結論から言うと、研究で測られたバット先端の速度の平均は、小学校高学年92.0km/h、中学生102.0km/h、高校生115.5km/h、プロ134.1km/h。ただし数字は「バットのどこを、どの機器で、どのバットで測ったか」で大きく変わります(同じ大学生でも、先端の速度を測った研究は平均123.4km/h、芯寄りの位置を測った研究は平均105.2km/h)。小学生からプロまでの平均を出典つきで一覧にし、測り方と数字の読み方、伸ばし方の全体像をまとめました。
この記事は、六本木の完全個室パーソナルジム Disport World で、日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー(JSPO-AT)であり、世田谷区・船橋フェニックスで学年チームの監督も務める岡本隼人が、公開されている研究と公式データを確かめて書いています。扱うのは打ち方の技術ではなく、数字の読み方と、スイングを支える身体の側です。ジュニアの身体評価(90分)→
・野球のスイングスピード(バット先端の速度・トス打撃)の平均は、小学校低学年81.7/高学年92.0/中学生102.0/高校生115.5/大学生123.4/プロ134.1km/h(蔭山ら、2018。アマチュア994名とプロ46名)
・打球速度(ティー打撃・同じ金属バット・各自の最高値)の平均は、中学110.7/高校121.6/大学128.6/一流(プロ)選手138.1km/h(吉野・杉山、2007。各年代1チームずつ計86名)。MLBの試合の打球は平均約89mph(約144km/h)
・数字は「バットのどこの速度か」で変わる。MLBのバットスピードは先端から6インチ(約15cm)の芯の速度で、2025年の平均は72.0mph(約115.9km/h)。先端の速度とそのまま比べない
・小学生の差は体の大きさとの関係が強い(高学年で身長との相関 r=0.75)。ほかの子より、同じ条件で測った「前回の自分」と比べる
・伸ばす土台は筋量・背筋力・回旋のパワー。打席の前に重いバットで振っても、直後のスイングは速くならないという研究が複数ある
平均(km/h)
平均(km/h)
平均(km/h)
平均(km/h)
上の数字は、トスされたボールを全力で打ったときのバット先端の速度です(蔭山ら、2018)。「ボールには当たるけど伸びていかない」「いい当たりのはずなのに外野の頭を越えない」——その理由を考えるとき、技術と並んで手がかりになるのが、スイングスピードと打球速度という2つの数字です。
スイングの速さが打球の速さになる物理と研究は、姉妹記事「野球のスイングスピードと打球速度の科学」で、具体的な練習メニューは「野球のスイングスピードを上げる方法」で扱っています。この記事は「何キロが平均か」「どう測り、どう読むか」を中心にまとめます。MLBの数字はマイル(mph)で公表されますが、本文ではキロ(km/h)を併記します。
野球の「スイングスピード」とは?——バットスピード・ヘッドスピード・打球速度の違い
野球のスイングスピードは、振ったバットの速さのことで、ふつうはボールに当たる瞬間の速度を指します。日本の研究や測定器では先端(ヘッド)の速度を示すものが多く、MLBが公表する「バットスピード」は先端から約15cmの芯の速度です。打球速度は、バットに当たった直後のボールの速さで、スイングスピードとは別の数字です。
同じ「スイングスピード」という言葉でも、ゴルフではクラブのヘッドスピード(単位はm/s)を指すことが多く、この記事とは別の数字です。ゴルフの平均を知りたい方は「ヘッドスピードの平均は何m/s?年齢別・男女別の実測データ」をご覧ください。
| 用語 | 何の速さ・角度か | 主な測り方 | 読むときの注意 |
|---|---|---|---|
| スイングスピード(ヘッドスピード) | バット先端の速さ | グリップ端に付ける慣性センサー(蔭山らの研究はミズノのスイングトレーサー) | 先端は芯より速く動くため、数字は大きめに出る |
| バットスピード(MLB・BLAST) | 芯の速さ。MLBは先端から6インチ(約15cm)の位置 | MLBは球場のトラッキング、BLASTはグリップ端のセンサー | 先端の速度を示す機器より低く出る |
| 打球速度(Exit Velocity) | バットに当たった直後のボールの速さ | スピードガン、打球解析機、MLBは球場のトラッキング | ティー打撃か、投げられた球を打つかで変わる |
| 打球角度・アタックアングル | 打球の上下の角度/バットがボールに向かう上下の角度 | 打球解析機・バットのセンサー | Statcastは打球角度8〜32度を「スイートスポット」、アタックアングル5〜20度を「理想」と定義 |
MLBのバットトラッキングで、何が見えるようになったか
MLBは2023年シーズン後半からバットの速さを計測し、公式サイトのBaseball Savantで選手ごとの値を公開しています。速さを測る位置は先端から6インチの芯で、各選手の速いほうから9割のスイングなどを「競技的なスイング」として平均します。2025年、規定数のスイングに達した打者226人の平均は72.0mph(約115.9km/h)で、75mph(約120.7km/h)以上が「速いスイング」と定義されています。大谷翔平選手は75.8mph(約122.1km/h)、鈴木誠也選手は73.3mph(約118.0km/h)でした。
これまで「感覚」や「スカウトの目」で語られてきたスイングの速さが、試合の中の数字として見えるようになりました。日本でもバットに付けるセンサーが市販され、チームや個人で測れる時代です。だからこそ、「どこの速度か」を知らずに数字を比べると、大きく見誤ります。バットスピードと打球の関係は「野球のスイングスピードを上げる方法」でも扱っています。
打球が「飛ぶ」仕組みは?——スイングの速さ・芯・球速の3つ
打球の速さを決めるのは、バットの速さ、芯で捉えたかどうか、投球の速さの3つで、中でも大きく効くのはバットの速さです。物理学者のNathanは、芯の近くで捉えた典型的な打球について「打球速度 ≒ 0.2×球速 + 1.2×バットの速さ」と整理しています。
①バットの速さ——1km/h速くなると、打球は約1.2km/h速くなる
上の式では、スイングが1km/h速くなると打球は約1.2km/h速くなり、球速が10km/h速くなっても打球は約2km/hしか変わりません。バットの速さのほうが約6倍効く計算です。ただしこの係数は、硬式野球で芯の近くに当たった典型的な打球の値です。芯を外れた当たりでは小さくなり、軟式球にそのまま当てはまるとは限りません。また、式の「バットの速さ」は、ボールが当たった位置(芯の近く)の速さです。先端の速度を示す機器の数字に1.2を掛けると、打球速度を高く見積もります。
②芯で捉える——遅いスイングでも強い打球は出せる
芯を外せば、スイングが速くても打球は速くなりません。ボールの下をこすれば高いフライに、グリップ寄りに当たれば詰まった打球になります。MLBの2025年のデータでは、規定数のスイングに達した226人の中でバットスピードが最も遅かったルイス・アラエス選手(62.5mph、約100.6km/h)が、当てた打球のうち「出せる最大の打球速度に近い当たり(Squared-up)」の割合で45.7%、226人中2位でした。速さと当て方は、別々に伸ばす能力です。
③投球の速さ——ティー打撃と投げられた球では数字が違う
同じスイングでも、速い球を打ち返すほど打球は速くなります(上の式の0.2×球速の部分)。止まったボールを打つティー打撃と、投げられた球を打つ打撃の数字を並べて比べないのは、このためです。
④バットの重さと長さ——「一番速く、安定して振れる」ものを選ぶ
軽くて振りやすいバットは速く振れますが、重すぎるバットは遅くなります。蔭山らの研究では、事前の確認で、小学校低学年が高学年用のバットを振るとスイング時間が長くなり、スイング速度が下がったため、低学年には短く軽いバットを使っています。大事なのは「軽いほどいい」ではなく、自分が一番速く、安定して振れる重さと長さを見つけることです。
大学生78名の研究——速い選手は、筋量と背筋力が大きい
大学野球選手78名(平均19.4歳)のスイング速度(BLAST、ティー打撃)は平均105.2km/h、幅は90.5〜123.3km/hでした(Haruna ら、2023)。速さで3群に分けると、速い群は遅い群より除脂肪体重(脂肪以外の、筋肉を中心とした重さ)が6.0kg、背筋力が20.2kg大きく、スイングは13.2km/h速い結果です。複数の要素を同時に分析すると、スイング速度との関係が残ったのは除脂肪体重と背筋力だけで、立ち幅跳びと30m走には有意な相関がありませんでした。
この研究から言えるのは「腕の力だけでなく、全身の筋量と、回る動きを支える背中の力がスイングの速さと関係している」という方向までです。対象は大学生なので、小中学生にそのまま当てはめないでください。仕組みの詳しい解説は「野球のスイングスピードと打球速度の科学」にあります。
年代別のスイングスピード・打球速度の平均は?——小学生からプロまでの一覧
小学校低学年からプロまでを同じ方法で測った研究では、バット先端の速度の平均は81.7km/hから134.1km/hまで、年代が上がるごとに高くなっていました。打球速度(ティー打撃)は、中学110.7km/hから一流選手138.1km/hまでです。表の「測り方」とあわせて読んでください。
| 年代(平均年齢・人数) | スイングスピード平均±標準偏差(先端・km/h) | 約3人に2人が入る範囲(km/h) | 打球速度(ティー打撃・km/h) | スイング測定で使ったバット |
|---|---|---|---|---|
| 小学校低学年(8.7歳・55名) | 81.7±9.9 | 約72〜92 | 信頼できる公表値が見つからず | 金属78cm・480g(軟式C号球) |
| 小学校高学年(11.3歳・142名) | 92.0±11.8 | 約80〜104 | 信頼できる公表値が見つからず | 金属84cm・680g(軟式C号球) |
| 中学生(13.7歳・323名) | 102.0±11.6 | 約90〜114 | 110.7±9.2(22名) | 金属84cm・800g(軟式B号球) |
| 高校生(16.8歳・328名) | 115.5±9.9 | 約106〜125 | 121.6±9.3(14名) | 木製84cm・900g(硬式球) |
| 大学生(20.3歳・146名) | 123.4±8.3 | 約115〜132 | 128.6±8.4(28名) | 木製84cm・900g(硬式球) |
| プロ(25.2歳・46名) | 134.1±8.8 | 約125〜143 | 138.1±7.6(1球団のプロ選手22名) | 各自のバット84〜85cm・約900g |
スイングスピードは蔭山ら(2018)の研究で、小中学生は軟式、高校生以上は硬式の選手を対象に、斜め前からトスされたボールを全力で打ったときの先端の速度を、グリップ端に付けたセンサーで測っています。表の軟式C号球・B号球は研究で使われた旧規格で、いまの公認球は小学生がJ号(低学年用はD号)、中学生がM号です。「約3人に2人が入る範囲」は、平均±標準偏差から計算した目安です。打球速度は別の研究(吉野・杉山、2007)で、同じ金属バット(83cm・920g)でティーのボールを6球打ち、打者の後方5mからスピードガンで測った最高値の平均です。人数が少なく、1つの地域の選手なので、目安として読んでください。
伸び方を見ると、小学校低学年から高校生までは各段階で約10〜14km/hずつ、高校生から大学生、大学生からプロでは約8〜11km/hずつ高くなっています。研究者は、小中学生の集団で体の大きさとスイング速度の関係が特に強いことを示しています。成長期の伸びには体の成長が大きく関わり、その先は鍛え方の質が問われる、と読めます。
小学生(低学年・高学年)
低学年(平均8.7歳)が81.7km/h、高学年(平均11.3歳)が92.0km/hです。同じ学年の中でも差が大きく、その差は身長・体重とよく一緒に動きます。打球速度の年代別平均は、確認できた範囲では信頼できる公表値が見つかりませんでした。詳しくは次の見出しで解説します。
中学生
軟式の中学生323名の平均は、先端の速度で102.0km/hです。ミズノが2023年8月の中学硬式の全国大会(ジャイアンツカップ)で出場選手96名(各チーム3名)をBLASTで測ったティー打撃では、芯寄りの位置の速度で平均107.0±7.5km/hでした(83cm・800gのバットに統一)。芯寄りの数字は先端より低く出ることを考えると、全国大会に出る選手の速さがうかがえます。ミズノはこの計測から、身長・体重ごとの目安も示しています。
| 身長 | 155cm | 160cm | 165cm | 170cm | 175cm | 180cm |
|---|---|---|---|---|---|---|
| バットスピードの目安(km/h) | 68 | 79 | 90 | 101 | 112 | 123 |
体重では、55kgで89、65kgで101、75kgで112km/hが目安とされています(BLAST・83cm・800gのバットの場合。ミズノ公表)。中学の3年間は身長・体重が大きく変わる時期で、研究でも中学生のスイング速度は体重と相関r=0.71、身長とr=0.65でした。急に背が伸びた時期にフォームが崩れて数字が落ちることもあるので、学年より「体の大きさに対してどうか」で見てください。
高校生
高校生328名の平均は、900gの木製バットでの先端の速度で115.5km/hです。打球速度は、ティー打撃で6球の最高値を測った研究で平均121.6km/h(14名)でした。試合の打球速度の年代別平均は、確認できた範囲では公表値が見つかりませんでした。高校生はウエイトトレーニングを本格的に取り入れられる年代で、筋量と背筋力を伸ばす意味が大きくなります。
大学・社会人
大学生146名の平均は先端の速度で123.4km/h、BLASTで測った別の研究(78名)では芯寄りの速度で105.2km/hでした。対象も条件も違うので差のすべてが測る位置によるものではありませんが、「どこの速度か」を確かめずに比べると20km/h近く見誤ることがある、という例です。打球速度(ティー打撃)は平均128.6km/hでした。社会人の平均は、確認できた範囲では、測り方まで分かる公表値が見つかりませんでした。
プロ野球
プロ野球選手46名の平均は、先端の速度で134.1km/hです。MLBの芯の速度は、2025年の平均が72.0mph(約115.9km/h)、規定数に達した打者で最も速かったオニール・クルーズ選手が78.8mph(約126.8km/h)でした。打球速度は、MLBの2025年の試合の打球(約12.5万球)の平均が約89.3mph(約143.8km/h)で、95mph(約152.9km/h)以上が「ハードヒット」と定義されています。一流選手のティー打撃の研究では138.1km/hでしたが、これは1つの球団のプロ選手22名の値です。日本のプロ野球(NPB)のリーグ全体の平均は、確認できた範囲では公式の公表値が見つかりませんでした。
小学生のスイングスピードの平均は?——学年・体の大きさ・バットで変わる
小学生のスイングスピードの平均は、バット先端の速度で低学年81.7km/h、高学年92.0km/hです(蔭山ら、2018)。ただ、同じ学年でも体の大きさで差が大きく、高学年では身長との相関がr=0.75ありました。数字の大小を他の子と比べるより、測り方をそろえて「前回の自分」と比べるのが、この年代の使い方です。
| 学年の区分 | 平均年齢・人数 | 身長・体重の平均 | スイングスピード平均±標準偏差 | 約3人に2人が入る範囲 | スイング速度と身長の相関 |
|---|---|---|---|---|---|
| 低学年 | 8.7歳・55名 | 127.3cm・27.3kg | 81.7±9.9km/h | 約72〜92km/h | r=0.64 |
| 高学年 | 11.3歳・142名 | 143.8cm・38.7kg | 92.0±11.8km/h | 約80〜104km/h | r=0.75 |
なぜ小学生は差が大きいのか——体の大きさ・月齢・バット
1つ目は体の大きさです。高学年ではスイング速度と身長の相関がr=0.75、体重がr=0.69、年齢がr=0.59で、どれも大学生やプロより強い関係でした。小学生のうちは、スイングの数字がかなりの部分で「体の大きさの差」を映しています。また、同じ学年でも4月生まれと翌年3月生まれでは、1年近く月齢が違います。
2つ目はバットです。研究では、高学年用の680gのバットを低学年が振ると遅くなるため、低学年には480gのバットを使っていました。チームのバットと家のバット、友だちのバットで測った数字が違うのは当然で、比べられるのは同じバットで測った数字どうしだけです。
3つ目は測る機器です。「小学生でスイングスピード100km/h」と聞いても、それが先端の速度か芯寄りの速度かで、意味がまったく変わります。
小学生の打球速度の平均は?
小学生の打球速度の年代別平均は、確認できた範囲では、測り方まで分かる信頼できる公表値が見つかりませんでした。学童野球は軟式球(いまの公認球はJ号、低学年用はD号)で、ボールもバットもチームごとに違い、ティーか投げられた球かでも数字が変わるためです。この記事では、根拠のない「小学生の平均○km/h」は載せません。測るなら、同じバット・同じボール・同じ打ち方で、わが子の変化を追ってください。
では、この年代の打球の強さは何と関係しているのか。6.4〜15.7歳の選手164名を調べた研究では、打球の運動エネルギーと関係していたのは、年齢、BMI(体格)、立ち幅跳び、背筋力でした(Nakata ら、2013)。打球の強さには、バットを振る技術だけでなく、全身で跳ぶ力や体そのものの成長が関わっている、ということです。立ち幅跳びなどの年齢別の平均は「ジュニアアスリートの体力測定|年齢別の平均と伸ばし方」にまとめています。
保護者の方にお願いしたい4つのこと
測る条件をそろえる
同じ機器、同じバット、同じボール、ティーかトスかを毎回そろえます。条件が違う数字は、上がっても下がっても意味がありません。
身長・体重と一緒に記録する
数か月おきに、スイングの数字と身長・体重を同じ行に書きます。数字の伸びが体の成長によるものか、動きの変化によるものかを見分けやすくなります。
ほかの子と比べない
小学生の数字は体格の差を強く映します。「チームで何番目」ではなく「前回より上がったか」「力まずに振れているか」をほめてください。
睡眠と痛みを先に見る
厚生労働省の睡眠ガイドは、小学生に9〜12時間の睡眠を目安としています。肘・肩・腰に痛みがある日は、測ることも練習も休みます。
世田谷区・船橋フェニックスで学年チームの監督を務める立場から、数字を追う前に身体の土台を測ることを勧める理由は、「少年野球のトレーニングを東京で探す前に」に、小学生のうちに何をやるかは「小学生アスリートのトレーニング」にまとめています。
スイングの数字の奥にある、姿勢、関節の可動域、筋力バランス、ジャンプとホップ、動作パターン、そして投球動作と身体機能の照合。担当は基本的に代表の岡本隼人(JSPO-AT)。結果はその場で保護者の方に直接ご説明します。無理な勧誘はいたしません。
LINEで空き状況を確認するスイングスピードはどう測る?——機器と測る位置、条件のそろえ方
家庭やチームで測るなら、高価な機器をそろえることより、毎回同じ条件で測り続けることが大切です。機器の種類によって測れるものと「どこの速度か」が違うので、まず自分の機器が何を表示しているかを確かめます。
| 種類 | 測れるもの | 表示される速度の位置 | 向いている使い方 |
|---|---|---|---|
| バットに付けるセンサー(例:BLAST) | スイングの速さ・時間・角度など | 機種による(先端か、芯寄りか) | 個人や少人数で、毎回の変化を見る |
| スピードガン | 打球速度(球速も) | ボールの速さ | チームで打球速度を測る。打者の後方から測る |
| 打球解析機(例:HitTrax、Rapsodo) | 打球速度・角度・飛距離など | ボールの速さ | 施設で打球の中身まで詳しく見る |
測る頻度と決まりごと
おすすめは月に1〜2回、同じ条件(同じバット、同じボール、ティーかトスか、同じ距離)で1人5〜10スイングを測り、「最大値」と「平均」の両方を残すことです。研究でも、1人ずつ複数回打ってもらい、最高値や条件をそろえた値を使っています。条件がそろわない数字は、比べる意味がなくなります。
① ティー打撃で打球速度を測る
② 同じバットでスイングスピードを測る
③ 横と正面からスマホでスイングを撮る
月1回、10〜15分で十分です。続けると、数字の変化、フォームの変化、いま取り組んでいることの手応えが見えてきます。
記録に残す項目
| 項目 | 残す理由 |
|---|---|
| 日付・身長・体重 | 数字の伸びが体の成長によるものかを見分ける |
| スイングスピード(最大/平均) | 最大は伸びしろ、平均は安定性を表す |
| 打球速度(最大/平均) | 速く振れた分が、打球に伝わっているかを見る |
| 機器・バット・ティーかトスか | 条件が違う数字を並べないため |
| 練習内容・体調・痛みの有無 | 伸びた時期と落ちた時期に、何をしていたかを振り返るため |
紙のノートでも、スマホのメモでも、表計算でも構いません。大事なのは同じ場所にためることです。「この時期に急に伸びたのは何をしていたときか」「痛みが出る前はどんな練習をしていたか」を後から振り返れるようになります。
・測る日だけ無理をして振りすぎない。疲れた状態での全力スイングの繰り返しは、ケガのきっかけになります
・フォームが崩れるほど「数字だけ」を追わない
・子ども同士で数字を競わせすぎない。「数字が低い=だめな選手」というメッセージにならないようにします
・肘・肩・腰などに痛みがある日は、測らずに休みます
スイングスピードを伸ばすには?——5つの要素と研究で分かっていること
スイングスピードは、①体の使い方、②筋力・パワー、③スイング練習、④タイミングと視覚、⑤回復(睡眠・食事・休養)の5つで決まります。研究で関係がはっきりしているのは、筋量・背筋力・回旋のパワーで、打席の前に重いバットを振る方法には、直後のスイングを速くする裏付けがありません。個別の練習メニューは「野球のスイングスピードを上げる方法」で詳しく扱っています。
体の使い方——股関節から回り、骨盤と胸郭の捻りを戻す
強い打球を打つ打者ほど、踏み出した前足側の股関節から回り、骨盤と胸郭の捻り(時間差)を作って、それを一気に戻す動きが使えています。足だけで踏み込んで上体がついてこない、手からバットを出して体の回転が使えない、トップで固めすぎて力みから遅れる、といった形があると、スイングは頭打ちになりやすくなります。練習の例は、壁へのメディシンボール横投げ、踏み出さないハーフスイングで骨盤から回る感覚をつかむ、逆方向へライナーを打つティー打撃です。
筋力・パワー——下半身・体幹・回旋を中心に
大学生78名では、スイング速度と関係が残ったのは除脂肪体重と背筋力でした(Haruna ら、2023)。高校生(平均15.4歳)49名が12週間、筋力トレーニングと週3日・1日100スイングを続けた研究では、回旋系と全身のメディシンボール種目を加えた群のバット先端速度の伸びが6.4%で、加えなかった群の3.6%より大きい結果でした(Szymanski ら、2007)。小学生〜中学生は、重い負荷より自重と軽い負荷で、動きの質を先に作ります。年代別の筋トレは「野球少年の筋トレ完全ガイド」にまとめています。
スイング練習——重いバットは「振った直後に速くなる」わけではない
大学生24名では、850gのバットに約680gを足した重いバットで5回振った直後、スイングは秒速0.89m(約3.2km/h)遅くなりました(Higuchi ら、2013)。別の大学生22名では、22〜96オンス(約620〜2,720g)のウォームアップ器具のどれを使っても、その後のスイングの速さに差はありませんでした(Szymanski ら、2011)。重いバットの直後は軽く感じて速く振れた気がしても、動く目標の速さの変化に合わせてスイングを修正する課題では、タイミングのずれが大きくなったという報告もあります(Nakamoto ら、2012)。重さを変えたバットで練習するなら、フォームが崩れない重さにとどめ、最後は試合用のバットで終えます。
タイミングと視覚——速くても、ずれれば強い打球にならない
どれだけ速く振れても、タイミングがずれれば芯には当たりません。テンポを変えたトス打撃(速い・遅い・間を変える)、マシンの球速・高さ・コースを変えてもフォームを崩さない練習、数字を書いたボールを打つ前に読み上げる練習などで、見る力と合わせる力を育てます。
回復——睡眠・食事・休養日
練習は身体に負荷をかけ、回復する時間があって初めて次に生きます。厚生労働省の睡眠ガイドは、小学生9〜12時間、中学・高校生8〜10時間の睡眠を目安としています。食事は、練習量に見合う主食と、たんぱく質を含むおかずを3食と補食でとります。睡眠がいつも短い、食事が菓子パンと甘い飲み物中心、練習量が多すぎて常に疲れている——この状態では、どんな練習も数字に表れにくくなります。
① 試合用より少し重いバットで5スイング
② 試合用のバットで5スイング
③ 試合用より少し軽いバットで5スイング
④ 最後にもう一度、試合用のバットで数スイング
これを1セットとして2〜3セット。フォームが崩れる重さ、振った後に肘や肩に違和感が出る重さは使いません。小学生には、重いバットでの素振りを繰り返すことはおすすめしていません。
年代別の1週間の練習例は?——休養日を先に決めてから組む
チームの練習に上乗せする形になるので、量より先に休養日を決めます。文部科学省のガイドラインは、中学・高校の部活動に週2日以上の休養日と、平日2時間程度・休日3時間程度・週11時間程度までの活動時間を求めています。日本スポーツ協会も、ジュニア期のスポーツ活動では休養日を少なくとも週1〜2日設け、週の活動時間は16時間未満が望ましいと示しています。そのうえで、小学生は動きの質、中学生はパワーの土台、高校生以上は筋力とスピードの両方を狙います。
| 年代 | A日:技術とスピード | B日:体づくり | ねらい |
|---|---|---|---|
| 小学校高学年 | ウォームアップ(動的ストレッチ・ジャンプ)10分/素振り30〜40本(フォーム重視)/ティー打撃50〜70本(正面・逆方向にライナー) | 軽いバットで全力スイング10〜15本/試合用で全力10〜15本/軽いメディシンボール(1〜2kg)投げ10〜20本/的当てなどのゲーム | 正しい動きを覚えながら、楽しく速く振る。数字は月1回の確認用 |
| 中学生 | 重さを変えたバット(上の例)2〜3セット/ティー・トスで打球速度を10スイング測る/コース打ち(内・外・逆方向) | 自重のスクワット・ランジ・プランクなど20〜30分/メディシンボール投げ(前・横・回旋)各10〜20本/10〜20mダッシュ5〜10本 | フォームとパワーの両方を伸ばす。成長期の体の変化に合わせて、柔軟性と可動域も見る |
| 高校生以上 | 重さを変えたバット/ティー・トスで打球速度(最大値と、狙った方向への打球)/動画でフォームを確認 | スクワット・デッドリフト・ヒップスラスト(フォーム重視)/パワークリーンなどを軽い重さで指導者のもとで導入/回旋のメディシンボール投げ | 筋量と背筋力、回旋のパワーを伸ばし、打球速度に変える |
A日とB日を交互に入れ、チームの練習と合わせて休養日が残る範囲で行います。小学生は「数字が伸びたら一緒に喜ぶ」「できたことに目を向ける」ことで、スピードの練習を好きになる環境を作ることも大切です。高校生以上のウエイトトレーニングは、正しいフォームを身につけてから重さを上げていきます。
6か月でどう進める?——測る・土台・速さ・実戦・測り直す
6か月を「測る→筋力の土台→速さ→パワーへの変換→実戦→測り直す」に分けると、何が効いたかを後から確かめられます。伸び幅は年代と今の身体で大きく違うため、ここでは「何km/h伸びる」という数字の約束はしません。下は高校生以上の例で、中学生は重さを扱う種目を自重と軽い負荷に置き換えます。
1か月目:測る
スイングスピード・打球速度を同じ条件で測り、スイングを動画に残します。あわせて、股関節と胸椎の回旋、片脚で立つ安定性、ジャンプ、左右差、過去のケガを確認します。すべての出発点は「今の自分の位置」を知ることです。
2か月目:筋力の土台
スクワット・デッドリフトなどの基本種目で、フォームを身につけながら少しずつ重さを上げます。回旋のメディシンボール投げも取り入れ、回る動きを身体に覚えさせます。
3か月目:速さを足す
基本の筋力がついたら、重さを変えたバットの練習を少量で加えます。途中で一度測り、1か月目と同じ条件で比べます。
4か月目:パワーに変える
ジャンプ系の種目、メディシンボール、クリーン系(指導者のもとで)で、つけた筋力を素早い動きに変える練習を中心にします。
5か月目:実戦に戻す
トス打撃・ライブ打撃で打球速度を測りながら、「速く振る」と「芯で捉える」を両立させます。コース打ちや状況に応じた打撃を増やします。
6か月目:測り直して、次を決める
スイングスピード・打球速度・体重・動画を1か月目と同じ条件で測り直し、伸びた要素と伸びなかった要素を分けて、次の6か月の重点を決めます。
よくある誤解は?——重いバット、上半身だけの筋トレ、量、大人と同じ強度
よかれと思ってやっていることが、スイングの数字を伸ばさない原因になっていることがあります。よく出会う4つの誤解と、研究で分かっていること、代わりにやることを並べます。
| よくある誤解 | 分かっていること | 代わりにやること |
|---|---|---|
| 重いバットだけ振っていれば速くなる | 打席の前に重いバットで振っても、直後のスイングは速くならない(大学生の研究が複数)。重いバットでの練習だけでは、試合用のバットを速く振る練習にならない | 重さの差は小さめにし、試合用のバットでの練習も毎回混ぜる。最後は試合用で終える |
| 筋トレはベンチプレスなど上半身が中心 | 大学生で関係が残ったのは除脂肪体重と背筋力。高校生では回旋系のメディシンボールを加えた群の伸びが大きかった | 下半身・体幹・回旋の動きを中心に、全身を鍛える |
| 量をこなせば伸びる | 振った本数だけでは、数字・フォーム・疲れの変化が分からず、ケガや不調に気づくのが遅れる | 定期的に同じ条件で測り、動画と体調を記録する。「振った本数」より「振った質」 |
| 子どもにもプロと同じ強度で | 大学生の研究の結果は、小中学生にそのまま当てはまらない。小学生の数字は体の大きさとの関係が強い | 成長段階に合わせ、中学生までは自重・軽い負荷・フォーム重視。高校生から段階的に重さを扱う |
成長期の骨の端には成長軟骨があり、大人と同じ量・強度をそのまま課すと、肘や腰などに負担が集まりやすくなります。強度を上げる前に、休養日と睡眠を先に確保してください。
指導者・保護者にできることは?
選手の伸び方は、本人の努力だけでなく、周りの環境と声かけで大きく変わります。指導者は「打球の質」を一緒に見ること、保護者は睡眠・食事・痛みを見ることが、いちばん効く支え方です。
・結果(ヒット・ホームラン)だけでなく「打球の質」を一緒に見る
・数字が伸びたら言葉でほめる
・フォームと身体(可動域・片脚の安定・左右差)の両方に目を向ける
・成長期の選手のやりすぎと疲れのサインを見逃さない。「痛い」と言える雰囲気を作る
・「振った本数」より「振った質」を大事にする文化を作る
「お前はスイングが遅いからだめだ」ではなく、「今は90km/hだけど、100km/hを一緒に目指そう」。声かけを変えるだけで、選手の取り組み方は変わります。数字は次の一歩を見えるようにする道具で、人の優劣を決めるものではありません。
・睡眠時間を確保できる生活リズムを整える(小学生9〜12時間、中学・高校生8〜10時間が目安)
・練習や試合の前後に、エネルギーとたんぱく質をとれる食事や補食を用意する
・家では数字の良し悪しで責めず、取り組みと変化を認める
・チームの指導方針を尊重しつつ、子どもの心身の状態を見る
・痛みが続くときは、練習より先に医療機関に相談する
スイングスピードや打球速度は、親が無理に伸ばすものではありません。それでも、環境づくりと声かけで、伸び方は変わります。指導者・保護者・選手が「どうしたらもっといい打球が打てるか」を一緒に考えられると、練習の中身も変わっていきます。
現場で見えていること——数字が伸び悩む子の身体
結論から言うと、スイングの数字が伸び悩む子を身体の側から見直すと、「回る」「片脚で立つ」「左右をそろえる」のどこかに引っかかりが見つかることがよくあります。これは統計ではなく、2022年から世田谷区・船橋フェニックスで学年チームの監督を務め(2026年は6年生チームで全日本学童軟式野球大会 第3位)、日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーとして身体を測ってきたなかで、繰り返し出会ってきた傾向です。
打つ方向へ回りきれない
右打ちなら体を左へ回す動きで、前足側の股関節や胸椎(背中)の回旋が足りないと、腕でバットを出す形になりやすく、振る力があってもヘッドが走りません。フォームの指導を重ねても同じところに戻る子に、このタイプが少なくありません。
踏み出した足で止まれない
片脚で立つとぐらつく子は、踏み込んだ前足で体を受け止められず、回転が前に流れます。スイングの数字より先に、片脚の安定を見る意味があります。
数字を追って量を増やし、違和感を抱えている
熱心な子ほど素振りの本数を増やし、疲れや肘・腰の違和感を言わないまま振っていることがあります。数字が落ちたときは、練習不足より先に疲れと痛みを疑います。
どれも、チームの練習時間の中で一人ずつ測るのは難しい項目です。Disport Worldのジュニアの90分では、姿勢、股関節と胸椎を中心にした関節の可動域(左右それぞれ)、筋力バランス、ジャンプとホップ、しゃがむ・回る・片脚で立つといった動作パターンを測り、投球動作と身体機能を照らし合わせます。結果はその場で保護者の方に口頭でご説明します。フォームの正解は所属チームの方針を尊重し、お伝えするのは「この動きがしにくいのは、身体のここが原因」という部分までです。なお、船橋フェニックスとDisport Worldは別の組織で、チームへの所属にかかわらず、どなたでも同じ条件で受けていただけます。
よくある質問
小学生のスイングスピードの平均はどれくらいですか?
バット先端の速度で、小学校低学年(平均8.7歳)は81.7km/h、高学年(平均11.3歳)は92.0km/hという研究があります(蔭山ら、2018)。高学年の約3人に2人は80〜104km/hの範囲に入る計算です。同じ学年でも身長・体重との関係が強く、使うバットや機器でも数字が変わるため、ほかの子より「前回の自分」と比べてください。
中学生のスイングスピードの平均はどれくらいですか?
軟式の中学生323名の研究では、先端の速度で平均102.0km/hでした(蔭山ら、2018)。中学硬式の全国大会(ジャイアンツカップ2023)に出た選手96名は、芯寄りの位置を測るBLASTで平均107.0km/hでした(ミズノ公表)。ミズノの目安では、身長165cm・体重55kgの選手でおよそ90km/h(BLAST)です。
高校生のスイングスピードと打球速度の平均は?
高校生328名のスイングスピードは、900gの木製バットでの先端の速度で平均115.5km/hでした(蔭山ら、2018)。打球速度は、ティー打撃で6球の最高値を測った研究で平均121.6km/h(14名、吉野・杉山、2007)です。試合での打球速度の年代別平均は、確認できた範囲では公表値が見つかりませんでした。
プロ野球選手のスイングスピードは何キロですか?
プロ野球選手46名の研究では、バット先端の速度で平均134.1km/hでした(蔭山ら、2018)。MLBが公表するバットスピードは先端から約15cmの芯の速度で、2025年の平均は72.0mph(約115.9km/h)、75mph(約120.7km/h)以上が「速いスイング」とされています。測る位置が違うため、2つの数字はそのまま比べられません。
打球速度の平均はどれくらいですか?
MLBの試合の打球は、2025年の平均が約89.3mph(約143.8km/h)で、95mph(約152.9km/h)以上が「ハードヒット」と定義されています。アマチュアのティー打撃では、中学110.7km/h、高校121.6km/h、大学128.6km/h、一流選手138.1km/hという研究があります(吉野・杉山、2007)。ティー打撃か、投げられた球を打つかでも数字は変わります。
測る機器によってスイングスピードの数字が違うのはなぜですか?
機器によって「バットのどこの速度か」が違うからです。バットは手元の近くを中心に回るので、先端は芯より速く動きます。MLBは先端から約15cmの芯、BLASTも先端から少しグリップ寄りの位置の速度を示すため、先端の速度を示す機器より低く出ます。比べるときは、機器・測る位置・バット・ティーかトスかをそろえてください。
重いバットで素振りをするとスイングは速くなりますか?
打席の前に重いバットで振っても、その後のスイングは速くならないという研究が複数あります。大学生24名では重いバットで振った直後にスイングが遅くなり、別の大学生22名では22〜96オンスのどの器具でも差がありませんでした。重さを変えた練習をするなら、フォームが崩れない重さにして、最後は試合用のバットで終えてください。
ゴルフのスイングスピード(ヘッドスピード)とは違いますか?
違います。この記事で扱っているのは野球のバットのスイングスピードで、km/hで書いています。ゴルフのヘッドスピードはクラブの先端の速さで、m/sで表すのが一般的です。ゴルフの平均は「ヘッドスピードの平均は何m/s?」で解説しています。
まずは90分、身体を測ることから
年代別の平均は、今の位置を知るための物差しです。ただ、数字が伸びない理由は、バットの振り方だけでなく、股関節と胸椎の回旋、片脚で立つ安定性、左右差、成長期の体の変化といった「身体の側」にあることが少なくありません。平均と比べて一喜一憂する前に、一度、身体の土台を測ってみてください。「一生つきあう体、どうする?」——私たちがお子さまの身体に向けている問いも、同じです。
ジュニアの対象や通い方はジュニアアスリートプログラムのページに、高校生以上の方の体験は体験トレーニングのページにまとめています。
Body Assessment
野球少年の「今の身体」を
90分かけて測る
担当は基本的に代表の岡本隼人。世田谷区・船橋フェニックスで学年チームの監督を務め、日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー(JSPO-AT)として、成長期の身体機能を評価します。体験後に入会を決めていただく必要はなく、無理な勧誘はいたしません。
先着などの条件はありません。
完全個室 | 六本木駅5番出口徒歩4分 | 保護者の方の同席歓迎 | ジュニアプログラムの詳細
主な参考(タップで開く)
- 蔭山雅洋, 中島一, 中本浩揮, 藤井雅文, 前田明. 発達段階の異なる野球選手およびプロ野球選手のバットスイングの特徴. 野球科学研究. 2018;2:57-76.(小学生〜大学生のアマチュア994名・プロ46名。慣性センサ〈MIZUNO Swing Tracer〉でトス打撃のバット先端の速度を計測)
- 吉野篤志, 杉山允宏. 野球選手の体格・体力及び運動能力の発達的特徴. 愛媛大学教育学部紀要. 2007;54(1):149-155.(中学22名・高校14名・大学28名・一流選手22名。ティー打撃の打球速度をスピードガンで計測)
- Haruna R, Doi T, Habu D, Yasumoto S, Hongu N. Strength and Conditioning Programs to Increase Bat Swing Velocity for Collegiate Baseball Players. Sports (Basel). 2023;11(10):202.(大学野球選手78名。Blast Motion・ティー打撃)
- 練習改革 by mizuno(ミズノ). 中学トップレベルのBLAST目標値. 2024年7月11日.(2023年ジャイアンツカップ出場96名。BLAST・ティー打撃・83cm/800gのバット)
- MLB Baseball Savant. Statcast Bat Tracking/Exit Velocity & Barrels(2025年レギュラーシーズン、2026年9月28日取得)。バットスピードは規定数のスイングに達した打者226人の平均、打球速度は打者666人・打球124,885球の加重平均を当サイトで計算。用語の定義はBaseball Savantの解説による
- Nathan AM. Characterizing the performance of baseball bats. Am J Phys. 2003;71(2):134-143.
- Nakata H, Nagami T, Higuchi T, Sakamoto K, Kanosue K. Relationship between performance variables and baseball ability in youth baseball players. J Strength Cond Res. 2013;27(10):2887-2897.(6.4〜15.7歳の164名)
- Szymanski DJ, McIntyre JS, Szymanski JM, et al. Effect of torso rotational strength on angular hip, angular shoulder, and linear bat velocities of high school baseball players. J Strength Cond Res. 2007;21(4):1117-1125.(高校生49名・12週間)
- Higuchi T, Nagami T, Mizuguchi N, Anderson T. The acute and chronic effects of isometric contraction conditioning on baseball bat velocity. J Strength Cond Res. 2013;27(1):216-222.(大学生24名)
- Szymanski DJ, Beiser EJ, Bassett KE, et al. Effect of various warm-up devices on bat velocity of intercollegiate baseball players. J Strength Cond Res. 2011;25(2):287-292.(大学生22名)
- Nakamoto H, Ishii Y, Ikudome S, Ohta Y. Kinesthetic aftereffects induced by a weighted tool on movement correction in baseball batting. Hum Mov Sci. 2012;31(6):1529-1540.(大学生8名)
- 厚生労働省. 健康づくりのための睡眠ガイド2023.
- 文部科学省. 部活動改革及び地域クラブ活動の推進等に関する総合的なガイドライン(令和7年12月).(日本スポーツ協会「スポーツ医・科学の観点からのジュニア期におけるスポーツ活動時間について」2017年の引用を含む)
- 「現場で見えていること」は、著者が世田谷区・船橋フェニックスの学年チームの監督、日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー(JSPO-AT)として子どもたちの身体を見てきた経験に基づく記述で、統計的な調査結果ではありません。


