ゴルフの体の相談先は、スイングの技術を見るコーチ、痛みの診断と治療を受け持つ整形外科、医師の指示の下で理学療法を行う理学療法士、けがの施術を行う接骨院や手技の整体、体の動きを測って運動を組むトレーナーの5つに分かれます。
痛みやしびれがあるなら、最初は整形外科です。痛みがなく「動きができない・飛ばない・硬い」なら、体を測れるトレーナーへ。スイングの技術はコーチです。順番は「痛みの有無を確かめる→体を測る→コーチと共有する→測り直す」です。
この記事は、六本木の完全個室パーソナルジム Disport World で、TPI認定(Fitness 2/Golf 2/Junior 2/Power 2)と日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー(JSPO-AT)の岡本隼人が、ゴルファーの身体を実際に測ってきた経験から書いています。私たちは医療機関ではありません。診断や治療は行いません。ゴルフのパーソナルトレーニング(六本木・TPI測定)→
・痛み・しびれがあるなら整形外科が先。痛みがなく「動きができない・飛ばない・硬い」なら体を測れる人へ。スイングの技術はコーチ
・コーチ/整体・接骨院/整形外科/理学療法士/トレーナーの「分かること・受け持たないこと」を1つの表に
・症状ごとの相談の順番(痛みあり・痛みなしで飛距離や硬さ・レッスンの動き・ラウンド後の張り・初心者・ジュニア)
・「体を測る」とは何をするか。レッスンと並行するときの結果の渡し方
ゴルフの体の悩みは、結局だれに相談すればいい?
痛みやしびれがあるなら整形外科、痛みがなく「動きができない・飛ばない・硬い」なら体を測れるトレーナー、スイングの技術はコーチです。1人で全部を受け持つ職種はないので、悩みの中身で入口を選び、順番に分担します。
迷うのは、悩みが「体」と「技術」の両方にまたがっているからです。飛距離が落ちたのは、スイングが崩れたからか、体が回らなくなったからか。レッスンで言われた動きができないのは、理解の問題か、体の制限か。入口を間違えると、遠回りになりがちです。
ゴルファーの身体評価を指導者に教える TPI(Titleist Performance Institute)も、ゴルファーはコーチ・トレーナー・医療職のチームで関わるときに伸びる、という考え方をとっています。だから最初の分かれ道は「痛みがあるかどうか」。次が「体の制限か、技術か」です。
痛みの有無を確かめる
痛み・しびれがあれば、先に整形外科へ。医師の判断で理学療法が加わることもあります。
体を測る
痛みがない、または医師の許可が出たら、股関節・胸椎・骨盤の動きや片脚の安定を左右別に測ってもらいます。
コーチと共有する
測った結果をコーチに見せ、技術の練習と体の運動の分担を決めます。
測り直す
同じ項目を同じ手順で測り直し、変わったところと残っているところを確かめます。
コーチ・整体・整形外科・理学療法士・トレーナーは、何が違う?
違いは「診断をするかどうか」「スイングを直すかどうか」「体の動きを測って運動を組むかどうか」の3つです。診断と治療は医師、医師の指示の下での理学療法は理学療法士、スイングの技術はコーチ、体の動きを測って運動を組むのはトレーナーの受け持ちです。
| 相談先 | 分かること・すること | 受け持たないこと | こんなときに |
|---|---|---|---|
| ゴルフのコーチ(レッスンプロ) | スイングの形・技術・タイミング、球筋。体の制限に合わせたスイングづくり | 痛みの診断と治療。体の制限を広げる運動は、トレーナーや医療職と分担するのが一般的 | 体に大きな制限がないのに、同じミスや癖が出る |
| 整体・接骨院 | 接骨院は、柔道整復師(厚生労働大臣の免許)が打撲・捻挫などのけがに施術する所。整体は手技による施術で、内容は施術者によって違う | 診断、画像検査、薬・注射・手術。スイングの技術指導 | けがの施術を受けたい。体をほぐしてほしい |
| 整形外科 | 診察・画像などの検査、診断、治療(薬・注射・手術など)。運動してよいかの判断 | スイングの技術指導 | 痛み・しびれがある。痛みが続く、強くなる |
| 理学療法士 | 医師の指示の下で、運動や物理的な手段を使う理学療法 | 診断。薬・注射・手術 | 医師から理学療法を受けるよう言われた |
| アスレティックトレーナー・TPI認定トレーナー | 関節の動き・片脚の安定・上半身と下半身を分けて回せるかを左右別に測り、スイングの特性との結びつきを見て運動を組む。けがの予防とコンディショニング | 診断と治療。医師の指示と違う運動。スイングの技術指導 | 痛みはないが、飛ばない・硬い・言われた動きができない。医師の許可が出たあと |
境目は法律と資格の定義にあります。医師法は「医師でなければ、医業をなしてはならない」と定めます。整形外科は骨・関節・筋肉・神経などの「運動器」を扱う診療科です(日本整形外科学会)。理学療法士は厚生労働大臣の免許を受け、医師の指示の下で理学療法を行う職種です(理学療法士及び作業療法士法)。柔道整復師も厚生労働大臣の免許にもとづく職種です(柔道整復師法)。
日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー(JSPO-AT)は日本スポーツ協会の公認資格で、医師や理学療法士のような免許ではありません。スポーツドクターやコーチと協力して、けがの予防やコンディショニング、安全と健康の管理を担います。TPI認定は、TPIがゴルファーの体の評価と指導を教える認定で、コーチ・トレーナー・医療職のそれぞれが受けています。資格の名前だけでなく「何を測るか」「受診をすすめる基準があるか」で確かめると、中身が分かります。
症状ごとに、どの順番で相談すればいい?
痛みがあるなら整形外科から、痛みがなく飛距離や硬さが気になるなら体の評価からです。始めたばかりの方はコーチから入り、先に1回体を測っておくと、レッスンで言われることの理由が分かりやすくなります。
| いまの状態 | 相談の順番 | 補足 |
|---|---|---|
| 痛み・しびれがある | 整形外科 → 運動してよいと言われたら体の評価 → コーチ | 脚のしびれ、力の入りにくさ、熱があるときは運動より先に受診 |
| 整形外科で「異常なし・運動してよい」と言われた | 体の評価 → コーチと共有 | 痛みが残る・強くなるときは、主治医にもう一度相談 |
| 痛みはない。飛距離が落ちた・体が硬い | 体の評価 → コーチと併用 | 体の制限が見つかれば運動、見つからなければ技術として扱う |
| 痛みはない。レッスンで言われた動きができない | クラブなしで、その形をゆっくり作れるか確かめる → 作れなければ体の評価、作れればコーチ | 作れるのにスイングで崩れるなら、まず技術とタイミングの問題 |
| ラウンドのあとに張る | 張りが引いて痛みが残らなければ、準備と練習量を見直し、体の評価へ。痛みが続く・強くなるなら整形外科 | 腰の不安はゴルフの腰痛予防は誰に相談する?に詳しく |
| 始めたばかりの初心者 | コーチ+先に1回体を測る | 動きにくい所を先に知っておくと、無理に形を作って痛めるのを避けやすい |
| 小中学生(ジュニア) | 痛みがあれば整形外科。体づくりは成長の段階に合わせて | ジュニアゴルファーのトレーニングを参照 |
表の受診の目安は一般的なもので、診断ではありません。腰や首の受診の目安は、私たちの腰痛・肩こりがある方の運動の始め方(受診の目安)にまとめています。迷ったときは、医師に相談するのが先です。
「クラブなしでゆっくり作れるか」を試すときは、反動で押し込まないでください。腰や股関節、肩に痛み・しびれが出たら、その場でやめて医療機関にご相談ください。
「体を測る」とは、何をすること?
関節の動く範囲、片脚で立つ安定、上半身と下半身を分けて回せるかを、決まった項目と手順で左右別に測ることです。私たちのTPI測定では、TPIのスクリーニングをもとにした16項目を測り、そのあとにスイングスピードを測ります。ボールは打ちません。
たとえば、骨盤だけを回せるか(骨盤回旋テスト)、下半身を止めて胸だけを回せるか(胸郭回旋テスト)、片脚に乗ってその上で骨盤を回せるか(下半身回旋テスト)などです。結果は項目ごとの判定にまとめ、どの制限がどのスイングの特性(たとえば腰がボール側へ出て伸び上がるアーリーエクステンション)と結びつきやすいかを見て、まず取り組む3項目をお伝えします。
分かることと分からないことも、はっきりさせておきます。分かるのは、今の体でどこが動きにくいか、練習とトレーニングのどこに時間を使うか。分からないのは、実際のスイングの良し悪しと、ボール初速やキャリーといった打球の数字です。ジムではボールを打たず、スイング動画も撮らないためです。
お話を伺う
ゴルフ歴、練習とレッスンの内容、痛みや違和感、受診の状況。
16項目を測る
左右に分かれる項目は両側とも。そのあとスイングスピードを測ります。
結果を一緒に見る
出やすいスイングの特性と、まず取り組む3項目。レポートとプログラムはPDFでその日のうちに。
同じ項目で測り直す
6週後が目安(任意)。前回の判定と並べて変化を確かめます。
股関節・胸郭・骨盤の回旋や片脚の安定を含む16項目を、左右に分かれる項目は両側とも測り、スイングスピードも記録します。評価レポートとプログラムはその日のうちにPDFでお送りします。痛みがある方には、先に医療機関の受診をおすすめしています。
TPIフィジカルアセスメントの詳細を見るレッスンと並行するとき、どう進めればいい?
技術はコーチ、体はトレーナーと分け、測った結果をコーチに見せてください。レッスンは続けたまま、体の側だけを並行して整えるのが基本の形です。
進め方は3つです。1つ目に、評価レポートをコーチに見せて「どの動きが体の制限で作りにくいか」を共有する。2つ目に、制限が見つかった動きは、しばらく技術で無理に作ろうとせず、体の運動と並行して少しずつスイングに入れる。3つ目に、測り直しの結果も共有し、動けるようになった範囲をレッスンで使う。コーチの言うことと評価の結果が違って見えるときは、どちらかを選ぶのではなく、両方の情報を持ち寄って相談します。
分担の決め方はゴルフスクールとパーソナルトレーニングはどう分担する?に、ゴルファーの体づくりの全体像はゴルフフィットネスとはにまとめています。
東京で体を測ってもらうなら、どこで受けられる?
六本木の Disport World では、入会しなくてもTPI測定(90分・¥19,800)だけを受けられます。六本木駅5番出口から徒歩4分、港区の完全個室のパーソナルジムで、ゴルフのほか、ダイエットやジュニアの体づくりも行っています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 場所 | 東京都港区六本木3-15-21 鶯ビルB1。六本木駅5番出口から徒歩4分(アクセス) |
| 営業時間 | 平日7:00〜22:00、土日祝9:00〜18:00(完全予約制・不定休) |
| TPI測定(TPIフィジカルアセスメント) | 90分・¥19,800(税込)・単発で完結、入会不要。16項目+スイングスピード。担当は代表の岡本 |
| トレーニング体験 | 90分・通常¥15,000(税込。毎月1日から数えて先着3名さまは¥7,500)。身体機能チェックとスイングスピードの測定 |
| しないこと | 診断・治療。ボールを打つこと、スイング動画の撮影、スイングの技術指導 |
受けられることの詳しい説明はTPI測定のページに、ゴルフのトレーニング全体はゴルフのパーソナルトレーニングにあります。
現場で見えていること
私たちは最初に、ゴルフ歴・練習やレッスンの内容と、痛みや違和感の有無、受診の状況を伺います。受診の目安に当てはまるときは、測るより先に受診をおすすめします。測ってから運動を組み、同じ16項目を同じ手順で測り直して、前回の判定と並べます。測定中に痛みが出た項目は「痛みあり」と記録し、その部位に負担のかかる種目は外します。
代表の岡本は、こう話しています。「私は2002年から指導してきて、レッスンで言われた動きができないという相談を受けることがあります。測ると股関節や胸の回旋に制限が見つかることもあれば、見つからないこともあります。見つからなければ、レッスンで技術として扱うほうが早いとお伝えしています。体のせいか技術のせいかは、測る前に決めつけないようにしています。評価レポートは、ぜひ普段のコーチにも見せてください。」
よくある質問
整形外科で「異常なし」と言われましたが、ゴルフで体が気になります。次はどこに相談すればいいですか?
医師から運動してよいと言われているなら、次は体の動きを測れるトレーナーに相談するのが目安です。股関節・胸椎・骨盤の動きや片脚の安定を左右別に測り、運動を組む材料にします。痛みが残る、強くなるときは、主治医にもう一度相談してください。
コーチとトレーナーで言うことが違ったら、どうすればいいですか?
どちらかを選ぶのではなく、両方の情報を持ち寄ってください。スイングの技術はコーチ、体の制限はトレーナーの受け持ちです。評価レポートをコーチに見せ、体の制限で作りにくい動きを共有すると、練習の順番を決めやすくなります。
TPIとは何ですか?
TPI(Titleist Performance Institute)は、ゴルファーの体の評価と指導をコーチ・トレーナー・医療職に教える米国の機関です。体の制限とスイングの特性を結びつけて考えるのが特徴です。私たちはTPIのスクリーニングをもとにした16項目で測ります。
体を測ってトレーニングすると、何回くらいで変わりますか?
回数や期間、飛距離の伸びはお約束できません。制限の内容、取り組む頻度、年齢やこれまでのけがで変わるためです。そのため、6週後に同じ16項目を同じ手順で測り直し、前回の判定と並べて変化を確かめる再評価を用意しています(任意)。
子ども(ジュニア)のゴルフの体は、誰に相談すればいいですか?
痛みがあるときは、まず整形外科です。成長期は骨や関節が育つ途中なので、痛みを我慢して練習を続けないでください。体づくりは暦の年齢より発育の段階に合わせて考えます。詳しくはジュニアゴルファーのトレーニングをご覧ください。
TPI測定のご案内
痛みがなく、誰に相談するか迷っている方は、まず今の体を測ってください。TPI測定では16項目とスイングスピードを測り、まず取り組む3項目をお伝えします。ボールは打ちません。腰の不安が中心の方は、ゴルフの腰痛予防は誰に相談する?も先にお読みください。
TPI Physical Assessment
誰に相談するか迷ったら
まず16項目を測ることから
ゴルファーのフィジカルトレーニング(ゴルフフィットネス)は、体を測ることから始めます。TPIの16項目を実測し、体の制限とスイングの特性の結びつきを評価レポート+プログラムPDFにまとめてお渡しします。コーチと共有しやすい形です。単発で完結し、入会は不要です(6週後の再評価は任意で、会員の方は追加料金なし、会員以外の方は¥19,800・税込)。
まず動いて確かめたい方は、体験トレーニング(90分・¥15,000/毎月先着3名さま¥7,500)もお選びいただけます(先着枠は毎月1日起算、定員後は通常¥15,000)。
ウェア・タオル無料 | 完全個室 | 六本木駅徒歩4分
主な参考(タップで開く)
- Titleist Performance Institute. About(Our Philosophy)(mytpi.com). https://www.mytpi.com/about
- 日本スポーツ協会「公認スポーツ指導者制度」メディカル・コンディショニング資格(アスレティックトレーナー) https://www.japan-sports.or.jp/coach/tabid58.html
- 医師法(昭和23年法律第201号)第17条(e-Gov法令検索) https://laws.e-gov.go.jp/law/323AC0000000201
- 理学療法士及び作業療法士法(昭和40年法律第137号)第2条(e-Gov法令検索) https://laws.e-gov.go.jp/law/340AC0000000137
- 柔道整復師法(昭和45年法律第19号)(e-Gov法令検索) https://laws.e-gov.go.jp/law/345AC0000000019
- 日本整形外科学会「よくある質問」(一般の方へ) https://www.joa.or.jp/public/about/index.html


