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TPI身体スクリーニング16項目の全解説。スイングを制限している身体の問題を特定する
TPI Certified

TPI身体スクリーニング16項目の全解説。
スイングを制限している
「身体の問題」を特定する

世界ランキング上位30名のうち25名がTPI認定エキスパートの指導を受けている(TPI公表)。16項目の身体スクリーニングで、飛距離低下・腰痛・スライスの原因を身体から特定する。TPI認定(Fitness 2/Power 2)トレーナーが全項目を解説。

2026.05.07読了 約14分
執筆・監修:岡本隼人(日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー〈JSPO-AT〉/TPI認定(Fitness 2/Power 2)|累計20,000セッション以上)
公開日:2026-05-07 / 最終更新日:2026-07-22
動作評価はどれを受けるべき?——3体系の使い分け
3体系はいずれも「動きの質から原因を特定する」という思想を共有しています。公式情報:Functional Movement Systems(FMS/SFMA)Titleist Performance Institute(TPI)
六本木で受けるなら:体験90分(評価結果はその場ですべて開示)

TPIとは何か

TPI(Titleist Performance Institute)は、2003年にアメリカ・カリフォルニアで設立された、ゴルフと身体の関係を研究する世界有数の教育機関だ。TPIの公表によれば、世界ランキング上位30名のうち25名がTPI認定エキスパートの指導を受けており、ジョーダン・スピースら多くのトッププロを支えてきた。

TPIの核心は「スイングの問題を身体から解決する」という発想だ。スイングコーチがフォームを直すのに対し、TPI認定トレーナーは「なぜそのスイングになるのか」を身体の構造から解明する。

16
身体スクリーニング項目
25/30
世界トップ30のうち
TPI認定者が指導
12
TPI定義の
スイング特性

16項目の身体スクリーニング
——完全解説

TPIスクリーニングは、ゴルフスイングに影響する身体機能を柔軟性・筋力・バランス・安定性の4領域で測定する。以下が全16項目の解説だ。

※ 以下のA〜Dという分類は、読みやすさのために当記事で独自に整理したものです(TPI公式の区分ではありません)。

A. 上半身の回旋・可動域(5項目)

01

Seated Trunk Rotation(座位体幹回旋)

座った状態で上半身を左右に回旋。胸椎の回旋可動域を測定。正常値は左右ともに45度以上。制限があるとバックスイングが浅くなり、飛距離が低下する。

飛距離 × 腰痛予防
02

Lat Length Test(広背筋の長さ)

仰向けで両腕を頭上に伸ばす。広背筋の柔軟性を測定。制限があるとフォロースルーで腕が伸びきらず、フィニッシュが崩れる。

スイングアーク
03

90/90 Shoulder Test(肩の外旋・内旋)

肩を90度外転、肘を90度屈曲した状態で内旋・外旋。肩関節の回旋バランスを測定。左右差があるとスイングプレーンが不安定になる。

方向性
04

Wrist Flexion / Extension(手首の可動域)

手首の掌屈・背屈の可動域を測定。コック動作に直結し、制限があるとラグ(ため)が作れない。

飛距離 × 正確性
05

Cervical Rotation(頸椎回旋)

首を回旋させたまま顎を鎖骨の中央に触れられれば合格(左右とも・口は閉じたまま)。TPI公式基準は角度ではなく動作の到達で判定する。制限があるとアドレスで頭の位置が安定しにくい。

安定性

B. 下半身の可動域・安定性(6項目)

06

Hip Internal Rotation(股関節内旋)

仰臥位で股関節内旋を測定(一般的な正常値は35度前後)。TPI公式が片脚立位の下肢回旋テストで一括評価する内容を、当ジムでは左右差を切り分けるため個別に測っている。内旋の制限はアーリーエクステンション(インパクトで腰が前に出る動作)と関連が指摘される。

腰痛予防 × パワー伝達
07

Hip External Rotation(股関節外旋)

股関節外旋の可動域を測定。バックスイングでの骨盤回旋に関与。制限があるとスウェイ(横方向の移動)が発生する。

軸の安定
08

Pelvic Tilt Test(骨盤前傾・後傾)

骨盤の前傾・後傾・ニュートラルの制御能力を測定。アドレスの姿勢(Sポスチャー/Cポスチャー)に直結する。

姿勢 × 腰痛予防
09

Pelvic Rotation(骨盤回旋)

アドレス姿勢で上半身を止め、骨盤だけを回旋。上半身と下半身の分離能力(Xファクター)を測定する。分離はスイング効率に関わる要素のひとつだが、飛距離を単独で決めるものではない。

Xファクター × 飛距離
10

Overhead Deep Squat(オーバーヘッドディープスクワット)

両手を頭上に上げた状態でフルスクワット。足首・膝・股関節・胸椎・肩の可動域と安定性を総合的に測定する全身評価テスト。

全身の統合評価
11

Toe Touch(前屈テスト)

立位で前屈。ハムストリングスと腰椎の柔軟性を測定。床に指がつかない場合、アドレスで適切な前傾が維持できない可能性がある。

アドレス姿勢

C. バランス・安定性(3項目)

12

Single Leg Balance(片脚バランス)

腿が床と平行になるまで片脚を上げ、腕は体に触れずに閉眼する。TPI公式基準は25秒保持(支持足を踏み替えた時点で終了)。左右差があるとスイング中に軸がブレやすく、再現性が低下する。

再現性 × 安定性
13

Lower Quarter Rotation(下半身回旋)

上半身を固定し、下半身だけで回旋。下半身の回旋パワーと安定性を測定。ダウンスイング初動の地面反力の伝達能力を評価。

パワー伝達
14

Bridge w/ Leg Extension(ブリッジ + 脚伸展)

ブリッジの姿勢で片脚を伸ばし保持。臀筋の筋力と骨盤の安定性を測定する。下半身の安定性はアーリーエクステンションと関連する要素のひとつとされる。

臀筋 × 腰痛予防

D. 体幹の機能(2項目)

15

Torso Rotation(体幹回旋分離)

下半身を固定し、上半身だけで回旋。上下の分離動作がXファクター(捻転差)を作る能力を直接測定する。

分離 × 飛距離
16

Reach – Roll – Lift Test(リーチロールリフト)

四つ這いで対角の手足を伸ばし保持。体幹の抗回旋安定性を測定。スイング中に体幹が「崩れない」能力の指標。

抗回旋安定性

この16項目は、TPI公式のスクリーンとどう対応しているのか

先に正直にお伝えします。ここまで紹介した16項目は、TPI公式のスクリーンをそのまま並べたものではありません。TPIは公式に「16項目のスクリーン(sixteen-part screen)」として身体機能の評価を体系化していますが、当ジムではその公式スクリーンをベースにしながら、現場で必要性の高い評価を加え、一部を1項目にまとめた実務向けの構成で実施しています。対応関係は下表のとおりです(左列は公式サイトでの掲載順に並べています)。

TPI公式のスクリーン項目当ジムでの扱い対応
The 90/90 Test(肩の外旋)03 90/90 Shoulder Test同じ内容で実施
The Bridge with Leg Extension Test(ブリッジ+脚伸展)14 Bridge w/ Leg Extension同じ内容で実施
The Cervical Rotation Test(頸椎回旋)05 Cervical Rotation同じ内容で実施
The Forearm Rotation Test(前腕の回内・回外)04 Wrist Flexion / Extension の中で確認1項目にまとめて実施
The Lat Test(広背筋の長さ)02 Lat Length Test同じ内容で実施
The Lower Quarter Rotation Test(下肢の回旋)13 Lower Quarter Rotation + 06 股関節内旋・07 股関節外旋実施したうえで個別に補完
The Overhead Deep Squat Test(オーバーヘッドディープスクワット)10 Overhead Deep Squat同じ内容で実施
The Pelvic Rotation Test(骨盤回旋)09 Pelvic Rotation同じ内容で実施
The Pelvic Tilt Test(骨盤の前傾・後傾)08 Pelvic Tilt Test同じ内容で実施
The Seated Trunk Rotation Test(座位体幹回旋)01 Seated Trunk Rotation同じ内容で実施
The Single Leg Balance Test(片脚バランス)12 Single Leg Balance同じ内容で実施
The Toe Touch Test(前屈)11 Toe Touch同じ内容で実施
The Torso Rotation Test(胸郭の回旋分離)15 Torso Rotation同じ内容で実施
The Wrist Extension Test(手首の伸展)04 Wrist Flexion / Extension1項目にまとめて実施
The Wrist Flexion Test(手首の屈曲)04 Wrist Flexion / Extension1項目にまとめて実施
Wrist Hinge Test(橈屈・尺屈)04 Wrist Flexion / Extension の中で確認1項目にまとめて実施
(公式スクリーンには含まれない項目)Reach – Roll – Lift16 Reach – Roll – Lift当ジムでの追加評価

差分が生まれている理由は、大きく二つです。ひとつは股関節の内旋・外旋を個別に測っている点。公式のLower Quarter Rotationは片脚立位での骨盤の回旋量(左右60度以上)という下肢全体をまとめて見る指標のため、そこに制限が出たときに「どちら側の、どの動きが足りないのか」を切り分けたい——という現場の必要から、内旋・外旋を分けて確認しています。もうひとつがReach – Roll – Liftを加えている点で、胸椎の回旋と肩甲帯の動きに加えて、体幹が「回されまいと踏ん張る力」(抗回旋)まで確認したいという意図によるものです。

逆に、公式では4つに分かれている手首・前腕まわり(屈曲・伸展・前腕回内外・リストヒンジ)は、当ジムでは1項目にまとめて確認し、必要に応じて個別に見る形にしています。まとめた分を股関節の内旋・外旋とReach – Roll – Liftに割り当てているため、合計は同じ16項目です。なお、公式が角度などの数値基準を示していない項目(骨盤の傾斜・回旋、体幹の回旋分離、手首・前腕まわりなど)については、公式が定める動作の基準(どこまで動けるか、代償が出ていないか)に沿って判定しています。判定と改善プランの設計は、TPI認定(Fitness 2/Power 2)を保有するトレーナーが担当します。

※ 本記事の「01〜16」という番号は当ジムの実施順です。TPIは公式に各項目の実施順を公開しておらず(公式サイトの掲載はアルファベット順)、スクリーンの内容も改訂されてきた経緯があるため、番号や構成は公式の確定した順序を示すものではありません。最新の公式情報はTPIの公式サイトをご確認ください。

※ このスクリーンは可動域と動作の確認であり、医学的な診断ではありません。痛みやしびれ、過去のケガの経過について判断が必要な場合は、まず医療機関にご相談ください。当ジムでは、医療機関での方針を踏まえたうえで運動プログラムを設計します。
エビデンスの読み方——「相関」と「原因」を分けて考える

スクリーニングの数値は身体の状態を可視化する材料であって、スコアが結果を確定させるものではない。誠実にお伝えすると、次の2点は研究上まだ決着していない。

ひとつは股関節内旋と腰痛の関係。横断研究では制限と腰痛の相関が報告される一方(Vad 2004)、19研究をまとめたメタ解析では統計的に有意ではなく、腰痛の最も強い予測因子は「腰痛の既往」だった(Smith 2018)。もうひとつがXファクター(上下の分離)と飛距離で、20研究のメタ解析ではヘッドスピードと最も強く関連したのはジャンプの力積など下半身のパワー指標であり、分離だけで飛距離が決まるわけではない(Brennan 2024)。

それでもスクリーニングに意味があるのは、「あなたの身体で今どこが動かないか」を具体的に指し示せるからだ。可動域が足りない部位が分かれば、練習で何を優先すべきかの判断材料になる。数値を絶対視せず、実際のスイングと合わせて読むのがTPIの本来の使い方である。

16項目すべてを実測して、結果を持ち帰りたい方へ

この記事で解説している16項目を1項目ずつ実測し、P(合格)/L(制限)/F(不合格)で判定して、評価レポートとコレクティブエクササイズのプログラムPDF(計3ページ)をお渡しするのが TPIフィジカルアセスメント(90分・¥19,800/入会不要) です。読んで理解するのと、自分の数値を持って帰るのは別のことです。

スクリーニング結果と
スイング特性の対応関係

TPIが定義する12のスイング特性は、それぞれ身体の制限と1対1で対応する。スクリーニング結果から、あなたのスイングのどこにエラーが出やすいかが予測できる。

身体の制限スイング特性(エラー)影響
胸椎回旋制限(#01)リバーススパインアングル腰痛 + パワーロス
股関節内旋制限(#06)アーリーエクステンションダフリ + 飛距離低下
骨盤回旋/分離不足(#09,#15)オーバーザトップスライス + 飛距離低下
片脚バランス不良(#12)スウェイ / スライド方向性不安定
臀筋弱化(#14)ロスオブポスチャートップのバラつき
骨盤前傾制御不良(#08)Sポスチャー / Cポスチャー腰痛 + 安定性低下

重要なのは、スイングを「直す」前に、身体の制限を「取り除く」こと。レッスンで100回「もっと回して」と言われても、胸椎が30度しか回らなければ身体は回らない。まず胸椎の可動域を回復させれば、「回して」の指示が初めて実行可能になる。

スクリーニングの所要時間と流れ

Disport Worldでの TPI スクリーニングは、初回体験90分の中に含まれている。

20

カウンセリング
+ 16項目スクリーニング

50

結果に基づく
パーソナルトレーニング

20

INDIBAリカバリー
+ プラン説明

スクリーニング結果はその場で数値化し、制限がある項目と対応するスイング特性を説明する。「なぜ飛ばないか」「なぜ曲がるか」「なぜ腰が痛いか」——スイングではなく身体の構造から、答えが見える。

自分がどの項目で引っかかるかを知るには

16項目のうち、どこが制限になっているかは実際に測ってみないと分かりません。TPIフィジカルアセスメント では90分かけて全項目を実測し、あなたの身体条件から予測されるスイング特性(Body-Swing Connection)と、まず取り組む3項目までをレポートにまとめます。6週後に同じ手順で測り直す再評価(任意・¥15,000)もご用意しています。

「数値で分かる」ことの価値

多くのゴルファーは「練習場で100球打てば上手くなる」と信じている。しかし、身体の制限がある状態で100球打てば、100回間違った動きを強化しているに過ぎない。

TPIスクリーニングは、練習を始める前に「何を変えるべきか」を数値で特定する。数値があれば、改善の方向性が明確になる。改善の方向性が明確であれば、練習の遠回りを減らせる。

Disport World代表の岡本隼人は、TPI認定(Fitness 2/Power 2) × JSPO-AT × NASM-PES。この3つの資格を統合した身体チェックは、スイングコーチのレッスンとは異なる角度から、あなたのゴルフを変える。

Disport World

〒106-0032 東京都港区六本木3-15-21 鶯ビルB1

六本木駅徒歩4分 / 六本木一丁目駅徒歩4分

初回体験90分 ¥7,500(通常¥15,000・毎月先着3名さま半額)/ TPIスクリーニング含む

あなたのスイングを制限している
身体の問題を、90分で特定します。

TPI認定(Fitness 2/Power 2)トレーナーによる16項目の身体スクリーニング。
初回体験に含まれています。

¥15,000¥7,500
First Trial — 90 min(Tax incl.)/毎月先着3名さま半額

体験後の入会判断は不要。

FAQ

はい。初回体験90分の中にTPIスクリーニングが含まれています。スクリーニング結果に基づき、制限の原因と改善方法をご説明します。

はい。スクリーニングはスイング技術ではなく身体機能を測定するものです。初心者の方こそ、変な癖がつく前に身体の制限を把握しておくことをお勧めします。

制限がある項目に基づき、個別のトレーニングプログラムを設計します。可動域回復→パワートレーニング→INDIBAリカバリーの3段階で改善します。

はい。スクリーニング結果をもとに、レッスンで注力すべきポイントをコーチと共有することで、練習の的が絞りやすくなります。

岡本隼人
岡本 隼人
Disport World 代表トレーナー
JSPO-ATTPI CertifiedNASM-PES

2016年六本木開設。累計20,000セッション以上。プロゴルファー矢野東、NPB選手含む指導実績。プロフィール →

身体が変われば、
すべてが変わる。

JSPO-AT × TPI Certified Fitness 2 / Power 2 × INDIBA PRO MAX。
この組み合わせを、まずは体験で確かめてください。

¥15,000¥7,500
First Trial — 90 min(Tax incl.)/毎月先着3名さま半額

体験後の入会判断は不要。