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グリーンに落ちたゴルファーの長い影。整形外科で異常なしと言われたあとのゴルフの腰痛を考える
Golf Fitness / Low Back

整形外科で「異常なし」と言われたゴルフの腰痛。
再発を防ぐ体をつくるには、何から始める?

ラウンドの翌日に腰が痛む。整形外科では異常なし、運動もしてよいと言われた。では、また痛くならないために、何から始めればいいのか。

2026.10.28 読了 約10分

検査で異常がなくても、腰に負担が集まる体の使い方は残っていることがあります。股関節と胸椎の回旋、片脚で立つ安定を左右別に測り、腰以外で回す体をつくるのが、再発を防ぐ近道です。

順番は「医師の許可を確かめる→体を測る→可動域・安定性・回旋の力の順に運動する→測り直す」。痛みが戻ったら、運動を止めて医療機関に戻ります。

この記事は、六本木の完全個室パーソナルジム Disport World で、TPI認定(Fitness 2/Golf 2/Junior 2/Power 2)と日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー(JSPO-AT)の岡本隼人が、ゴルファーの身体を実際に測ってきた経験から書いています。私たちは医療機関ではありません。診断や治療は行いません。ゴルフのパーソナルトレーニング(六本木・TPI測定)→

この記事でお伝えすること

・対象は「検査で異常なし・運動の許可あり・痛みは今は無いか軽い・再発を防ぎたい」ゴルファー
・異常がないのに痛む理由の一般論と、TPIが公表している腰痛の数字
・運動より先に医療機関に戻る目安(表)と、まず測る項目
・可動域→安定性→回旋の力の順の進め方、自宅でできる例、ラウンド前後の準備

「異常なし」と言われたあと、何から始めればいい?

まず、腰に負担が集まる理由を体の側から測ることです。検査で異常がないことと、腰に負担のかかる動き方が無いことは別です。股関節・胸椎の回旋と片脚の安定を測り、腰以外で回す体をつくります。痛みが戻ったら医療機関へ戻ります。

この記事の対象は、整形外科で検査を受けて異常がないと言われ、運動してよいと許可が出ていて、痛みは今は無いか軽く、再発を防ぎたい方です。いま痛みが強い方や、まだ受診していない方は、先にゴルフの腰痛予防は誰に相談する?をお読みください。

①

医師の許可を確かめる

運動してよい範囲や、避けたほうがよい動きを言われていれば、それを先に守ります。

②

体を測る

骨盤・胸椎の回旋、股関節の内旋・外旋、片脚の安定を左右別に。

③

順番に運動する

可動域→安定性→回旋の力。腰を回す練習ではなく、腰以外で回す練習です。

④

測り直す

同じ項目を同じ手順で。痛みが戻ったら運動を止め、主治医に相談します。

検査で異常がないのに、なぜ腰が痛くなるの?

一般に、腰そのものに異常がなくても、隣の股関節や胸椎が回りにくいと、その分の回旋を腰が受け持ちやすくなります。腰の骨は、もともと大きく回る作りではありません。そこに片側へ振り続けるスイングの負担が重なります。

TPI(Titleist Performance Institute)が31,000人超のゴルファーから集めたデータでは、28.1%がラウンドのたびに腰痛を感じています。同じ記事は、ツアーのプロ選手でも腰痛がいちばん多い訴えだとしています。TPIは「腰は原因ではなく被害者であることが多い」と説明し、TPIが評価した腰痛のあるゴルファーの約60%に、大きな股関節の制限が見られたと書いています。

ゴルフは同じ方向へ何十回、何百回と振る運動です。前傾を保ったまま回る、片脚に乗って回る、という動きのどこかが体の制限でできないと、その分を腰が受け持ちます。検査は骨や神経の異常を調べるもので、こうした動き方の癖までは映りません。だから「異常なし」のあとに、体の側を測る意味があります。

どんなときは、運動より先に医療機関に戻るべき?

しびれ、夜間の痛み、安静にしても強まる痛み、脚に力が入らない、といった様子があれば、運動より先に受診です。以下は一般的な目安で、私たちは医学的な判断はしません。迷ったら主治医に相談してください。

こんな様子があればどうするか
脚やお尻のしびれ、感覚の鈍さ運動を止めて受診
夜、寝ていても痛む。安静にしても強まる運動を止めて受診
脚に力が入らない、つまずきやすくなった運動を止めて受診
排尿・排便の異常、股の間の感覚の鈍さ夜間や休日でもすぐに受診
熱がある、転倒や事故のあとに痛む運動を止めて受診
ラウンド後の張りが数日で引き、痛みが残らない準備と練習量を見直し、体を測る

腰や首の受診の目安は、腰痛・肩こりがある方の運動の始め方(受診の目安)にもまとめています。

再発を防ぐために、まず何を測ればいい?

腰の隣で回旋を受け持つ関節と、片脚で体を支える力です。私たちのTPI測定は、TPIのスクリーニングをもとにした16項目を測ります。そのうち腰に関わりやすいのは次の項目です。基準値はここでは書きません。

左右に分かれる項目は両側とも測り、どちら側に制限があるかを見ます。測定中に痛みが出た項目は「痛みあり」と記録し、その部位に負担のかかる種目は外します。ジムではボールを打たず、スイング動画も撮りません。

TPI Assessment
「異常なし」のあとに、腰以外で回せるかを16項目で測る90分

骨盤・胸郭の回旋、股関節の内旋・外旋、片脚の安定を含む16項目を左右別に測り、スイングスピードも記録します。評価レポートとプログラムはその日のうちにPDFでお送りします。受診の目安に当てはまる方には、先に医療機関の受診をおすすめしています。

TPIフィジカルアセスメントの詳細を見る
90分 ¥19,800(税込)・単発で完結、入会不要・担当は代表の岡本隼人(TPI Certified Fitness 2 / Golf 2 / Junior 2 / Power 2)

再発を防ぐには、どの順番で体をつくればいい?

可動域→安定性→回旋の力の順です。動かない関節に力をつけても、腰が代わりに回る癖は残りやすいからです。先に股関節と胸椎の動く範囲を広げ、次に片脚で支える安定、最後に下半身から回す力をつけます。

自宅でできる例を3つ挙げます。どれも反動をつけず、痛みが出ない範囲で行ってください。

①

四つ這いで胸を開く

四つ這いで片手を頭の後ろに。腰は動かさず、胸だけを天井へ向けて開きます。左右とも。

②

座って両膝を左右に倒す

床に座り、両膝を立てて、ゆっくり左右に倒します。股関節の内旋・外旋を両側とも動かします。

③

片脚で立つ

壁のそばで片脚立ち。慣れたら、立った脚の上で骨盤を小さく左右に回します。

ラウンドの前は、股関節と胸の回旋をゆっくり動かしてから、軽い素振りから少しずつ強く振ります。ラウンドの後は、張りの残り方を確かめ、翌日に残さない準備をします。手順はゴルフラウンド後ストレッチは効く?翌日に残さないクールダウンの順番に、パター練習の前傾が長いときの負担はパター練習で腰が痛くなるのはなぜ?にまとめています。

Caution

運動中や翌日に、腰の痛みが戻る、脚にしびれが出るときは、その場でやめて主治医にご相談ください。主治医から避けるよう言われた動きは行わないでください。

レッスンと並行するときは、どうすればいい?

レッスンは続けたまま、測った結果をコーチに見せてください。どの関節に制限があり、どの動きが今の体では作りにくいかを共有すると、技術の練習と体の運動の分担を決めやすくなります。

制限が見つかった動きは、しばらく技術で無理に作ろうとせず、体の運動と並行して少しずつスイングに入れます。測り直しの結果も共有し、動けるようになった範囲をレッスンで使います。分担の決め方はゴルフスクールとパーソナルトレーニングはどう分担する?に、TPIの考え方はTPIとはにあります。

東京で腰以外で回す体をつくるなら、どこで受けられる?

六本木の Disport World では、入会しなくてもTPI測定(90分・¥19,800)だけを受けられます。六本木駅5番出口から徒歩4分、港区の完全個室のパーソナルジムです。

項目内容
場所東京都港区六本木3-15-21 鶯ビルB1。六本木駅5番出口から徒歩4分(アクセス)
営業時間平日7:00〜22:00、土日祝9:00〜18:00(完全予約制・不定休)
TPI測定(TPIフィジカルアセスメント)90分・¥19,800(税込)・単発で完結、入会不要。16項目+スイングスピード。担当は代表の岡本
トレーニング体験90分・通常¥15,000(税込。毎月1日から数えて先着3名さまは¥7,500)。身体機能チェックとスイングスピードの測定
しないこと医療行為や診断。ボールを打つこと(打席はありません)、スイング動画の撮影、スイングの技術指導

ゴルフのトレーニング全体はゴルフのパーソナルトレーニングにあります。

現場で見えていること

私たちは最初に、ゴルフ歴、練習とレッスンの内容、痛みの経過、受診の状況と医師から言われたことを伺います。受診の目安に当てはまるときは、測るより先に受診をおすすめします。測ってから運動を組み、同じ16項目を同じ手順で測り直して、前回の判定と並べます。

代表の岡本は、こう話しています。「私は、整形外科で異常なしと言われたあとに来られるゴルファーの方を測ると、股関節や胸の回旋、片脚の安定に左右の差が見つかることがあります。見つからないこともあります。腰そのものを鍛える前に、腰以外で回す体をつくることを先に考えます。痛みが戻ったときは、運動を止めて主治医に相談していただくようお願いしています。」

※本記事は一般的な情報であり、医学的診断ではありません。痛みがある、安静にしても軽くならない、熱がある、転倒や事故など強いけがのあとに痛む、手足がしびれる・力が入りにくい場合は、運動の前に整形外科などを受診してください。とくに、排尿・排便の異常、股の間やお尻のまわりの感覚の鈍さ、両脚のしびれ、急に脚に力が入らない場合は、夜間や休日でもすぐに医療機関を受診してください。治療中の方は、運動を始める前に主治医にご相談ください。

よくある質問

腰に痛みがある日でも、測定やトレーニングは受けられますか?

痛みが強い日や、しびれ・夜間の痛みなど受診の目安に当てはまる日は、受けずに医療機関を受診してください。軽い違和感の日は、状態を伺ったうえで、痛みが出る項目や種目を外して進めます。迷うときは日程を変えてください。

整形外科に通いながら、並行して受けられますか?

受けられます。主治医の指示を優先し、避けるよう言われた動きは行いません。医師から言われたことを最初にお知らせください。測定の結果は、主治医に見せていただいてもかまいません。

何回くらいで腰の不安が変わりますか?

回数や期間はお約束できません。制限の内容、取り組む頻度、年齢やこれまでのけがで変わるためです。そのため、6週後に同じ16項目を同じ手順で測り直し、前回の判定と並べて変化を確かめる再評価を用意しています(任意)。

コルセットはつけたほうがいいですか?

コルセットを使うかどうか、いつまで使うかは、主治医に相談してください。私たちは判断しません。運動の内容は、主治医の指示に合わせて組みます。

ゴルフは続けてもいいですか?

医師の許可があれば、続けながら体づくりを進めるのが一般的です。ラウンド前の準備と練習量を見直し、痛みが戻ったら練習を止めて主治医に相談してください。続けてよいかの判断は医師が行います。

TPI測定のご案内

整形外科で異常なしと言われ、運動の許可が出ている方は、まず今の体を測ってください。TPI測定では16項目とスイングスピードを測り、まず取り組む3項目をお伝えします。いま痛みがある方は、先にゴルフの腰痛予防は誰に相談する?をお読みください。

TPI Physical Assessment

「異常なし」のあとは
腰以外で回せるかを測ることから

ゴルファーのフィジカルトレーニング(ゴルフフィットネス)は、体を測ることから始めます。TPIの16項目を実測し、骨盤・胸椎・股関節の回旋と片脚の安定を評価レポート+プログラムPDFにまとめてお渡しします。単発で完結し、入会は不要です(6週後の再評価は任意で、会員の方は追加料金なし、会員以外の方は¥19,800・税込)。

¥19,80090分・税込・入会不要

まず動いて確かめたい方は、体験トレーニング(90分・¥15,000/毎月先着3名さま¥7,500)もお選びいただけます(先着枠は毎月1日起算、定員後は通常¥15,000)。

ウェア・タオル無料 | 完全個室 | 六本木駅徒歩4分

主な参考(タップで開く)
  1. Rose G. The Golfer's Guide to Lower Back Pain: Part 1(mytpi.com, 2014-08-19). https://www.mytpi.com/articles/health/the-golfer's-guide-to-lower-back-pain-part-1
  2. Rose G. The Most Important Considerations for Treating Golfers with Lower Back Pain(mytpi.com, 2023-09-13). https://www.mytpi.com/articles/health/the-most-important-considerations-for-treating-golfers-with-lower-back-pain
  3. Titleist Performance Institute. Why the Lower Back Is Often the Victim, Not the Culprit(mytpi.com). https://www.mytpi.com/articles/swing/why-the-lower-back-is-often-the-victim-not-the-culprit
  4. 日本スポーツ協会「公認スポーツ指導者制度」メディカル・コンディショニング資格(アスレティックトレーナー) https://www.japan-sports.or.jp/coach/tabid58.html
岡本隼人
Disport World 代表トレーナー
JSPO-AT TPI Certified NASM-PES FMS SFMA

日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー(JSPO-AT)。TPIのFitness 2/Golf 2/Junior 2/Power 2プログラムを修了・認定(TPI Certified Fitness 2 / Golf 2 / Junior 2 / Power 2)。NASM-PES。FMS(2015年認定)・SFMA(2016年認定)。INDIBA®ベーシックコース修了(INDIBA Japan)。2002年から指導、のべ指導実績40,000人以上。自身のゴルフはヘッドスピード54m/s・ボール初速78m/s(FlightScope計測・自己最速)。2022年から世田谷区の少年野球チーム「船橋フェニックス」で学年チームの監督を務め、2026年は6年生チームで全日本学童軟式野球大会(マクドナルド・トーナメント)第3位。Disport World(六本木3-15-21 鶯ビルB1)代表。