TPIの公式サイトによると、直近20回のメジャーのうち18回は、TPI認定の専門家の助言を受けた選手が優勝し、世界ランキング上位30人のうち24人がTPI認定の専門家の助言を受けています(TPI公式サイト、2026年9月閲覧。集計の時点は書かれておらず、TPI自身による発表です)。
以下では、公開資料で確認できた例だけを、出典と時点をつけて紹介します。PGAツアーのほか、LPGA・LIV Golf・日本の選手も含みます。
※このページに登場する選手・コーチ・トレーナーは、いずれもDisport Worldとは関係がありません。当ジムを推薦・紹介するものではありません。
TPIの公式サイトは、どんな数字を公表しているのか?
TPIが公表している数字は、次の4つです。いずれもTPI自身の発表で、第三者の集計ではありません。
| TPIが公表している内容 | 出典(時点) | 読むときの注意 |
| 直近20回のメジャーのうち18回は、TPI認定の専門家の助言を受けた選手が優勝した | TPI公式サイト「Certification」(2026年9月閲覧) | 集計の時点と、どの大会から数えたかは書かれていない。「助言」の範囲の説明もない |
| 世界ランキング上位30人のうち24人が、TPI認定の専門家の助言を受けている | TPI公式サイト「Certification」(2026年9月閲覧) | どの時点のランキングかは書かれていない。選手名は公表されていない |
| Golf Digest誌のゴルフフィットネス専門家の上位70人のうち69人が、TPI認定かTPIアドバイザリーボードのメンバー | TPI公式サイト「Certification」(2026年9月閲覧) | ランキングの年度は書かれていない |
| 2016年のライダーカップ米国代表12人全員が、TPI認定のスイングコーチ・トレーナー・医療職のいずれかと組んでいた | TPI公式記事(2016年) | 2016年時点の記述 |
TPIは、グレッグ・ローズ博士とデーブ・フィリップス氏が創設し、認定プログラムは52人のアドバイザリースタッフとともにつくられました(TPI公式サイト、2026年9月閲覧)。当サイトでは、ほかのサイトで見かける「PGAツアー選手の◯%がTPIを採用」といった数字は、TPIの公式ページで確認できないため使っていません。
どの選手が、どんな形でTPIと関わっているのか?
公開資料で確認できた関わり方は4つです。①TPIで身体評価を受けた、②TPI認定の専門家がチームにいる(いた)、③TPIの創設者やアドバイザリーボードのメンバーに師事している(いた)、④TPIの資格を持つ日本人コーチ・トレーナーの指導を受けた。チームの体制は変わるため、表はいずれも「その時点で公開されていた情報」として読んでください。
① TPIで身体評価を受けた(TPIが公表している例)
※表の選手・コーチ・トレーナーは、いずれもDisport Worldとは関係がありません。当ジムを推薦・紹介するものではありません。
| 選手 | 公開資料に書かれていること | 出典(時点) |
| マイケル・ブレナン | コーチや長年のトレーナーとともにTPIを訪れ、身体評価を受けた | TPI公式記事・動画(2026年8月) |
| ライアン・ジェラード | TPI共同創設者のデーブ・フィリップス氏とグレッグ・ローズ博士による身体評価を受けた | TPI公式記事・動画(2026年4月) |
| ジョエル・ダーメン | 2025年シーズンを前にTPIを訪れ、パワーを含む評価を受けた | TPI公式記事・動画(2025年6月) |
| ギャビー・ロペス(LPGA) | コーチとトレーナーとともにTPIを訪れ、評価を受けた | TPI公式記事・動画(2025年5月) |
| タイラー・ダンカン | トレーナーやコーチとともに、TPIの身体スクリーン(下半身回旋・座位体幹回旋のテストなど)を受けた | TPI公式記事・動画(2025年5月) |
| アルドリッチ・ポトギーター | 2024年春、ローズ博士とフィリップス氏による動作評価・3D解析・フォースプレート測定を受けた | TPI公式記事・動画(2025年) |
| ウィンダム・クラーク | 長年のトレーナー、ディー・ティドウェル氏(TPI認定)とともにTPIを訪れ、身体評価を受けた | TPI公式記事・動画(2025年3月) |
| チャーリー・ホフマン | コーチのマーク・ブラックバーン氏(TPIアドバイザリーボード)やトレーナーとともに、定期の評価でTPIを訪れた | TPI公式記事・動画(2024年2月) |
| ウィル・ザラトリス | けがで休んでいた間に、チームとともにTPIのグレッグ・ローズ博士に相談した | Golf Channel(2023年1月) |
| パトリック・カントレー | 2015年、腰の疲労骨折からの復帰に向けてコーチとともにTPIを訪れ、身体スクリーニングと3D解析を受けた | TPI公式記事・動画(2018年) |
| ローリー・マキロイ | 10代のころにTPIで身体評価を受け、その後もTPIを訪れてきた | TPI公式記事(2016〜2017年ごろ) |
| リッキー・ファウラー | 10代のころからTPIに通い、身体づくりに取り組んできた | TPI公式記事(2016年) |
② TPI認定の専門家がチームにいる(いた)
※表の選手・コーチ・トレーナーは、いずれもDisport Worldとは関係がありません。当ジムを推薦・紹介するものではありません。
| 選手 | 公開資料に書かれていること | 出典(時点) |
| スコッティ・シェフラー | 14歳のころから、カイロプラクター兼パフォーマンスコーチのトロイ・ヴァン・ビーゼン氏と取り組んでいる。同氏は所属クリニックの経歴で、TPIメディカル・レベル2の資格を掲げている | PGA TOUR(2024年4月)/ChiroSport Specialists(2026年9月閲覧) |
| ザンダー・シャウフェレ | 選手の公式サイトのチーム紹介に、TPIメディカル・レベル3の資格を持つ理学療法士兼トレーナー、ロナ・セモニアン氏が載っている | 選手公式サイト(2026年9月閲覧。今も担当かは未確認) |
| ブルックス・ケプカ | チームに、TPI認定の医療専門職(理学療法士)のマーク・ウォール氏がいる | TPI公式記事(2017年)/Golf Monthly(2025年6月) |
| ジョーダン・スピース | TPI認定インストラクターのキャメロン・マコーミック氏にスイングを師事。同氏は12歳のころから指導を続けている | TPI公式記事(2015年ごろ)/Golf Monthly(2023年更新) |
| ザック・ジョンソン | TPI認定のカイロプラクター、トロイ・ヴァン・ビーゼン氏のケアを受けていた | TPI公式サイト掲載の記事(2015年ごろ)/TPI公式記事(2018年ごろ) |
| フィル・ミケルソン | 2017年の会見で、長く戦える理由の一つとしてトレーナーのショーン・コクラン氏を挙げた(「TPI認定トレーナー」という説明はTPIの補足) | TPI公式記事(2017年) |
| アダム・ハドウィン | トレーナーはTPIインストラクターのジェイソン・グラス氏。TPIメディカル・レベル3の資格を持つ医療スタッフのケアも受けている | TPI公式記事(2017年) |
| キム・インキョン(LPGA) | TPIインストラクターのロバート・ヤン氏の指導のもとで、トレーニングに取り組んでいた | TPI公式記事(2017年ごろ) |
| ジミー・ウォーカー | 2016年の全米プロ選手権で優勝したあと、2010年から組むTPI認定の理学療法士マーク・ウォール氏の名前を挙げた | TPI公式記事(2016年) |
| ライアン・ムーア | 2016年のジョンディア・クラシックで優勝したあと、足首のけがからの回復を支えたTPI認定トレーナー、ブライアン・チャンドラー氏の名前を挙げた | TPI公式記事(2016年) |
| ブルック・ヘンダーソン(LPGA) | 13歳のころから、TPI認定コーチのトリスタン・マラリー氏に師事している | TPI公式記事(2016年) |
| ジャスティン・トーマス | アラバマ大学を離れて間もないころから、TPI認定トレーナーのタイラー・パーソンズ氏とトレーニングしてきた | TPI公式記事(2015年) |
| ビリー・ホーシェル | TPI認定トレーナーのジェフ・フロンク氏とトレーニングしていた | TPI公式記事(2013年) |
③ TPIの創設者・アドバイザリーボードのメンバーに師事している(いた)
※表の選手・コーチ・トレーナーは、いずれもDisport Worldとは関係がありません。当ジムを推薦・紹介するものではありません。
| 選手 | 公開資料に書かれていること | 出典(時点) |
| ジョン・ラーム(LIV Golf) | TPI共同創設者のデーブ・フィリップス氏にスイングを師事している | Australian Golf Digest(2026年9月) |
| ジャスティン・ローズ | 2023年から、TPIアドバイザリーボードのメンバーでもあるマーク・ブラックバーン氏にスイングを師事している | Golf Monthly(2026年4月)/TPI公式記事(日付の表示なし) |
| マックス・ホーマ | マーク・ブラックバーン氏にスイングを師事。TPIのスクリーンでは広背筋のテスト(ラット・テスト)に課題があった。2024年にいったん関係を解消し、2025年11月に再びタッグを組んだと報じられている | TPI公式記事(日付の表示なし)/Golf Monthly(2025年11月) |
| デビッド・プッチ(LIV Golf) | 2022年からTPI共同創設者のデーブ・フィリップス氏にスイングを師事。3D解析と身体スクリーンをもとに、腰への負担を減らす取り組みが紹介されている | TPI公式記事・動画(2024年2月) |
| マイク・ウィア | TPIアドバイザリーボードのトレーナー、ジェイソン・グラス氏のもとで、TPIのスクリーンと筋力・パワーテストから取り組みを始めた | TPI公式記事(2019年ごろ) |
| デービス・ラブIII | TPI創設時のアドバイザーであるランディ・マイヤーズ氏から、フィットネスの指導を受けた選手として紹介されている | Sea Island(同氏の所属施設)(2026年9月閲覧。指導の時期は記載なし) |
④ TPIの資格を持つ日本人コーチ・トレーナーの指導を受けた
※表の選手・コーチ・トレーナーは、いずれもDisport Worldとは関係がありません。当ジムを推薦・紹介するものではありません。
| 選手 | 公開資料に書かれていること | 出典(時点) |
| 松山英樹 | 2021年のマスターズで優勝したとき、専属コーチはTPIレベル3の資格を持つ目澤秀憲氏だった(今のチームとTPIの関係は確認できていない) | 中日スポーツ(2021年4月) |
| 河本結 | TPIレベル3の資格を持つ目澤秀憲コーチの指導を受け、米ツアー参戦につなげた | 中日スポーツ(2021年4月) |
| 永峰咲希 | TPIレベル3の資格を持つ目澤秀憲コーチの指導を受け、国内メジャーを制した | 中日スポーツ(2021年4月) |
| 有村智恵 | TPIレベル3の資格を持つ目澤秀憲コーチが指導した選手の一人として、名前が挙がっている | 中日スポーツ(2021年4月) |
| 渋野日向子 | 2022年まで、斎藤大介トレーナー(TPI認定インストラクター。メディカル・フィットネス・ジュニア各レベル2)と専属契約を結んでいた | SHIBAFU(2023年3月)/資格はRUCOEの紹介ページ(2026年9月閲覧) |
| リディア・コ | 過去に、TPI認定インストラクターの斎藤大介トレーナーの指導を受けていた | スポーツナビ(2024年5月) |
「TPIで評価を受けた」と「TPI認定の専門家がいる」は、何が違うのか?
前者は選手がTPIを訪れて身体の評価を受けたこと、後者は選手のチームにTPIの資格を持つ人がいることです。どちらの場合も、資格を持っているのは選手ではなく、支える側の専門家です。
※表の選手・コーチ・トレーナーは、いずれもDisport Worldとは関係がありません。当ジムを推薦・紹介するものではありません。
| 関わり方 | 何を意味するか | 公開資料の例 | 読むときの注意 |
| ① TPIで評価を受けた | 選手がTPI(米国カリフォルニア州オーシャンサイド)を訪れ、身体の動きのテスト(スクリーン)や3D解析などを受けた | クラーク選手、カントレー選手、マキロイ選手 | 評価を受けた時点の話。通い続けているかは別 |
| ② TPI認定の専門家がチームにいる | トレーナー・理学療法士・カイロプラクター・コーチが、TPIの資格を持っている | シェフラー選手、ケプカ選手、スピース選手 | 資格は担当者のもの。担当者は入れ替わる |
| ③ TPIの創設者・アドバイザリーボードに師事 | コーチやトレーナーが、TPIの創設者やアドバイザリーボード(助言役の専門家)のメンバー | ラーム選手、ローズ選手、ホーマ選手 | この3人の例はスイングの指導で、フィットネスの指導ではない |
| ④ 日本の資格保持者の指導 | TPIの資格を持つ日本人のコーチ・トレーナーが指導した | 松山英樹選手(2021年) | 過去の関係。今の体制とTPIの関係は未確認 |
有名選手でも、なぜ最初に身体を測るのか?
スイングの癖が、技術の問題なのか、身体の制限(動く範囲や安定性の不足)の問題なのかを、先に切り分けるためです。TPIはこの関係を「Body-Swing Connection(身体とスイングのつながり)」と呼び、理想の形に身体を合わせるのではなく、その人の身体が許す範囲で効率のよいスイングを探す、という順番をとります。
公開されている例でも、評価はスイングの話につながっています。パトリック・カントレー選手は、腰の疲労骨折のあとに身体スクリーニングと3D解析を受け、けがにつながるスイングの要素を特定したとTPIが紹介しています(TPI公式、2018年)。マックス・ホーマ選手の評価では広背筋のテスト(ラット・テスト)に課題があり、タイラー・ダンカン選手の評価では下半身回旋と座位体幹回旋のテストが取り上げられています(いずれもTPI公式)。
座位体幹回旋・下半身回旋・広背筋長は、当ジムのTPI測定の16項目にも入っているテストです。
ただし、評価はスコアや飛距離、痛みの改善を約束するものではありません。股関節の内旋の制限と腰痛の関係のように、研究でも結論がそろっていないものがあります。評価の役割は、練習・レッスン・トレーニングのどこに時間を使うかを、感覚ではなく実測で決められるようにすることです。
※登場する選手は、いずれもDisport Worldとは関係がありません。
六本木で、同じ考え方の評価を受けるには?
Disport World(東京・六本木駅徒歩4分)の「TPI測定」(TPIフィジカルアセスメント)で受けられます。90分・¥19,800(税込)で、入会は不要です。担当は、TPI認定(Fitness 2/Power 2)と日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーの資格を持つ岡本隼人です。岡本はプロゴルファー矢野東選手(日本ゴルフツアー)のトレーニング指導も行ってきました。
| 時間 | やること |
| カウンセリング(10分) | ゴルフ歴・ラウンド頻度・練習内容と、痛みや違和感の有無を確認する |
| 測定(40分) | TPI公式のPhysical Screenをベースにした16項目を、P(基準を満たす)/L(制限あり)/F(基準に届かない)で判定する。左右で測る項目は左右それぞれ記録する |
| 結果の解説(20分) | 判定の組み合わせから、出やすいスイング特性(14種)と、まず取り組む3項目を説明する |
| プログラムの説明と実技(20分) | 「動く範囲を出す→支える→上半身と下半身を分けて動かす」の3段階の種目を、一緒に動いて確認する |
持ち帰るのは、評価レポートとプログラムのPDF(A4で3ページ)です。6週後に同じ16項目を測り直す再評価(¥15,000・任意)もあります。
TPIの本部で選手が受けている評価と、まったく同じではありません。同じなのは「最初に身体の動きを測る」という順番と考え方です。違いは次のとおりです。
| 比べる点 | TPIの本部での評価(公開記事にある例) | Disport WorldのTPI測定 |
| 担当 | TPIの共同創設者などの専門家 | 岡本隼人(TPI Certified Fitness 2 / Power 2・日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー) |
| 身体の動きのテスト | あり(動作スクリーン) | あり(16項目。TPI公式のPhysical Screenをベースに、一部を当ジム独自の項目で代替・補完) |
| 3D動作解析・フォースプレート | 行われた例がある | なし(スイング動画も撮らない) |
| 持ち帰るもの | 公開記事には書かれていない | 評価レポートPDF+プログラムPDF(A4で3ページ) |
| 料金・申し込み | 公開記事には書かれていない | 90分¥19,800(税込)・入会不要・LINEまたは電話 |
この節の出典(45件・2026年9月閲覧)
「TPI」「Titleist Performance Institute」の名称とロゴは、TPIが権利を持つ標章です。当ジムはTPIが運営・提携する施設ではありません。TPI認定は岡本隼人個人の資格です。