
世界ランキング上位30名のうち25名がTPI認定エキスパートの指導を受けている(TPI公表)。16項目の身体スクリーニングで、飛距離低下・腰痛・スライスの原因を身体から特定する。TPI認定(Fitness 2/Power 2)トレーナーが全項目を解説。
TPI(Titleist Performance Institute)は、2003年にアメリカ・カリフォルニアで設立された、ゴルフと身体の関係を研究する世界有数の教育機関だ。TPIの公表によれば、世界ランキング上位30名のうち25名がTPI認定エキスパートの指導を受けており、ジョーダン・スピースら多くのトッププロを支えてきた。
TPIの核心は「スイングの問題を身体から解決する」という発想だ。スイングコーチがフォームを直すのに対し、TPI認定トレーナーは「なぜそのスイングになるのか」を身体の構造から解明する。
TPIスクリーニングは、ゴルフスイングに影響する身体機能を柔軟性・筋力・バランス・安定性の4領域で測定する。以下が全16項目の解説だ。
※ 以下のA〜Dという分類は、読みやすさのために当記事で独自に整理したものです(TPI公式の区分ではありません)。
座った状態で上半身を左右に回旋。胸椎の回旋可動域を測定。正常値は左右ともに45度以上。制限があるとバックスイングが浅くなり、飛距離が低下する。
飛距離 × 腰痛予防仰向けで両腕を頭上に伸ばす。広背筋の柔軟性を測定。制限があるとフォロースルーで腕が伸びきらず、フィニッシュが崩れる。
スイングアーク肩を90度外転、肘を90度屈曲した状態で内旋・外旋。肩関節の回旋バランスを測定。左右差があるとスイングプレーンが不安定になる。
方向性手首の掌屈・背屈の可動域を測定。コック動作に直結し、制限があるとラグ(ため)が作れない。
飛距離 × 正確性首を回旋させたまま顎を鎖骨の中央に触れられれば合格(左右とも・口は閉じたまま)。TPI公式基準は角度ではなく動作の到達で判定する。制限があるとアドレスで頭の位置が安定しにくい。
安定性仰臥位で股関節内旋を測定(一般的な正常値は35度前後)。TPI公式が片脚立位の下肢回旋テストで一括評価する内容を、当ジムでは左右差を切り分けるため個別に測っている。内旋の制限はアーリーエクステンション(インパクトで腰が前に出る動作)と関連が指摘される。
腰痛予防 × パワー伝達股関節外旋の可動域を測定。バックスイングでの骨盤回旋に関与。制限があるとスウェイ(横方向の移動)が発生する。
軸の安定骨盤の前傾・後傾・ニュートラルの制御能力を測定。アドレスの姿勢(Sポスチャー/Cポスチャー)に直結する。
姿勢 × 腰痛予防アドレス姿勢で上半身を止め、骨盤だけを回旋。上半身と下半身の分離能力(Xファクター)を測定する。分離はスイング効率に関わる要素のひとつだが、飛距離を単独で決めるものではない。
Xファクター × 飛距離両手を頭上に上げた状態でフルスクワット。足首・膝・股関節・胸椎・肩の可動域と安定性を総合的に測定する全身評価テスト。
全身の統合評価立位で前屈。ハムストリングスと腰椎の柔軟性を測定。床に指がつかない場合、アドレスで適切な前傾が維持できない可能性がある。
アドレス姿勢腿が床と平行になるまで片脚を上げ、腕は体に触れずに閉眼する。TPI公式基準は25秒保持(支持足を踏み替えた時点で終了)。左右差があるとスイング中に軸がブレやすく、再現性が低下する。
再現性 × 安定性上半身を固定し、下半身だけで回旋。下半身の回旋パワーと安定性を測定。ダウンスイング初動の地面反力の伝達能力を評価。
パワー伝達ブリッジの姿勢で片脚を伸ばし保持。臀筋の筋力と骨盤の安定性を測定する。下半身の安定性はアーリーエクステンションと関連する要素のひとつとされる。
臀筋 × 腰痛予防下半身を固定し、上半身だけで回旋。上下の分離動作がXファクター(捻転差)を作る能力を直接測定する。
分離 × 飛距離四つ這いで対角の手足を伸ばし保持。体幹の抗回旋安定性を測定。スイング中に体幹が「崩れない」能力の指標。
抗回旋安定性先に正直にお伝えします。ここまで紹介した16項目は、TPI公式のスクリーンをそのまま並べたものではありません。TPIは公式に「16項目のスクリーン(sixteen-part screen)」として身体機能の評価を体系化していますが、当ジムではその公式スクリーンをベースにしながら、現場で必要性の高い評価を加え、一部を1項目にまとめた実務向けの構成で実施しています。対応関係は下表のとおりです(左列は公式サイトでの掲載順に並べています)。
| TPI公式のスクリーン項目 | 当ジムでの扱い | 対応 |
|---|---|---|
| The 90/90 Test(肩の外旋) | 03 90/90 Shoulder Test | 同じ内容で実施 |
| The Bridge with Leg Extension Test(ブリッジ+脚伸展) | 14 Bridge w/ Leg Extension | 同じ内容で実施 |
| The Cervical Rotation Test(頸椎回旋) | 05 Cervical Rotation | 同じ内容で実施 |
| The Forearm Rotation Test(前腕の回内・回外) | 04 Wrist Flexion / Extension の中で確認 | 1項目にまとめて実施 |
| The Lat Test(広背筋の長さ) | 02 Lat Length Test | 同じ内容で実施 |
| The Lower Quarter Rotation Test(下肢の回旋) | 13 Lower Quarter Rotation + 06 股関節内旋・07 股関節外旋 | 実施したうえで個別に補完 |
| The Overhead Deep Squat Test(オーバーヘッドディープスクワット) | 10 Overhead Deep Squat | 同じ内容で実施 |
| The Pelvic Rotation Test(骨盤回旋) | 09 Pelvic Rotation | 同じ内容で実施 |
| The Pelvic Tilt Test(骨盤の前傾・後傾) | 08 Pelvic Tilt Test | 同じ内容で実施 |
| The Seated Trunk Rotation Test(座位体幹回旋) | 01 Seated Trunk Rotation | 同じ内容で実施 |
| The Single Leg Balance Test(片脚バランス) | 12 Single Leg Balance | 同じ内容で実施 |
| The Toe Touch Test(前屈) | 11 Toe Touch | 同じ内容で実施 |
| The Torso Rotation Test(胸郭の回旋分離) | 15 Torso Rotation | 同じ内容で実施 |
| The Wrist Extension Test(手首の伸展) | 04 Wrist Flexion / Extension | 1項目にまとめて実施 |
| The Wrist Flexion Test(手首の屈曲) | 04 Wrist Flexion / Extension | 1項目にまとめて実施 |
| Wrist Hinge Test(橈屈・尺屈) | 04 Wrist Flexion / Extension の中で確認 | 1項目にまとめて実施 |
| (公式スクリーンには含まれない項目)Reach – Roll – Lift | 16 Reach – Roll – Lift | 当ジムでの追加評価 |
差分が生まれている理由は、大きく二つです。ひとつは股関節の内旋・外旋を個別に測っている点。公式のLower Quarter Rotationは片脚立位での骨盤の回旋量(左右60度以上)という下肢全体をまとめて見る指標のため、そこに制限が出たときに「どちら側の、どの動きが足りないのか」を切り分けたい——という現場の必要から、内旋・外旋を分けて確認しています。もうひとつがReach – Roll – Liftを加えている点で、胸椎の回旋と肩甲帯の動きに加えて、体幹が「回されまいと踏ん張る力」(抗回旋)まで確認したいという意図によるものです。
逆に、公式では4つに分かれている手首・前腕まわり(屈曲・伸展・前腕回内外・リストヒンジ)は、当ジムでは1項目にまとめて確認し、必要に応じて個別に見る形にしています。まとめた分を股関節の内旋・外旋とReach – Roll – Liftに割り当てているため、合計は同じ16項目です。なお、公式が角度などの数値基準を示していない項目(骨盤の傾斜・回旋、体幹の回旋分離、手首・前腕まわりなど)については、公式が定める動作の基準(どこまで動けるか、代償が出ていないか)に沿って判定しています。判定と改善プランの設計は、TPI認定(Fitness 2/Power 2)を保有するトレーナーが担当します。
※ 本記事の「01〜16」という番号は当ジムの実施順です。TPIは公式に各項目の実施順を公開しておらず(公式サイトの掲載はアルファベット順)、スクリーンの内容も改訂されてきた経緯があるため、番号や構成は公式の確定した順序を示すものではありません。最新の公式情報はTPIの公式サイトをご確認ください。
スクリーニングの数値は身体の状態を可視化する材料であって、スコアが結果を確定させるものではない。誠実にお伝えすると、次の2点は研究上まだ決着していない。
ひとつは股関節内旋と腰痛の関係。横断研究では制限と腰痛の相関が報告される一方(Vad 2004)、19研究をまとめたメタ解析では統計的に有意ではなく、腰痛の最も強い予測因子は「腰痛の既往」だった(Smith 2018)。もうひとつがXファクター(上下の分離)と飛距離で、20研究のメタ解析ではヘッドスピードと最も強く関連したのはジャンプの力積など下半身のパワー指標であり、分離だけで飛距離が決まるわけではない(Brennan 2024)。
それでもスクリーニングに意味があるのは、「あなたの身体で今どこが動かないか」を具体的に指し示せるからだ。可動域が足りない部位が分かれば、練習で何を優先すべきかの判断材料になる。数値を絶対視せず、実際のスイングと合わせて読むのがTPIの本来の使い方である。
この記事で解説している16項目を1項目ずつ実測し、P(合格)/L(制限)/F(不合格)で判定して、評価レポートとコレクティブエクササイズのプログラムPDF(計3ページ)をお渡しするのが TPIフィジカルアセスメント(90分・¥19,800/入会不要) です。読んで理解するのと、自分の数値を持って帰るのは別のことです。
TPIが定義する12のスイング特性は、それぞれ身体の制限と1対1で対応する。スクリーニング結果から、あなたのスイングのどこにエラーが出やすいかが予測できる。
| 身体の制限 | スイング特性(エラー) | 影響 |
|---|---|---|
| 胸椎回旋制限(#01) | リバーススパインアングル | 腰痛 + パワーロス |
| 股関節内旋制限(#06) | アーリーエクステンション | ダフリ + 飛距離低下 |
| 骨盤回旋/分離不足(#09,#15) | オーバーザトップ | スライス + 飛距離低下 |
| 片脚バランス不良(#12) | スウェイ / スライド | 方向性不安定 |
| 臀筋弱化(#14) | ロスオブポスチャー | トップのバラつき |
| 骨盤前傾制御不良(#08) | Sポスチャー / Cポスチャー | 腰痛 + 安定性低下 |
重要なのは、スイングを「直す」前に、身体の制限を「取り除く」こと。レッスンで100回「もっと回して」と言われても、胸椎が30度しか回らなければ身体は回らない。まず胸椎の可動域を回復させれば、「回して」の指示が初めて実行可能になる。
Disport Worldでの TPI スクリーニングは、初回体験90分の中に含まれている。
カウンセリング
+ 16項目スクリーニング
結果に基づく
パーソナルトレーニング
INDIBAリカバリー
+ プラン説明
スクリーニング結果はその場で数値化し、制限がある項目と対応するスイング特性を説明する。「なぜ飛ばないか」「なぜ曲がるか」「なぜ腰が痛いか」——スイングではなく身体の構造から、答えが見える。
16項目のうち、どこが制限になっているかは実際に測ってみないと分かりません。TPIフィジカルアセスメント では90分かけて全項目を実測し、あなたの身体条件から予測されるスイング特性(Body-Swing Connection)と、まず取り組む3項目までをレポートにまとめます。6週後に同じ手順で測り直す再評価(任意・¥15,000)もご用意しています。
多くのゴルファーは「練習場で100球打てば上手くなる」と信じている。しかし、身体の制限がある状態で100球打てば、100回間違った動きを強化しているに過ぎない。
TPIスクリーニングは、練習を始める前に「何を変えるべきか」を数値で特定する。数値があれば、改善の方向性が明確になる。改善の方向性が明確であれば、練習の遠回りを減らせる。
Disport World代表の岡本隼人は、TPI認定(Fitness 2/Power 2) × JSPO-AT × NASM-PES。この3つの資格を統合した身体チェックは、スイングコーチのレッスンとは異なる角度から、あなたのゴルフを変える。
〒106-0032 東京都港区六本木3-15-21 鶯ビルB1
六本木駅徒歩4分 / 六本木一丁目駅徒歩4分
初回体験90分 ¥7,500(通常¥15,000・毎月先着3名さま半額)/ TPIスクリーニング含む
TPI認定(Fitness 2/Power 2)トレーナーによる16項目の身体スクリーニング。
初回体験に含まれています。
体験後の入会判断は不要。
はい。初回体験90分の中にTPIスクリーニングが含まれています。スクリーニング結果に基づき、制限の原因と改善方法をご説明します。
はい。スクリーニングはスイング技術ではなく身体機能を測定するものです。初心者の方こそ、変な癖がつく前に身体の制限を把握しておくことをお勧めします。
制限がある項目に基づき、個別のトレーニングプログラムを設計します。可動域回復→パワートレーニング→INDIBAリカバリーの3段階で改善します。
はい。スクリーニング結果をもとに、レッスンで注力すべきポイントをコーチと共有することで、練習の的が絞りやすくなります。

2016年六本木開設。累計20,000セッション以上。プロゴルファー矢野東、NPB選手含む指導実績。プロフィール →
JSPO-AT × TPI Certified Fitness 2 / Power 2 × INDIBA PRO MAX。
この組み合わせを、まずは体験で確かめてください。
体験後の入会判断は不要。
JSPO-AT認定トレーナーが、六本木の完全個室で
一人ひとりに合わせたプログラムを設計します。
10項目のセルフチェックで、あなたの機能的身体年齢を無料判定。
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90分の体験で、あなたの身体の「現在地」と「可能性」が見えます。
毎月先着3名さま半額 | 90分 | 税込 | 手ぶらOK
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トレーナー歴23年。累計20,000セッション。プロ野球選手やツアープロゴルファーの身体を見てきた経験を、あなたの身体にも活かします。