腰椎分離症は、早く見つかるほど骨がくっつく見込みが高いとされる一方、はじめは運動のときだけ痛むため「筋肉痛だろう」と見過ごされやすい障害です。日本の整形外科の学会の解説と国内の研究をもとに、保護者の方が気づくためのサイン、受診の目安、受診したあとに家庭とチームでできることをまとめました。診断や治療の方針は、診察した医師が決めます。
この記事は、六本木の完全個室パーソナルジム Disport World で、日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー(JSPO-AT)の岡本隼人が、成長期の子どもの身体を実際に測ってきた経験から書いています。ジュニアの身体評価(小学生・中学生)→
・腰椎分離症は、腰の骨の後ろ側に、反る・ひねる動作の繰り返しでひびが入る「疲労骨折」。1回のけがではなく、積み重ねで起きる
・10代前半、とくに体の柔らかい中学生ごろに多い。日本整形外科学会は、一般の人で約5%、スポーツ選手では30〜40%としている
・徳島大学のグループの研究では、2週間以上続く腰痛でMRIを受けた19歳未満の39.7%が腰椎分離症だった
・初期はX線(レントゲン)では写りにくく、MRIで見つかる。早い段階ほど骨がくっつきやすい
・運動してよいか、いつ戻るかは医師が決める。家庭は「痛みの記録」と「医師の方針を守る環境づくり」を担う
腰椎分離症とは?——腰の骨に起きる疲労骨折
腰椎分離症は、腰の骨(腰椎)の後ろ側にある細い部分に、ひびが入る障害です。転んだりぶつけたりした1回のけがで起きるのではなく、体を反らす・ひねる動作が何度も繰り返されて起きる「疲労骨折」です。
背骨は、前側の太い円柱の部分(椎体)と、後ろ側の弓のような部分(椎弓)からできています。日本スポーツ整形外科学会の一般向け資料は、反る・ひねる動作で後ろ側の弓状の部分に力が集中してひびが入り、初期はX線では分からずMRIで見つかること、進むとひびが完全に離れた状態(分離)になることを説明しています。日本整形外科学会の解説も、ケガのように1回で起きるのではなく、繰り返しの負担で起きるものとしています。
| 言葉 | 意味 | 保護者の方が知っておきたいこと |
|---|---|---|
| 腰椎(ようつい) | 腰の部分の背骨。5つの骨が積み重なっている | 分離症は、この骨の後ろ側に起きる |
| 疲労骨折 | 小さな負担が繰り返しかかって起きる骨折 | 大きなけがをしていなくても起きる |
| 分離 | ひびが進み、骨の一部が離れた状態 | 進んだ段階ほど、骨がくっつきにくくなると報告されている |
| 分離すべり症 | 分離した骨の前後がずれた状態 | 日本整形外科学会は分離症と並べて解説している。程度の判断は医師が行う |
「骨折」と聞くと驚かれるかもしれませんが、ここで大切なのは、早い段階で見つかるかどうかです。初期のひびは、原因になっている動作を控えることで骨がくっついていくと説明されています。逆に、痛みを我慢して続けると、休んでもくっつかない段階まで進むことがあります。日本整形外科学会の運動器検診の資料も、反らすと痛いのに運動を続け、骨がくっつかない状態まで進んだ例を挙げています。
どんな子に多いのか?——年齢・競技・男女
腰椎分離症は10代前半に多く、日本整形外科学会は体の柔らかい中学生ごろに多いとしています。反る・ひねる動作が多い競技に目立ちますが、特定の競技だけの障害ではありません。
| 出典(対象) | わかったこと |
|---|---|
| 日本整形外科学会(一般向け解説) | 一般の人で約5%、スポーツ選手では30〜40%。体の柔らかい中学生ごろに多い |
| Sakai ら 2009(徳島・別の目的で腹部CTを受けた20〜92歳の2,000人) | 5.9%に腰椎分離があった。男性7.9%、女性3.9% |
| Asai ら 2023(茨城の1施設・腰椎分離症と診断された思春期の261人) | 男子197人・女子64人。競技は男子が野球・サッカー・陸上、女子がバレーボール・バスケットボール・ソフトボールの順に多かった |
| Jackson ら 1976(米国・競技レベルの高い若い女子体操選手100人) | X線で11%に分離があった |
| Alyas ら 2007(英国・腰痛のないエリートのテニス選手33人、平均17.3歳) | MRIで9人に分離に関わる異常が見つかった |
数字の読み方には注意が必要です。2,000人の研究は大人を含む一般の人で、子どもの数字ではありません。261人の研究は1つの病院を受診した子の内訳で、「野球をすると分離症になりやすい」と比べたものではありません。その地域で多く行われている競技が上位に来ることもあります。体操やテニスの報告は、競技レベルが高く練習量の多い選手が対象です。
それでも、共通して見えてくるのは「反る・ひねる動作を、成長期にたくさん繰り返している子」に起きやすいということです。野球の打撃や投球、サッカーのキック、バレーボールのスパイク、体操やダンスの反る動きなどが当てはまります。成長期の年齢ごとに気をつけたい痛みの全体像は小学生アスリートのトレーニングでも整理しています。競技ごとに多いけがと痛む部位は成長期のスポーツ別けが一覧で一覧にしています。
なぜ成長期なのか、という点も押さえておきます。日本小児整形外科学会の冊子は、成長期のスポーツ障害の特徴として、骨が伸びる途中の部分(成長軟骨)が大人より弱く、そこに負担が集まりやすいことを挙げています。腰椎分離症は成長軟骨そのものの障害ではありませんが、骨がまだ育ちきっていない時期に、大人と同じような量と強さで反る・ひねる動作を繰り返すことが、負担になると考えられています。同じ練習でも、学年が上がって練習量や強度が急に増えた時期は、とくに注意して見てあげてください。
どんな痛み方をするのか?——「反ると痛い」が手がかり
はじめは運動のときだけ腰が痛み、進むと日常生活でも痛むようになります。日本スポーツ整形外科学会の資料は、体を反らす、反らしてひねると痛むのが特徴としています。日本整形外科学会は、お尻や太ももに痛みが出ることもあると書いています。
保護者の方が気づきにくい理由は、痛みの出方にあります。運動をやめると痛みが引くため、本人も「練習の疲れ」と考えがちです。試合に出たい気持ちが強い子ほど、痛いと言い出さないこともあります。次のような様子は、本人に聞いてみるきっかけになります。
| 場面 | 気づけるサイン | 聞き方の例 |
|---|---|---|
| 練習のあと | 腰に手を当てる、腰をさする | 「腰のどのあたり? 指でさしてみて」 |
| 打つ・投げる・跳ぶとき | 思い切り振らない、体を反らす動きをかばう | 「どの動きのときに痛い?」 |
| 家で | 反る姿勢を避ける、長く座ると腰を気にする | 「いつから? 休みの日も痛い?」 |
| 数日たっても | 練習のたびに同じ場所を気にする | 「先週と比べてどう?」 |
「反らすと痛いか」を家庭で確かめるために、何度も体を反らせたり、反らしてひねらせたりしないでください。痛みを強めるおそれがあります。ここで挙げたサインは受診のきっかけにするためのもので、診断ではありません。腰の痛みが続く場合は、運動を控えて整形外科を受診してください。
なぜ「2週間以上続く腰痛」で受診なのか?
運動をしている子の腰痛が2週間以上続くとき、その中から腰椎分離症が見つかる割合が高いと報告されているからです。「2週間」は、筋肉の疲れとして様子を見る期間を区切る、わかりやすい目安になります。
徳島大学のグループ(Nitta ら 2016)は、腰痛で整形外科を受診した19歳未満のうち、2週間以上続く腰痛でMRIを受けた136人を調べました。その39.7%が、症状のある腰椎分離症でした。分離症と分かった54人には全員に運動歴があり、著者は、運動歴のある子の2週間以上続く腰痛ではMRIを考えるべきだとしています。
| 学年の区分 | MRIを受けた人数 | 腰椎分離症だった人数 |
|---|---|---|
| 小学生 | 11人 | 5人 |
| 中学生 | 71人 | 32人 |
| 高校生 | 54人 | 17人 |
| 合計 | 136人 | 54人(39.7%) |
この研究は、整形外科を受診した子が対象です。運動をしている子の腰痛のうち4割が分離症、という意味ではありません。それでも「2週間以上続いて受診した子の4割近く」という数字は、長引く腰痛を軽く見ないための十分な理由になります。小学生でも見つかっている点も見逃せません。
もう1つ大切なのは、初期の分離症はX線(レントゲン)では写りにくいことです。日本スポーツ整形外科学会の資料は、初期はMRIで見つかると説明しています。X線で「骨は大丈夫」と言われたあとも痛みが続く場合は、その経過を主治医に伝えて相談してください。どの検査をするかは医師が決めます。
裏を返せば、2週間以上続く腰痛で受診した子の6割ほどは、分離症ではなかったということでもあります。腰の痛みには、筋肉や椎間板など、ほかの原因もあります。「分離症かもしれない」と心配しすぎる必要はありませんが、どれなのかを家庭で見分けることはできません。だからこそ、2週間という区切りで一度、医師に診てもらう意味があります。
姿勢、関節の可動域と筋力バランス、ジャンプとホップ、動作パターンを測ります。担当は基本的に代表の岡本隼人(JSPO-AT)。結果はその場で保護者の方に口頭でご説明します。腰に痛みがある場合は、測定より受診を優先していただきます。無理な勧誘はいたしません。
LINEで空き状況を確認する受診するときは、いつから痛いか、どんな動きで痛むか、1週間の練習日数と時間、取り組んでいる競技とポジションをメモして持っていくと、話が具体的になります。お尻や太ももの痛みがあるかどうかも、忘れずに伝えてください。
受診すると何をするのか?——検査と、骨がくっつくまで
受診すると、医師が症状と診察から必要な検査を決め、分離症かどうか、どの段階かを判断します。初期であれば、原因になっている動作を制限し、コルセットを使って骨がくっつくのを待つ方針が、日本スポーツ整形外科学会の資料に書かれています。休む期間や内容は、段階によって変わります。
日本小児整形外科学会の2010年の冊子は、早い段階で骨がくっつく見込みがある場合、コルセットを3〜5か月使い、その間スポーツは休むのが原則としています。一方で、期間は病院や時代によって幅があります。お子さんの場合にどれくらい休むかは、主治医の判断に従ってください。
| 項目 | Kuroshima ら 2024(神戸の病院・18歳未満の590人、2015〜2021年) |
|---|---|
| 手術をしない方法(保存療法)で骨がくっついた割合 | 全体で81.9% |
| くっつくまでの期間 | 平均53.7日 |
| 段階による違い | 進んだ段階ほど、くっつく割合が下がった。両側が進んだ例では低かった |
| くっついたあとの再発 | 16.6% |
この研究から保護者の方が受け取れることは2つです。1つは、早く見つかるほど骨がくっつく見込みが高いこと。もう1つは、くっついたあとにも再発があることです。「痛みが消えた」「骨がくっついた」で終わりではなく、そのあとの身体づくりと練習量の管理が続きます。
日本スポーツ整形外科学会の資料は、骨がくっついても、くっつかなくても、体幹・胸の背骨(胸椎)・股関節の調整をしないと、再発や痛みの長期化につながると書いています。ここが、医師の許可が出たあとにトレーナーが関われる部分です。
受診のあと、家庭とチームでできることは?
家庭とチームの役割は、医師の方針を守れる環境をつくり、痛みと練習量の変化を記録して伝えることです。どこまで動いてよいかを決めるのは医師で、家庭やチームはその範囲を超えないように見守ります。
確かめる:医師の方針をメモに残す
休む期間、コルセットの使い方、してよい動きと控える動き、次の受診日を、診察のその場でメモします。チームの練習、スクール、体育の授業のそれぞれでどうするかも聞いておきます。
共有する:監督・コーチに方針を伝える
「本人がやりたがったので」と練習に加わってしまうのを防ぐため、医師の方針を指導者に伝えます。複数のチームやスクールに通っている場合は、全部に伝えます。
数える:練習の日数と時間を記録する
再開したあとは、1週間の練習日数と時間、打撃や投球、反る動きの多い練習の日をカレンダーに書きます。休養日がとれているかも一緒に見ます。
伝える:変化を次の受診で話す
痛みが戻った、別の場所が痛む、お尻や太ももに痛みが出た。こうした変化は、次の受診を待たずに相談します。
練習量の目安として、公的な資料があります。スポーツ庁・文化庁の部活動のガイドライン(2022年12月)は、週2日以上の休養日を設け、1日の活動は平日2時間程度・休日3時間程度としています。日本体育協会(現・日本スポーツ協会)の2017年の文献研究は、ジュニア期のスポーツ活動について、週1〜2日の休養日と、週16時間未満を目安として示しています。チームの練習に自主練習や別のスクールを足すと、合計がこの目安を超えていることがあります。合計で見ることが大切です。すねや足など、腰以外の疲労骨折は成長期の疲労骨折で扱っています。
野球をしている子の場合、腰と同時に肘や肩の負担も見ておきたいところです。投球数や休養の考え方は小学生の野球肘予防にまとめています。打つ動作の練習量と腰の関係は野球のスイングスピードを上げる方法の「成長期に避けたいこと」でも触れています。
再開してからの数週間は、とくに丁寧に見てあげてください。休んでいた分、本人は早く取り戻そうとしがちで、チームも戦力として期待します。練習の量は、医師や理学療法士から示された段階に沿って少しずつ戻し、痛みが戻ったら一段階前に戻して相談する、という約束を、本人・保護者・指導者の三者で共有しておくと、無理が起きにくくなります。コルセットを外す時期や、反る動きをいつから再開してよいかも、自己判断せず主治医に確認してください。
腰だけを見ればいいのか?——胸の背骨・股関節・体幹
腰だけでは足りません。反る・ひねる動作の負担がどこに集まるかは、腰の上にある胸の背骨(胸椎)や、下にある股関節がどれだけ動くか、体幹がどれだけ支えられるかによっても変わります。前の章のとおり、日本スポーツ整形外科学会の資料も、体幹・胸椎・股関節の調整を再発予防に挙げています。
たとえば、バットを振る動作では、体全体で回る必要があります。股関節や胸の背骨が硬いと、回る量の不足を腰を反らしたりひねったりして補う形になりやすい、とトレーナーの現場では考えます(ここは一般的な考え方で、個々の子に当てはまるかは測ってみないとわかりません)。
| 見る部分 | 確かめること | なぜ見るか |
|---|---|---|
| 胸の背骨(胸椎) | 上半身をひねる・起こす動きの大きさと左右差 | 上半身で回れる量が少ないと、動きが腰に集まりやすいと考えられる |
| 股関節 | 脚を内・外にひねる動き、太ももの前と後ろの硬さ | 下半身で回れる量や、骨盤の傾きに関わる |
| 体幹 | 手足を動かしたときに腰の位置を保てるか | 反りすぎを防ぐ支えになる |
| 片脚の安定 | 片脚で立つ・着地するときのふらつきと左右差 | 踏み込みや着地の衝撃を受け止める土台になる |
測ったあとに取り組む内容も、反る動きを避けながら、股関節や胸の背骨の動きを出す運動、手足を動かしても腰の位置を保つ運動から始めるのが一般的です。重さや回数を競うより、正しい形で続けられることを優先します。いつから、どの強さで始めるかは、主治医の許可の範囲で決めます。
これらは医師の診断に代わるものではなく、医師から運動の許可が出たあとに、何から整えるかを決めるための材料です。運動を再開する時期と内容は、主治医の指示に従ってください。成長期の筋力づくりの進め方は野球に必要な筋トレ(年代別メニュー)で、ゴルフをしている子の腰の守り方はジュニアゴルファーのトレーニングで詳しく書いています。
現場で見えていること
腰の相談で来られても、測ってみると、腰そのものより上下の部分に硬さや左右差が見つかることがあります。体をひねる動きが片側だけ小さい、股関節の動きに左右で差がある、片脚立ちが片側だけふらつく、といった形です。
また、少年野球の現場では、腰の痛みを「練習の疲れ」として口にしない子がいることも感じています。私たちは測る前に、痛む場所、いつから痛いか、受診の有無と医師からの指示、競技と1週間の練習量を、保護者の方とお子さんの両方から伺います。腰の痛みがあれば、反る・ひねる・跳ぶ測定は行わず、整形外科の受診をおすすめします。結果はその場で保護者の方に口頭でご説明します。運動会や大会の前の準備については小学生の足が速くなる方法、年齢別の体力の平均はジュニアの体力測定にまとめています。
痛みを我慢する子ほど、変化は小さな仕草に出ます。練習のあとに腰に手を当てる、前より振りが小さい、といった様子に気づいたら、責めずに「どこが、いつから」を聞いてあげてください。
| こんな様子 | 資料の記載 |
|---|---|
| 腰の痛みが2週間以上続く | 2週間以上続く腰痛でMRIを受けた子の39.7%が分離症だった(Nitta ら 2016) |
| 体を反らす、反らしてひねると痛い | 分離症の特徴とされる(日本スポーツ整形外科学会) |
| 運動のときだけでなく、ふだんの生活でも痛む | 分離症は、進むと日常生活でも痛むとされる(日本スポーツ整形外科学会) |
| お尻や太ももにも痛みがある | 分離症でお尻や太ももが痛むことがある(日本整形外科学会) |
| 休んでも痛みが引かない、だんだん強くなる | 休んでも引かない痛みは、日本の学会・競技団体の資料で共通する受診の目安 |
| 熱がある、日中も続く痛み、だるさや体重が減るなど体全体の不調を伴う | スポーツの障害以外の病気を考える理由になる(日本小児整形外科学会・がん情報サービスほか) |
| 転んだ・ぶつけたなど、けがのあとから痛い | けがのあとの痛みは別に考える必要がある(日本整形外科学会) |
夜に痛みで目が覚めることだけで、重い病気とは言えません。ただ、朝まで痛みが残る、日中も痛む、ほかの項目と重なる場合は、早めに受診してください。痛みがある状態で練習や試合を続けることはすすめません。
よくある質問
子どもが腰が痛いと言います。何日くらい様子を見てよいですか?
運動をしている子の腰痛が2週間以上続くなら、様子見をやめて整形外科を受診してください。徳島大学のグループの研究では、2週間以上続く腰痛でMRIを受けた19歳未満の39.7%が腰椎分離症でした。熱がある、日中も痛む、だんだん強くなるといった場合は、2週間を待たずに受診してください。
レントゲンで異常なしと言われましたが、腰痛が続きます。
痛みが続いていることを、そのまま主治医に伝えて相談してください。日本スポーツ整形外科学会の資料は、腰椎分離症の初期はX線では分からず、MRIで見つかると説明しています。どの検査をするかは医師が決めます。
腰椎分離症と言われたら、どれくらい運動を休みますか?
段階によって違うので、期間は主治医に確認してください。日本小児整形外科学会の2010年の冊子は、早期で骨がくっつく見込みがある場合、コルセットを3〜5か月使い、その間スポーツは休むのが原則としています。神戸の病院の18歳未満590人の研究では、骨がくっつくまで平均53.7日でした。
骨がくっついたら、もう再発しませんか?
再発することがあります。上の神戸の研究では、骨がくっついたあとの再発が16.6%でした。日本スポーツ整形外科学会の資料は、体幹・胸椎・股関節の調整をしないと再発や痛みの長期化につながるとしています。練習の再開と身体づくりの進め方は、主治医と相談しながら決めてください。
腰が痛くても、身体の評価は受けられますか?
腰に痛みがある場合は、まず整形外科の受診を優先してください。私たちは測る前に痛みの有無と医師の指示を伺い、痛みがあれば反る・ひねる・跳ぶ測定は行いません。医師から運動の許可が出たあとに、胸の背骨・股関節・体幹を測るご相談をお受けしています。
まずは90分、身体を測ることから
子どもの腰の痛みは、2週間続いたら受診が先です。そのうえで、医師から運動の許可が出たら、腰に負担を集めやすい胸の背骨・股関節・体幹の状態を一度測っておくと、再開後に何から整えればよいかを決めやすくなります。料金と内容はジュニアプログラム、場所はアクセスをご覧ください。
Body Assessment
成長期の「今の身体」を
90分かけて測る
ジムは港区六本木の1か所です。担当は基本的に代表の岡本隼人。世田谷区の少年野球チーム「船橋フェニックス」で学年チームの監督を務め、日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー(JSPO-AT)として、姿勢、関節の可動域と筋力バランス、ジャンプとホップ、動作パターンを測ります。結果はその場で保護者の方に口頭でご説明します。体験後に入会を決めていただく必要はなく、無理な勧誘はいたしません。
先着などの条件はありません。
完全個室 | 六本木駅5番出口徒歩4分 | 初回は保護者の方の同席をお願いしています | ジュニアプログラムの詳細
主な参考(タップで開く)
- 公益社団法人 日本整形外科学会「腰椎分離症・分離すべり症」(症状・病気をしらべる)。2026年10月13日閲覧。
- 日本スポーツ整形外科学会 監修「スポーツ損傷シリーズ4 腰椎分離症」(2019年9月作成)。内容は要約して紹介。
- 日本小児整形外科学会 スポーツ委員会「成長期のスポーツ障害 ―早期発見と予防のために―」(2010)。
- 公益社団法人 日本整形外科学会「保護者・養護教諭・学校医向けFAQ(運動器検診)」。
- 日本小児整形外科学会「成長痛」(2025年更新)。発熱・腫れ・日中も続く症状は受診の目安。
- Nitta A, ほか. Prevalence of symptomatic lumbar spondylolysis in pediatric patients. Orthopedics. 2016;39(3):e434-e437.(19歳未満・2週間以上の腰痛でMRIを受けた136人)
- Sakai T, ほか. Incidence of lumbar spondylolysis in the general population in Japan based on multidetector computed tomography scans from two thousand subjects. Spine. 2009;34(21):2346-2350.(20〜92歳の2,000人)
- Asai R, ほか. Epidemiological differences between the sexes in adolescent patients with lumbar spondylolysis. BMC Musculoskelet Disord. 2023;24:558.(261人)
- Kuroshima K, ほか. Rate and duration of bone union for conservative treatment in pediatric lumbar spondylolysis. Spine. 2024;49(15):1085-1091.(18歳未満590人)
- Jackson DW, ほか. Spondylolysis in the female gymnast. Clin Orthop Relat Res. 1976;(117):68-73.(女子体操選手100人)
- Alyas F, ほか. MRI findings in the lumbar spines of asymptomatic, adolescent, elite tennis players. Br J Sports Med. 2007;41(11):836-841.(33人・平均17.3歳)
- スポーツ庁・文化庁「学校部活動及び新たな地域クラブ活動の在り方等に関する総合的なガイドライン」(2022年12月)。
- 日本体育協会(現・日本スポーツ協会)「スポーツ医・科学の観点からのジュニア期におけるスポーツ活動時間について(文献研究)」(2017)。
- 国立がん研究センター がん情報サービス(小児のがんの症状に関する一般向け解説)。


