Roppongi Personal Gym体験予約
青空と木立に囲まれたゴルフ場のフェアウェイ。1ラウンドで歩く距離と消費カロリーがテーマ
Golf Performance / Body

ゴルフの消費カロリーは1ラウンドでどれくらい?
——歩数・カートと徒歩の差と、ゴルフだけでは足りない体力

「ゴルフは運動になるのか」「1ラウンドで何kcal使うのか」。結論から言うと、ゴルフは主に中くらいの強度の運動で、歩いて回るほど量が増えます。ただし筋力までは補えません。

2026.10.18 読了 約12分

若い競技ゴルファーの実測では、歩いて回ると約1万7千歩・活動で約880kcal、カートでは約6千歩・約460kcalでした。数字は体重・コース・回り方で大きく変わるので、この記事では自分の数字の出し方と、国の身体活動の目安にどこまで届くかを整理します。

この記事は、六本木の完全個室パーソナルジム Disport World で、TPI認定(Fitness 2/Power 2)と日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー(JSPO-AT)の岡本隼人が、ゴルファーの身体を実際に測ってきた経験から書いています。扱うのはスイングの技術ではなく、身体の側のことです。ゴルフの身体づくり(記事一覧・体験)→

この記事でお伝えすること

・ゴルフは主に中くらいの強度(3〜6メッツ)の身体活動。カートに乗ると活動量は減る(19研究のレビュー、Luscombe ら、2017)
・男性ゴルファー16名の実測:徒歩は平均17,007歩・活動エネルギー880kcal、カートは6,274歩・456kcal。飛距離やヘッドスピードには差がなかった(O'Donnell ら)
・身体活動の早見表(2024年版)のメッツ値は、ゴルフ全般4.5、歩いてクラブを担ぐ4.3、カート使用3.5。消費カロリーの目安は「メッツ×時間×体重×1.05」
・国の目安(成人)は1日約8,000歩・週23メッツ・時。カートのラウンドだけでは1日の歩数の目安に届かないこともある
・ゴルフで増えるのは主に歩く量。筋力トレーニング(週2〜3日)の代わりにはならないので、別に用意する

ゴルフの1ラウンドは、運動として数えていいのか

数えていい、が答えです。ゴルフの身体活動を調べた19研究のレビューは、ゴルフを「主に中くらいの強度の身体活動」とまとめ、プレーする人や条件によっては軽い強度にとどまること、カートに乗る人は歩く人より活動量が少ないことを示しています(Luscombe ら、2017)。

同じ研究グループが301研究を整理したスコーピングレビュー(Murray ら、2017)も、ゴルフは中くらいの強度の身体活動になりうるとし、心臓・呼吸・代謝の指標や健康感のよさと関連していると報告しています。一方で、心の健康についての研究はまだ少ないとも書いています。「関連している」は「ゴルフをすれば良くなる」とは違う、という点は覚えておいてください。

ここで言う「強度」はメッツ(安静時の何倍のエネルギーを使うか)で表します。国のガイドが数える「3メッツ以上」の活動に、ゴルフは入ります。

なお、この記事は「ゴルフが運動になるか」を扱います。後半に崩れる・翌日だるいといった「ラウンドに必要な体力」の話はラウンド後半に崩れる人のゴルフ体力で、60代からの体づくりは60代からのゴルフと体力で扱っています。

1ラウンドで何歩歩き、何kcal使うのか——カートと徒歩の実測

いちばん条件がそろった実測では、歩いて回ると約1万7千歩・活動エネルギー約880kcal、カートでは約6千歩・約460kcalでした。歩くかどうかで、歩数は約2.7倍、活動で使うエネルギーは約2倍違います。

この研究では、男性ゴルファー16名(平均21歳、平均ハンデ2.3)が同じ競技コースを、キャディ付きで歩いて1回、カートで1回、順番をランダムにして回りました。活動エネルギーは心拍と加速度を組み合わせる計測器で測っています(O'Donnell ら)。

測ったもの徒歩(キャディ付き)カート
歩数(平均)17,007歩6,274歩
活動エネルギー(平均)880kcal456kcal
心拍ラウンドが進むにつれて上がったラウンドが進むにつれて下がった
ラウンド後のきつさ高かった徒歩より低かった
キャリー・ヘッドスピード・ボール初速差はなかった

この数字を自分に当てはめるときは、3つ注意してください。1つ目に、対象は20歳前後のハンデの少ない男性で、バッグはキャディが運んでいます。2つ目に、ここでの「活動エネルギー」は、じっとしていても使う分を含まない、動いたことで増えた分です。3つ目に、日本でよくある「乗用カートに乗りつつ、ところどころ歩く」回り方は調べていません。この回り方の歩数は、徒歩とカートの間のどこかに入ると考えるのが自然です(推測)。

自分の消費カロリーは、どうやって見積もるのか

「メッツ×時間×体重×1.05」で目安が出せます。ゴルフのメッツ値は、身体活動のエネルギー消費をまとめた早見表(2024年版)で、ゴルフ全般4.5、歩いてクラブを担ぐ4.3、カート使用3.5です。

①

回り方のメッツ値を選ぶ

歩いて回る(クラブを担ぐ)なら4.3、カートを使うなら3.5。分からなければゴルフ全般の4.5を使います。いずれも早見表の値で、実際の強度は人によって違います。

②

メッツ・時を出す

メッツに、実際にプレーしていた時間(時間)を掛けます。これが「メッツ・時」で、国のガイドの目安と比べられる単位です。昼食や長い待ち時間は除いて考えます。

③

体重と1.05を掛ける

メッツ・時×体重(kg)×1.05で、およそのエネルギー消費量(kcal)になります。この式は自治体の健康づくりの案内でも使われている簡易式です。

1時間あたりで計算すると、次のようになります。

体重歩いてクラブを担ぐ(4.3メッツ)カート使用(3.5メッツ)
60kg約271kcal約221kcal
70kg約316kcal約257kcal
80kg約361kcal約294kcal

たとえば体重70kgの人がカートで正味4時間プレーすると、約1,030kcalです。ただし、この式の値は安静にしていても使う分(1メッツ分)を含みます。上の実測研究の「活動エネルギー」と比べるなら、メッツから1を引いて計算してください(70kg・カート・4時間なら約740kcal)。どの方法でも、出てくるのは目安です。

TPI Assessment
歩く体力はある。では、振るための身体は?——16項目を実測して確かめる90分

ラウンドで増えるのは主に歩く量です。下半身の回旋、座位での体幹の回旋、片脚バランス、骨盤の回旋を含む16項目を実測し、スイングに必要な可動性と安定性のどこが足りないかを、数値とともに評価レポートPDFにしてお渡しします。

TPIフィジカルアセスメントの詳細を見る
90分 ¥19,800(税込)・単発で完結、入会不要・担当は代表の岡本隼人(TPI Certified Fitness 2 / Power 2)

ゴルフは、国の身体活動の目安のどこまでを満たすか

歩いて回るラウンドなら、その日の歩数の目安は大きく超えます。カートのラウンドは、それだけでは1日の歩数の目安に届かないことがあります。そして、どちらの回り方でも筋力トレーニングの目安は満たしません。

厚生労働省の「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」は、成人と高齢者に次の量をすすめています。あわせて、個人差をふまえて強度や量を調整し、できることから始めること、座りっぱなしの時間を減らすことも書かれています。

項目成人の目安高齢者の目安ゴルフで満たせるか
身体活動(3メッツ以上)1日60分以上(約8,000歩以上)=週23メッツ・時以上1日40分以上(約6,000歩以上)=週15メッツ・時以上徒歩のラウンドならその日は十分。カートも3メッツ以上だが、ラウンド中の歩数は約6千歩で約8,000歩に届かない
運動(息が弾み汗をかく程度)週60分以上=週4メッツ・時以上—週1回のラウンドでも、強度の条件を満たせば数に入る
筋力トレーニング週2〜3日週2〜3日(筋力・バランス・柔軟性などの多要素な運動は週3日以上)満たせない。別に行う必要がある

週の量で見ると、カートで正味4時間回れば3.5メッツ×4時間で約14メッツ・時、徒歩なら4.3メッツ×4時間で約17メッツ・時です。成人の週23メッツ・時に対して、週1回のラウンドだけでは足りません。残りは平日の通勤や階段、昼休みの歩行など、日常の動きで埋めることになります。

ゴルフを続けると、体力はどう変わるのか

座りがちだった中年男性が歩いてゴルフを続けた試験では、持久力と体幹の持久力が上がり、体重と腹囲が減りました。ただし、変化の大きさは中くらいで、筋力そのものを高めるという結果ではありません。

フィンランドの比較試験(Parkkari ら、2000)では、試験前の7か月間ほとんど運動していなかった48〜64歳の男性ゴルファー55名が、20週間、週2〜3回歩いてゴルフをしました。同じ年代の運動していない55名と比べて、トレッドミルで歩ける時間は36秒、背中をそらせて保つ体幹の持久力は13秒、差がつきました。体重は1.4kg、腹囲は2.2cm減り、HDL(いわゆる善玉)コレステロールも増えています。研究者は、続けやすくケガの少ない運動だとまとめています。

もう1つよく引用されるのが、スウェーデンのゴルフ協会の会員300,818名を調べた研究(Farahmand ら、2009)です。会員の死亡率は、性・年齢・社会経済的な状況をそろえた一般の人の約60%(40%低い)でした。ただしこれは観察研究で、ゴルフをする人はもともと健康状態や生活習慣が違う可能性があり、それは調整しきれていません。研究者自身も、40%の差がすべて身体活動で説明できるとは言えない、としています。「ゴルフをすると長生きする」と言い切れる研究ではありません。

ゴルフだけでは足りないものは何か

足りないのは、筋力と、振るための可動性です。ゴルフで増えるのは主に歩く量で、国のガイドが別枠ですすめている筋力トレーニングの代わりにはなりません。ラウンドを「歩く運動」と位置づけ、身体の土台は別に作るのが現実的です。

ゴルフの側から見ても、ヘッドスピードは年代とともに下がる傾向があり(年代別のヘッドスピード平均)、それを支えるのは歩く体力より、脚と体幹の筋力・回旋の可動性です。飛距離のための身体づくりはゴルフの飛距離を伸ばす方法で扱っています。1週間の組み立ては、たとえば次のようになります。

①

ラウンドの日——歩ける範囲で歩く

乗用カートでも、ティーからセカンド地点まで歩ける場面は歩きます。始める前はラウンド前のウォームアップ15分で身体を温めます。

②

週2〜3日——筋力トレーニング

スクワットやヒップヒンジ(お尻を引いて前に倒れる動き)、片脚の運動、体幹の回旋と回旋に耐える運動を、無理のない重さで行います。自重の運動でもかまいません。

③

平日——歩数と座りっぱなしを見る

週23メッツ・時の残りを、通勤・階段・昼休みの歩行で埋めます。座りっぱなしの時間を区切ることもガイドの推奨に入っています。

今の体力がどのくらいかを先に知りたい方は、体力年齢の測り方でセルフチェックの方法をまとめています。

Caution

しばらく運動していなかった方が、いきなり徒歩で18ホールを回る、急に筋力トレーニングの量を増やす、といった変え方は避け、少しずつ量を増やしてください。持病のある方や、運動を止められたことのある方は、主治医に相談してから始めてください。暑い日のラウンドは水分をこまめにとり、体調が悪いときは途中でやめる判断をしてください。

現場で見えていること

「月に何回かゴルフをしているので、運動はしているつもり」という方は少なくありません。歩く量としては、その考え方は間違っていません。ただ、私たちのTPIフィジカルアセスメントで、下半身の回旋、座位での体幹の回旋、片脚バランス、骨盤の回旋などの16項目を実測すると(左右がある項目は両側)、歩く体力はあっても、片脚で身体を支える力や、胸・股関節の回旋が足りない方がいます。ラウンドで歩くことと、スイングに必要な可動性や安定性は、別の能力だからです。

そのため私たちは、「ゴルフで運動は足りているか」を歩数や消費カロリーだけで判断せず、まず今の身体を測ってから、何を足すかを決めています。カロリーの数字は目安にとどめ、足りない場所を測って確かめることをすすめています。TPIの考え方と、PGAツアー選手の身体づくりの例はTPIトレーニングのページで紹介しています。

※本記事の数値は研究や早見表にもとづく目安であり、個人の健康状態を判断するものではありません。ラウンド中や運動中に、胸の痛みや締めつけ、強い息切れ、動悸、めまい、冷や汗が出た場合は、すぐにプレーをやめ、救急要請を含めて対応してください。片側の手足のしびれや力の入りにくさ、ろれつが回らないといった症状も同様です。暑い日に頭痛・吐き気・強いだるさ・汗が止まらない(または出ない)といった症状が出たら、日陰で休み、意識がはっきりしない場合はすぐに救急要請してください。腰や膝などに痛みがある状態で、歩数や運動量を増やすことはおすすめしません。安静時や夜間も続く痛み、脚のしびれがある方は、先に整形外科を受診してください。

よくある質問

ゴルフの消費カロリーは1ラウンドでどれくらいですか?

回り方と体重で大きく変わります。男性ゴルファー16名の実測では、活動で使ったエネルギーは徒歩で平均880kcal、カートで平均456kcalでした。自分の目安は「メッツ×時間×体重×1.05」で出せ、体重70kgでカートなら1時間約257kcalです。

ゴルフ1ラウンドで何歩くらい歩きますか?

同じ競技コースの実測で、徒歩は平均17,007歩、カートは平均6,274歩でした。乗用カートと歩きを組み合わせる回り方は調べられておらず、その間に入ると考えられます。コースの広さや起伏でも変わります。

カートを使うゴルフでも運動になりますか?

なります。身体活動の早見表では、カートを使うゴルフは3.5メッツで、国のガイドが数える3メッツ以上の活動に入ります。ただし歩いて回るより活動量は少なく、実測ではカートのラウンド中の歩数は約6千歩で、それだけでは成人の1日約8,000歩の目安に届きません。

ゴルフで痩せることはできますか?

運動量を増やす助けにはなります。座りがちだった中年男性55名が20週間、週2〜3回歩いてゴルフをした試験では、体重が1.4kg、腹囲が2.2cm減りました。ただし体重は食事や睡眠の影響も大きく、ゴルフだけで大きく減ると期待するのはおすすめしません。

ゴルフをしていれば筋トレはしなくていいですか?

別に行うことをすすめます。厚生労働省のガイドは、歩行などの身体活動とは別に、筋力トレーニングを週2〜3日行うよう推奨しています。ゴルフで増えるのは主に歩く量で、スイングを支える脚や体幹の筋力、回旋の可動性は、測ったうえで別に作るのが現実的です。

TPI測定のご案内

ゴルフは歩く運動としては十分に意味があります。ただ、消費カロリーが分かっても、スイングを支える身体が足りているかは分かりません。まず今の身体を測り、ラウンドの外で何を足すべきかを確かめてください。TPIフィジカルアセスメントでは16項目を実測し(左右がある項目は両側)、どの身体の制限がどのスイング特性と結びつきやすいかを、評価レポートとプログラムのPDFにまとめます。まず動いて確かめたい方は体験トレーニングもお選びいただけます。

TPI Physical Assessment

歩く体力の次は、振るための身体を
16項目で確かめる90分

TPIの16項目を実測し、どの身体の制限がどのスイング特性と結びつきやすいかを評価レポート+プログラムPDFにまとめてお渡しします。単発で完結し、入会は不要です(6週後の再評価は任意で、会員の方は追加料金なし、会員以外の方は¥19,800・税込)。

¥19,80090分・税込・入会不要

まず動いて確かめたい方は、体験トレーニング(90分・¥15,000/毎月先着3名さま¥7,500)もお選びいただけます(先着枠は毎月1日起算、定員後は通常¥15,000)。

ウェア・タオル無料 | 完全個室 | 六本木駅徒歩4分

主な参考(タップで開く)
  1. O'Donnell A, et al. Riding a golf cart versus walking: a study on the physiological and performance differences in tournament golf. Eur J Sport Sci. 2026;26(1):e70099.(男性ゴルファー16名、徒歩とカートで各1ラウンド)
  2. Luscombe J, Murray AD, Jenkins E, Archibald D. A rapid review to identify physical activity accrued while playing golf. BMJ Open. 2017;7(11):e018993.(19研究)
  3. Murray AD, et al. The relationships between golf and health: a scoping review. Br J Sports Med. 2017;51(1):12-19.(301研究)
  4. Herrmann SD, Willis EA, Ainsworth BE, et al. 2024 Adult Compendium of Physical Activities: a third update of the energy costs of human activities. J Sport Health Sci. 2024;13(1):6-12.(PMID 38242596。ゴルフのコード15255・15265・15290)
  5. Parkkari J, Natri A, Kannus P, et al. A controlled trial of the health benefits of regular walking on a golf course. Am J Med. 2000;109(2):102-108.(48〜64歳の男性ゴルファー55名・対照55名、20週間)
  6. Farahmand B, Broman G, de Faire U, Vågerö D, Ahlbom A. Golf: a game of life and death—reduced mortality in Swedish golf players. Scand J Med Sci Sports. 2009;19(3):419-424.(PMID 18510595)(会員300,818名・観察研究)
  7. 厚生労働省「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」2024年1月.
  8. 横浜市保土ケ谷区「メッツについて」(消費エネルギーの簡易式).
岡本隼人
岡本 隼人
Disport World 代表トレーナー
JSPO-AT TPI Certified NASM-PES FMS SFMA

日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー(JSPO-AT)。TPIのFitness 2/Power 2プログラムを修了・認定(TPI Certified Fitness 2 / Power 2)。NASM-PES。FMS(2015年認定)・SFMA(2016年認定)。INDIBA®ベーシックコース修了(INDIBA Japan)。2002年から指導、のべ指導実績40,000人以上。自身のゴルフはヘッドスピード54m/s・ボール初速78m/s(FlightScope計測・自己最速)。2022年から世田谷区の少年野球チーム「船橋フェニックス」で学年チームの監督を務め、2026年は6年生チームで全日本学童軟式野球大会(マクドナルド・トーナメント)第3位。Disport World(六本木3-15-21 鶯ビルB1)代表。