーム活動でも力を発揮し、チームに貢献できる選手
オリックス野球ができる健康な身体。ジュニアチームにふさわしい優れた野球能力。短期間のチーム活動でも力を発揮し、チームに貢献できる選手(NPBの応募ページ)

阪神・広島・ソフトバンクは、選考の方法は書いていますが、評価の観点は書いていません。数値を満たすことは入口で、選ばれる理由そのものではない、と考えておくのが現実的です。巨人・ロッテ・DeNA・西武・オリックスが同じように「短期間のチーム活動でも力を発揮し、チームに貢献できる」と書いているのは、ジュニアが数か月だけ集まる選抜チームだからです。初めて会う仲間とすぐに声をかけ合い、決まったことを素早く理解して動ける。そうした力が、数字と並んで見られていると読めます。

選手本人へ——募集ページから読める「準備できること」

この章は、セレクションに挑戦する選手のみなさんに向けて書きます。球団のページを読むと、練習でしか伸ばせないもの(打つ・投げる・走る)と、毎日の過ごし方で準備できるもの(あいさつ、礼儀、仲間への声かけ、自分で考えて動くこと、体調を整えること)の両方が求められています。後者は、今日からでも始められます。それから、痛いところがあるときは、がまんせずに大人へ伝えてください。どの球団も肩や肘の検診をしているのは、みなさんの身体を守るためです。

選考で測られる力の土台は?——学年チームの監督×JSPO-ATの現場で見えていること

監督として毎週子どもたちを見て、JSPO-ATとして身体を測ってきた立場から言うと、選ばれる子に共通して見えるのは「速い・強い」の前にある土台です。股関節と胸椎(背中)がよく回り、片脚で立って地面を押せて、疲れても同じ動きをくり返せる。そして、痛いときに「痛い」と言える。これは統計ではなく、現場でくり返し見てきた傾向です。

2026年の募集ページを見ると、選考では走力(50m走・30m走・塁間走)、遠投、球速、スイングスピードを測る球団が多く、数字で測られる以上、その数字を生む身体が問われます。下の表は、公式ページに書かれていた選考の中身と、その土台になる身体の機能、家で気づけるサインを並べたものです。

選考で見られるもの(2026年の募集ページから)土台になる身体の機能家で気づけるサイン
走る:50m走(巨人・阪神・ロッテ・楽天・西武・オリックスの条件)、30m走(DeNA・ソフトバンク)、塁間走(ロッテ・楽天・西武)股関節を伸ばして地面を後ろへ押す力、片脚で着地してぶれない安定性走ると上体が左右に大きく揺れる/片側の靴だけすり減る
投げる:遠投(巨人・阪神・ロッテ・楽天・西武の条件)、球速(阪神・西武・DeNA・楽天、店舗の測定)胸椎の回旋と肩甲骨の動き、踏み出した脚で身体を受け止める力片側だけ振り向きにくい/投げたあとに肩や肘を触る
打つ:スイングスピード(DeNA・楽天、店舗の測定)、マシン打撃(ロッテ・中日)、ロングティー(ソフトバンク)骨盤と胸が別々に回れること、軸脚にためた力を前脚で受け止める安定性しゃがむとかかとが浮く/片脚立ちのぐらつき方が左右で違う
守る:ノック、シートノック、ボール回し(楽天・ソフトバンク・ロッテ・中日など)低い姿勢を保てる股関節と足首の柔らかさ、素早い切り返し低く構えると背中が丸まる/切り返しでよく転ぶ、足首をひねりやすい
肩肘検診(中日・阪神・楽天・ロッテ・ヤクルト・DeNA・広島、日本ハムは肘)投げ過ぎていないこと、痛みを我慢していないこと「大丈夫」と言いながら、投げ方や投げる距離が変わる

この表の見方を、現場の実感から3つ補足します。

Field Note 01

数字は結果で、土台は原因

球速やスイングスピードが高くても、腕の力だけで出している子は、疲れると数字が落ち、肘や腰に負担が集まりやすい。逆に、股関節や胸椎が使えるようになると、コーチから言われ続けてきたフォームの修正が、急に身体に入ることがあります。選考で見られる数字は、土台の上に乗った結果です。

Field Note 02

左右差は、ゼロではなく「偏り過ぎ」が問題

野球は投げる側・打つ側が決まった片側の競技で、左右に差がつくのは自然なことです。気をつけたいのは、片側だけ可動域が大きく足りず、負担が1か所に集まる状態。本人は気づきにくく、保護者の方にも見えにくいのですが、測ると差として出てきます。

Field Note 03

12歳の速さは、体格の早さに助けられていることがある

身長が早く伸びた子は、小学生のうちは速さや強さで有利になりやすいものです。選考は12歳の時点の評価で、中学以降に順位が入れ替わることは珍しくありません。選ばれなかったことは、その先をあきらめる理由にはなりません。

Disport Worldのジュニアの身体評価では、90分をかけて、股関節の可動域(前後・左右・回旋の角度)、胸椎(背中)の回旋の左右差、片脚の安定性(片脚立ち・ホップの着地)、体幹の安定性(姿勢の保持、回旋に耐える力)、利き側への偏りや動作のクセ、成長期の骨や腱への負担(痛みの部位と練習量の関係)を確かめています。投げる動きも、測った身体と照らし合わせます。担当は基本的に代表の岡本で、結果はその場で保護者の方に口頭でご説明します。セレクションの合否を約束するものではなく、チームや野球教室の指導と置き換えるものでもありません。家庭で気づけるサインは、少年野球のトレーニングを東京で探す前にで6つに整理しています。

Note

表のサインは家庭での目安で、医学的な診断ではありません。痛みがあるときは、確かめるために投げたり走ったりせず、先に医療機関を受診してください。

ケガを防ぎながら準備するには?——投球数・休養・成長期の痛みと受診の目安

いちばん大事なのは、所属チームとジュニア、練習と試合を合わせた投球数と練習量を、だれか1人の大人が見ていることです。小学生の球数には、学童野球のルールと医学会の提言という2つの物差しがあり、成長期の肘・膝・腰・かかとには、この時期に特有の痛みがあります。痛みがあるときは、選考の準備より受診を優先してください。

投球数と練習量の目安は?

出典1日1週間そのほか
全日本軟式野球連盟(学童の大会のルール)70球以内(4年生以下は60球以内)210球以内(4年生以下は180球以内)。2026年シーズンから試合中に規定数に達したら、その打者の打撃完了まで投げられる
全日本軟式野球連盟(学童野球のガイドライン)練習の全力投球は野手も含めて70球以内練習の全力投球は300球以内練習は週6日以内・1日3時間以内。練習試合を含め年間100試合以内。試合をしないシーズンオフを3か月以上
日本臨床スポーツ医学会の提言(小学生)全力投球は50球以内試合を含めて200球以内練習は週3日以内・1日2時間以内。1日2試合の登板は禁止すべき
NPBジュニアトーナメント(2025年の特別規定)70球以内—70球未満でも1日2試合の登板は禁止
MLB・USA Baseball「Pitch Smart」(11〜12歳)試合で85球まで—投げた数に応じて休養(21〜35球で1日〜66球以上で4日)。複数のチームに同時に所属しない、3日続けて登板しない

連盟のルールは公式戦の上限で、医学会の提言は障害予防の立場から練習の全力投球も含めた目安です。ジュニアに選ばれると、秋は所属チームの大会とジュニアの練習試合が重なる週が出てきます。両方で投げる時期は、合わせた球数と投げない日があるかを、保護者か指導者のだれかが記録しておくことをすすめます。米国のPitch Smartは、複数のチームに同時に所属しないことをすすめています。球数の数え方と休み方は、小学生の野球肘を防ぐには?で詳しく解説しています。

肩肘検診で何がわかる?痛みがなければ大丈夫?

痛みがないことだけでは、大丈夫とは言い切れません。肘の外側に起きる離断性骨軟骨炎は初期に痛みが出にくく、徳島県で小学1〜6年の野球選手23,153名を検診した研究(松浦ら、2024年)では、エコー検診の10年間で1.4%に見つかり、そのうち肘の外側の痛みを経験していたのは195名中21名(10.8%)でした。4年生より前には見つからず、4〜6年生で増えています。著者は、早く見つけて保存的に対応したときに結果がもっともよいとしています。

肩や肘の痛みそのものも珍しくありません。全日本野球協会・日本整形外科学会などの2014年度の少年野球の実態調査(選手10,228名)では、肩か肘の痛みを経験した選手は、投手で49.3%、捕手で39.9%、投手と捕手の兼任で56.4%、どちらも経験のない選手(野手)で26.1%でした。日本臨床スポーツ医学会の提言も、野球肘の発生は11〜12歳がピークで、投手と捕手に圧倒的に多いとしています。

成長期に出やすい痛みは?

部位代表的なもの公的な資料に書かれていること
肘野球肘投げすぎで起きる。投球時や投球後の肘の痛み、伸び・曲がりが悪くなる。投球の中止と安静が大切で、我慢して投げ続けると悪化する(日本整形外科学会)
膝オスグッド病小学校高学年〜中学の発育期に、お皿の下の骨が出てきて痛む。跳ぶ・蹴る動作のくり返しで起き、休むと引くが運動を始めると再発する(日本スポーツ整形外科学会)
腰腰椎分離症10歳代前半に起きる。背中を反らす、反らしてひねる動作で痛む。腰の骨の疲労骨折で、早期発見が重要(日本スポーツ整形外科学会・日本整形外科学会)
かかと踵骨骨端症ランニングやジャンプの多いスポーツで起きる足の慢性障害の1つ(日本整形外科学会)

身長が急に伸びる時期は、身体が硬くなったように見えたり、膝の下やかかとの痛みを訴える子が増えたりする、というのが現場での実感です。練習量を一気に増やさず、痛みが続くときは受診を優先してください。家で身長を定期的に記録しておくと、伸びが急な時期に気づけます。練習後の過ごし方は野球少年・サッカー少年の自宅リカバリー法に、食事はジュニアアスリートの栄養管理完全ガイドにまとめています。腰の痛みの気づき方は子どもの腰椎分離症、成長期のけがの全体は成長期のスポーツ別けが一覧で整理しています。

受診の目安 次のような場合は、練習や選考の準備より先に、整形外科(できればスポーツ整形外科)を受診してください。投げたときや投げたあとに肩や肘が痛む/肘の内側や外側を押すと痛い/肘が伸びきらない・曲げきれない、左右で違う/安静にしていても痛む、夜に痛む/投げる距離や球の勢いが急に落ちた、投げ方が変わった/膝の下やかかとの痛みが続く/腰を反らしたりひねったりすると痛む。痛みがある状態で投げ続けたり、痛みを我慢して選考に臨んだりすることはすすめません。本記事の内容は医学的な診断ではなく、Disport Worldでは診断や治療は行わず、必要と判断したときは受診をおすすめしています。

学年ごとに何を準備する?——2026年の実績カレンダーと、2027年に挑戦する家庭へ

結論として、6年生の夏に数字を上げようとするより、3〜5年生のうちに「痛めずに動ける身体」をつくっておくほうが、セレクションにも、その先の中学・高校にもつながります。学年ごとの優先順位を、監督とJSPO-ATの立場から整理しました。

時期いちばん優先すること次に大事なこと避けたいこと
小3〜4いろいろな運動や遊びで、動きの幅を広げるしゃがむ・片脚で立つ・跳ぶ・転がるなど、基本の動きの質投げ込み、早すぎる専門化
小5動きの質とスピード身体を測って左右差や硬さを知る。応募できる球団と時期を確かめる重さを競うウェイトトレーニング
小6スピードとパワーを、試合と選考で出し切る疲れと投球数の管理、睡眠と食事疲れをためること、痛みを隠して投げること
中1〜2(身長が急に伸びる時期)柔らかさを保ち、動きをつくり直す体幹と姿勢の安定練習量や負荷を急に増やすこと
中3以降筋力とパワーを本格的に伸ばす競技に合わせたトレーニングフォームを崩す我流の筋トレ

3〜4年生は、野球だけに絞らず、いろいろな動きを経験する時期です。5年生で一度身体を測って左右差や硬いところを知っておくと、6年生の春までに何を優先するかが決まります。走力を伸ばしたい場合は小学生の足が速くなる方法、筋トレを始める時期と内容は野球に必要な筋トレ(年代別)、年代ごとのスイングスピードの目安は野球のスイングスピード・打球速度の平均で解説しています。小学生の時期に何を優先するかは小学生アスリートのトレーニングでも詳しく書いています。

中学では、硬式(ボーイズ、リトルシニア、ヤング、ポニーなど)か、軟式(部活動やクラブ)に進みます。軟式から硬式に移るとボールが重く硬くなり、肩や肘への負担のかかり方が変わります。小学生のうちに、腕だけに頼らない投げ方の土台をつくっておくことは、この切り替えの時期の備えにもなります。

2026年のセレクションは、月ごとにどう動いた?

月(2026年)主な動き(球団の公式発表から)
5月29日 NPBが大会の開催を発表
6月受付が集中:1日 巨人・日本ハム(中日も告知)/10日 DeNA/16日 広島/18日 阪神/19日 ヤクルト、ヒマラヤ店舗の測定(中日・ソフトバンク)/22日 ロッテ/26日 西武
7月1日 オリックスが動画の受付を開始(〜8月4日)/10・11日 日本ハム2次/21〜23日 ヤクルト二次・DeNA第1回・ロッテ一次・広島一次(〜8月13日)/22日 楽天が告知/24日 ヤクルト最終/25日 日本ハム最終、西武二次/27〜30日 DeNA第2・3回、ロッテ二次・最終
8月3日 西武最終、ソフトバンク2次/5・12日 中日二次・三次/11・12日 阪神二次(15日〜最終)/19日 中日最終/22日 ソフトバンク結団式/24日 ヤクルト結団式/26日 楽天セレクション、日本ハムがメンバー発表/29日〜 広島二次/30日 巨人の肩肘検診・結団式
9月メンバー発表:2日 巨人/8日 ロッテ/12日 西武/19日 中日(結団式)/23日 DeNA/28日 広島。12・13日 広島最終、中旬 オリックスの選考会(案内では9月中旬ごろ)、楽天の最終選考(案内では9月)
10月4日 ソフトバンクが候補20名から16名を任命(5日に発表)。5日時点で、オリックスは球団ページに16名の名簿を掲載済み(掲載日の記載なし)、楽天は未発表
12月26〜29日 本大会

2027年に挑戦する家庭は、いつ何をすればいい?

2027年の要項は、2026年10月6日時点では、どの球団もまだ出していません。2027年12月の大会で小学6年生にあたるのは、2015年4月2日〜2016年4月1日生まれ、つまり2026年度の小学5年生です。5・6年生を対象にしている球団(2026年はヤクルト・日本ハム・楽天・ソフトバンク。西武はサポートメンバー、DeNAはスクールのアドバンスクラスに所属する5年生)なら、2026年と同じ条件が続いた場合、いまの小学4年生にも2027年に挑戦の機会があります。

注意したいのは受付の短さです。2026年のヤクルトは一次の受付が1週間、ロッテの一次は1回の定員80名の先着順でした。受付は6月に集中したので、2027年に挑戦するなら、春のうちに各球団の公式サイトとSNSを確かめられるようにし、動画の撮影や所属チームへの相談を5月までに済ませておくと安心です。

マクドナルド・トーナメントとはどう両立する?

両立はできますが、夏は所属チームの大会と選考が重なり、秋からはジュニアの活動が土日祝の中心になります。マクドナルド・トーナメント(全日本学童)の全国大会は8月で、2026年のジュニアの二次・最終選考は7月〜9月でした。ジュニアの活動を優先できることを応募の条件にしている球団が多く、ヤクルトは所属チームの大会があるときは掛け持ちできる範囲で参加する形です。阪神は、バファローズCUP2026の出場チームの選手は応募できません。

私も学年チームの監督として、夏から秋にかけての疲れの管理は毎年の大きな課題です。挑戦そのものは、子どもを大きく伸ばします。ただ、身体はひとつです。合算の負荷を見る役を、保護者か指導者のだれかが引き受けてください。大会の仕組みはマクドナルドトーナメント完全ガイドにまとめています。

挑戦するかどうか、何を見て決める?

挑戦するかどうかを決める前に、次の2つを見比べてみてください。

一度立ち止まりたい状況
  • 保護者の希望が先に立ち、本人の気持ちがはっきりしない
  • 肩や肘に痛みや違和感がある
  • 所属チームとの関係がこじれそう
  • 落選が野球嫌いにつながりそう
  • 学校や生活のリズムがすでに限界
挑戦の価値が大きい状況
  • 本人が挑戦したいと言っている
  • 所属チームが応援してくれる
  • 肩や肘に痛みがない
  • 落ちても次の目標に切り替えられる
  • 家族が送迎や日程を支えられる

大切なのは、選ばれることだけを目的にしないことです。目標を立て、準備し、本番で出し切り、結果を受け止める。その過程そのものに価値があります。

大会の歴史と歴代優勝・出身プロ野球選手は?——21大会の年表

2005年の第1回から2025年の第21回まで、最も多く優勝しているのは中日ドラゴンズJr.の4回です。2025年は阪神タイガースJr.が決勝で福岡ソフトバンクホークスJr.を6-4で破り、3年ぶり2度目の優勝を果たしました。12球団のうち、埼玉西武と広島はまだ優勝していません。

大会名は、2005〜2014年が「NPB 12球団ジュニアトーナメント ENEOS CUP」、2015〜2019年が「NPB12球団ジュニアトーナメント supported by 日能研」、2020〜2024年が「NPB12球団ジュニアトーナメント KONAMI CUP」、2025年からが「NPBジュニアトーナメント KONAMI CUP」です。会場は福岡や札幌のドーム球場、宮崎を経て、2020年から明治神宮野球場が中心です。2020年は新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、一般の入場はありませんでした。

年(回)会場優勝準優勝
2005(第1回)福岡Yahoo! JAPANドームヤクルト千葉ロッテ
2006(第2回)福岡Yahoo! JAPANドーム東北楽天読売
2007(第3回)札幌ドームオリックス読売
2008(第4回)札幌ドーム中日北海道日本ハム
2009(第5回)札幌ドーム福岡ソフトバンク読売
2010(第6回)福岡Yahoo! JAPANドーム千葉ロッテ東京ヤクルト
2011(第7回)札幌ドーム北海道日本ハム東京ヤクルト
2012(第8回)札幌ドーム読売千葉ロッテ
2013(第9回)札幌ドーム読売埼玉西武
2014(第10回)福岡 ヤフオク!ドーム読売北海道日本ハム
2015(第11回)宮崎(清武総合運動公園ほか、決勝はKIRISHIMAサンマリンスタジアム宮崎)中日福岡ソフトバンク
2016(第12回)KIRISHIMAサンマリンスタジアム宮崎ほか横浜DeNA阪神
2017(第13回)札幌ドーム中日阪神
2018(第14回)札幌ドーム東北楽天埼玉西武
2019(第15回)札幌ドーム東京ヤクルト東北楽天
2020(第16回)明治神宮野球場・横浜スタジアム東京ヤクルト中日
2021(第17回)明治神宮野球場・横浜スタジアム中日東北楽天
2022(第18回)明治神宮野球場・横浜スタジアム阪神読売
2023(第19回)明治神宮野球場・横浜スタジアム横浜DeNA読売
2024(第20回)明治神宮野球場・ベルーナドーム福岡ソフトバンク北海道日本ハム
2025(第21回)明治神宮野球場・横浜スタジアム阪神福岡ソフトバンク
2026(第22回)明治神宮野球場・ジャイアンツタウンスタジアム(予定)12月26日〜29日に開催予定

優勝回数は、中日が4回、巨人とヤクルトが3回、楽天・DeNA・ソフトバンク・阪神が2回、オリックス・ロッテ・日本ハムが1回です。準優勝は巨人の5回が最も多く、日本ハムが3回で続きます。直近11大会の決勝は次のとおりです。

年決勝のスコア球場
2015中日 4-0 福岡ソフトバンクKIRISHIMAサンマリンスタジアム宮崎
2016横浜DeNA 6-4 阪神KIRISHIMAサンマリンスタジアム宮崎
2017中日 1-0 阪神(7回サヨナラ)札幌ドーム
2018東北楽天 3-1 埼玉西武札幌ドーム
2019東京ヤクルト 4-0 東北楽天札幌ドーム
2020東京ヤクルト 4-0 中日明治神宮野球場
2021中日 14-8 東北楽天明治神宮野球場
2022阪神 2-1 読売(延長8回サヨナラ)明治神宮野球場
2023横浜DeNA 3-2 読売明治神宮野球場
2024福岡ソフトバンク 5-1 北海道日本ハム明治神宮野球場
2025阪神 6-4 福岡ソフトバンク明治神宮野球場

ジュニア出身のプロ野球選手は何人いる?

NPBが公開している「NPBジュニアトーナメント出身のドラフト指名選手一覧」には、2025年のドラフトまでで109人(育成指名の17人を含む)が載っています。一覧を数えると、出身のジュニア別では千葉ロッテJr.の17人が最も多く、福岡ソフトバンクJr.13人、北海道日本ハムJr.12人、オリックスJr.11人、横浜DeNA Jr.(横浜時代を含む)11人と続きます。出場した大会の年で見ると、2015年の大会に出た選手から20人が指名されています。2025年のドラフトでは15人が指名され、一覧の中で1年あたり最も多い人数でした。

ドラフト1位(育成を除く)で指名されたのは21人です。

選手出身ジュニア(出場年)ドラフト
髙山俊千葉ロッテJr.(2005)2015年 阪神1位
松井裕樹横浜Jr.(2007)2013年 東北楽天1位
森友哉オリックスJr.(2007)2013年 埼玉西武1位
オコエ瑠偉読売Jr.(2009)2015年 東北楽天1位
佐藤輝明阪神Jr.(2010)2020年 阪神1位
藤平尚真千葉ロッテJr.(2010)2016年 東北楽天1位
木澤尚文千葉ロッテJr.(2010)2020年 東京ヤクルト1位
安田尚憲阪神Jr.(2011)2017年 千葉ロッテ1位
竹田祐オリックスJr.(2011)2024年 横浜DeNA1位
根尾昂中日Jr.(2012)2018年 中日1位
蛭間拓哉埼玉西武Jr.(2012)2022年 埼玉西武1位
藤原恭大オリックスJr.(2012)2018年 千葉ロッテ1位
石川昂弥中日Jr.(2013)2019年 中日1位
度会隆輝東京ヤクルトJr.(2014)2023年 横浜DeNA1位
髙橋宏斗中日Jr.(2014)2020年 中日1位
宗山塁広島東洋Jr.(2014)2024年 東北楽天1位
松下歩叶横浜DeNA Jr.(2015)2025年 東京ヤクルト1位
小島大河横浜DeNA Jr.(2015)2025年 埼玉西武1位
吉野創士千葉ロッテJr.(2015)2021年 東北楽天1位
前田悠伍オリックスJr.(2017)2023年 福岡ソフトバンク1位
石塚裕惺千葉ロッテJr.(2018)2024年 読売1位

一覧には、1位指名以外の選手も多く並んでいます(たとえば近藤健介選手は千葉ロッテJr.・2005年出場で、2011年 北海道日本ハム4位)。ジュニアはプロへの道の入口のひとつで、選ばれたかどうかで、その先の伸び方が決まるわけではありません。

よくある質問

NPBジュニアトーナメント2026はいつ、どこで開催されますか?

2026年12月26日(土)〜29日(火)の4日間で、会場は明治神宮野球場(全日程)とジャイアンツタウンスタジアム(12月26日〜28日)の予定です。12球団のジュニアに、ファーム・リーグの2球団と独立リーグの選抜2チームを加えた16チームが出場します。対戦カード、大会特別規定、一般入場や配信の案内は、2026年10月6日時点で未発表です(2025年大会は観戦無料でした)。出場チームのメンバーは各球団・リーグが発表していて、10月6日時点で16チーム中15チームが発表済み(楽天は未発表)です。

NPBジュニアのセレクションはいつ始まりますか?2027年はいつですか?

2026年は6月1日に巨人と日本ハムが受付を始め、6月中に多くの球団が続きました。楽天は7月22日に告知して8月26日に選考会、オリックスはバファローズCUPに出場したチームの6年生を対象に、7月1日〜8月4日に動画を受け付けました。2027年の要項は2026年10月6日時点で未発表なので、春から各球団の公式サイトを確かめてください。所属チームを辞める必要はありません。ただ、応募に所属チームの許可を求める球団が多い(中日は所属チームの監督か代表者の推薦)ので、早めに監督へ相談しておくと安心です。

NPBジュニアの選考基準(合格基準)は何ですか?

数値の条件を公表したのは、巨人・阪神・ロッテ・楽天・西武・オリックスと、店舗の測定を一次選考にした中日・ソフトバンクの8球団で、どれも応募や一次選考の入口の条件です。たとえば阪神は「50m走7.5秒以下・球速100km/h以上・遠投60m以上・特筆すべき技能のどれか1つ以上」でした。その後は実技、紅白戦、面接、肩肘検診などで決まり、取り組む姿勢や礼儀を見ると書いている球団もあります。身長や体重の条件は、どの球団の募集ページにもありませんでした。

NPBジュニアの倍率はどれくらいですか?

2026年に応募(参加)数を公式に発表したのは6球団です。中日は1,087名の参加から16名(約68倍)、ロッテは約800名から16名(約50倍)、西武は約650件から20名(出場16名とサポートメンバー4名、約33倍)、広島は465名から16名(約29倍)、巨人は約400名から18名(16名と練習生2名、約22倍)、日本ハムは約350名から16名(約22倍)でした。ヤクルト・DeNA・阪神・楽天・オリックス・ソフトバンクは2026年10月6日時点で応募数を公表していません。倍率は、公式の人数を選ばれた人数で割った目安です。

プロ野球のジュニアチームに入るのに費用はかかりますか?

選考の参加費は、2026年に公表していた球団で無料〜2,000円でした(ヤクルト1,100円、ロッテ1,000円、日本ハム1,000円と2次2,000円、西武の二次1,000円、ソフトバンクの2次1,000円、楽天2,000円)。選ばれた後は、練習や合宿への交通費、食事、家族の移動などが家庭の負担になり、本大会中の選手の旅費・宿泊費は主催者負担と明記している球団(中日・楽天)があります。費用を公表していない球団もあるため、要項で確かめてください。

小学5年生や、東京に住んでいる子も応募できますか?

球団によります。学年では、2026年はヤクルト・日本ハム・楽天(5年生は所属チームでレギュラーであること)・ソフトバンクが5・6年生を対象にし、西武は5年生をサポートメンバーとして募集、DeNAはベイスターズスクールのアドバンスクラスに所属する5年生も応募できました。巨人・中日・阪神・広島・ロッテ・オリックスは6年生だけが対象でした。発表された名簿では、5・6年生を募集した日本ハムも、選ばれた16名は全員6年生でした。西武は2026年、5年生4名をサポートメンバーに選んでいます。住んでいる地域では、西武が「居住地の制限なし」とし、巨人は居住地による応募の制限を2023年からなくしたと発表しています。ヤクルトは「自宅から戸田球場へ通える範囲」としていました。DeNA・ロッテ・中日・広島・ソフトバンクの募集ページには居住地の条件の記載がありませんでしたが、練習は各球団の地元が中心で、毎週末の活動に参加できることを条件にしている球団が多くあります。阪神(近畿圏)、日本ハム(北海道)、楽天(東北6県から選出)、オリックス(バファローズCUPに出場した大阪府・兵庫県のチームの6年生)は地域が決まっていました。

身長や体格の条件はありますか?セレクションに落ちたら、どう考えればいいですか?

2026年に確かめた12球団の募集ページには、身長や体重の条件はありませんでした。見られるのは、走力・遠投・球速・スイングスピードなどの測定と、打撃・守備・投球の実技、取り組む姿勢です。体格が早く大きくなった子が有利になりやすい面はありますが、それは12歳の時点の評価で、中学以降に順位が入れ替わることは珍しくない、というのが現場での実感です。中日・阪神・日本ハムなどは合否の理由の問い合わせに答えないと明記しているので、落ちた理由を探すより、身体の土台を見直す機会にしてください。

肩や肘に痛みがあっても、セレクションや身体の評価を受けられますか?

痛みが続いている場合は、先に整形外科(できればスポーツ整形外科)を受診してください。阪神・中日・広島・楽天などは、肩肘検診で異常が見つかった場合に最終選考に参加できないことや、メンバーを入れ替えることがあると明記しています。Disport Worldでは診断や治療は行わず、受診のうえで運動が許可されている状態であれば、痛みが出た背景を可動域や左右差、練習量といった身体の側から見ていきます。

まずは90分、身体を測ることから

セレクションの数字を上げる前に、その数字を支える身体の土台を一度測っておく。それだけで、6年生の夏までに何を優先するかがはっきりします。Disport Worldのジュニアの身体評価は、基本的に代表の岡本隼人が担当し、結果はその場で保護者の方に口頭でご説明します。セレクションの合否を約束するものではなく、所属チームの指導と置き換えるものでもありません。「一生つきあう体、どうする?」——子どもの身体にも、同じ問いを向けています。

Body Assessment

セレクションの前に、
今の身体を90分で測る

担当は基本的に代表の岡本隼人。世田谷区・船橋フェニックスで学年チームの監督を務め、日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー(JSPO-AT)として成長期の身体機能を評価します。結果はその場で保護者の方にご説明します。体験後に入会を決めていただく必要はなく、無理な勧誘はいたしません。

¥7,50090分・税込・単発

先着などの条件はありません。

完全個室 | 六本木駅5番出口徒歩4分 | 保護者の方の同席歓迎 | ジュニアプログラムの詳細

主な参考(タップで開く)
  1. 日本野球機構(NPB)「NPBジュニアトーナメント KONAMI CUP 2026」大会ページ(npb.jp/junior/2026/)、「開催のお知らせ」2026年5月29日(npb.jp/news/detail/20260529_01.html)、大会理念(npb.jp/junior/2026/philosophy.html)。2026年10月6日確認。
  2. NPB「NPBジュニアトーナメント KONAMI CUP 2025」開催概要(information.html)、大会特別規定(agreement.html)、試合日程(games.html)、配信予定(broadcast_live.html)、開催のお知らせ(2025年5月30日、20250530_01)、対戦カード決定(2025年10月9日、20251009_01)、監督記者会見(2025年12月17日、20251217_01)、優勝のお知らせ(2025年12月29日、20251229_02)。
  3. NPB「バックナンバー」(npb.jp/junior/backnumber.html)と2005〜2024年の各大会の開催概要・試合結果(npb.jp/junior/各年/information.html、result.html、scores_3.html ほか)。会場・優勝・準優勝・決勝スコア・大会名の変遷はこれらから集計。
  4. NPB「NPBジュニアトーナメント出身のドラフト指名選手一覧」(npb.jp/junior/npbplayer.html)。2026年10月6日に109人・育成17人・1位指名21人・出身Jr.別の人数・指名年別の人数を計数。
  5. 12球団の2026年の募集ページとメンバーの発表:巨人(NPBの応募ページ npb.jp/digitalchallenge/g/overview.html、メンバー確定 9月2日)/ヤクルト(選考会開催要項、結団式 2026年8月28日)/DeNA(セレクション 6月10日、メンバー決定 9月23日)/中日(セレクション、NPBの応募ページ、メンバー決定 9月19日、選手プロフィール)/阪神(選手セレクション 6月15日更新、ジュニアチーム)/広島(選考会 6月16日、カープジュニア、メンバー決定 9月28日)/日本ハム(セレクション 6月1日、16選手決定 8月26日)/楽天(候補選手セレクション 7月22日)/西武(セレクション 6月26日、NPBの応募ページ、メンバー決定 9月12日)/ロッテ(選考会 6月17日、メンバー決定 9月8日)/オリックス(バファローズCUP2026、NPBの応募ページ、ジュニアチーム)/ソフトバンク(選考会 6月6日、結団式 8月25日掲載、16名発表 10月5日)。いずれも2026年10月6日確認。
  6. オイシックス新潟アルビレックスBC「ジュニアチーム セレクション開催のお知らせ」2026年6月15日(スポーツナビ公式情報)、「スタッフ・メンバー決定」2026年9月1日(球団サイト)。ハヤテベンチャーズ静岡「ジュニアチーム 監督決定」「セレクション実施」2026年7月6日(監督、セレクション)、「スタッフ・メンバー決定」2026年9月16日(球団サイト)。ルートインBCリーグ「ジュニアチーム首脳陣決定」2026年8月4日(スポーツナビ公式情報)、「ジュニア 選手決定」2026年9月28日(リーグサイト)。四国アイランドリーグplus「ジュニアセレクション開催」「首脳陣決定」2026年7月10日(セレクション、首脳陣)、「ジュニアセレクション合格者発表」2026年9月7日(リーグサイト)。いずれも2026年10月6日確認。NPB「NPBガールズトーナメント2026」優勝のお知らせ 2026年8月27日(20260827_01)。
  7. 公益財団法人全日本軟式野球連盟「学童部における一週間に係る投球数制限の導入について(通知)」全軟野連発第223号、2025年10月24日(PDF)、「【学童部】投球数制限に係る競技者必携の改正について」(PDF)、「学童野球に関する投球数制限のガイドライン」(PDF)。
  8. 日本臨床スポーツ医学会 学術委員会 整形外科専門部会「青少年の野球障害に対する提言」日本臨床スポーツ医学会誌 2005;13(Suppl):241-242(PDF)。
  9. Major League Baseball / USA Baseball. Pitch Smart: Pitching Guidelines, Ages 9-12(mlb.com/pitch-smart)。2026年10月6日閲覧。
  10. Matsuura T, Suzue N, Iwame T, Iwase J, Yokoyama K, Takao S, Nishio S, Sairyo K. Prevalence of osteochondritis dissecans of the capitellum in elementary school baseball players based on ultrasonographic screening: a 15-year overview in Tokushima, Japan. JSES Int. 2024;8(3):661-666(小学1〜6年の野球選手23,153名、PMC11064688)。
  11. 全日本野球協会・日本整形外科学会・運動器の10年・日本協会「平成26年度 少年野球(軟式・硬式)実態調査」2015年4月5日(選手用調査票10,228件・539チーム、PDF)。
  12. 日本整形外科学会「野球肘」(joa.or.jp)、「腰椎分離症・分離すべり症」(joa.or.jp)、「足の慢性障害」(joa.or.jp)。日本スポーツ整形外科学会(監修)「スポーツ損傷シリーズ 1.オスグッド病」(PDF)、「4.腰椎分離症」(PDF)。
  13. 著者の大会実績は全日本軟式野球連盟「高円宮賜杯第46回全日本学童軟式野球大会マクドナルド・トーナメント」結果(jsbb.or.jp、2026年8月13日)に基づきます。
  14. 「現場で見えていること」と学年ごとの準備は、著者が2022年から学年チームの監督を務める世田谷区・船橋フェニックスと、JSPO-ATとしての経験に基づく記述で、統計的な調査の結果ではありません。ジュニアの身体評価の内容は、Disport World ジュニアプログラムのページ(https://disport.world/junior/、2026年10月6日確認)の記載に基づきます。
岡本隼人
岡本 隼人
Disport World 代表トレーナー/世田谷区・船橋フェニックス監督(2026年 全日本学童 第3位チーム)
JSPO-AT TPI Certified NASM-PES FMS SFMA

日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー(JSPO-AT)。TPI認定(TPI Certified Fitness 2 / Power 2)。NASM-PES。FMS(2015年認定)・SFMA(2016年認定)。2022年から世田谷区・船橋フェニックスで学年チームの監督を務め、2026年は6年生チームで全日本学童軟式野球大会(マクドナルド・トーナメント)第3位。プロ野球選手(赤羽由紘・東京ヤクルト、渡邊佳明・東北楽天)の指導実績。Disport World(六本木3-15-21 鶯ビルB1)代表。