コーチのレッスンは続けたまま、先に1回、体の動きを測ってください。「ぎこちない」の中に体の制限があるのか、ないのかが分かると、レッスンで技術に集中しやすくなります。
「初心者にジムはまだ早い」は、技術の練習と体づくりを同じものと考えたときの話です。体づくりは、うまくなってから足すものではなく、今の体でどこが動きにくいかを知るところから始められます。
この記事は、六本木の完全個室パーソナルジム Disport World で、TPI認定(Fitness 2/Golf 2/Junior 2/Power 2)と日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー(JSPO-AT)の岡本隼人が、ゴルファーの身体を実際に測ってきた経験から書いています。私たちは医療機関ではありません。診断や治療は行いません。ゴルフのパーソナルトレーニング(六本木・TPI測定)→
・始めて半年は、体のクセが固まる前の時期。レッスンは続け、先に1回体の動きを測る
・「ぎこちない」が理解の問題か、体の制限かを見分ける目安(前傾・骨盤・片脚)
・初心者が先に体を測る3つの理由と、何を測るか(16項目とスイングスピード。ボールは打たない)
・コーチとの分担、運動が久しぶりの方の始め方、東京で受けられる場所
ゴルフを始めて半年、体づくりは今から始めるべき?
始めるなら、今が良い時期です。ただし、レッスンをやめてジムに移るのではありません。コーチのレッスンは続けたまま、先に1回、体の動きを測り、体の側に制限があるかどうかを確かめます。
「初心者はまずスイングを覚えるのが先で、ジムはまだ早い」と言われることがあります。これは、技術の練習と体づくりを同じものと考えたときの話です。スイングの形やタイミングを覚えるのはレッスンの受け持ちで、体づくりは「今の体でどこが動きにくいか」を知り、動ける範囲を広げることです。2つは順番を待つ関係ではなく、並べて進められます。
半年たつと、スイングの形がある程度できてきます。その形は、本人が気づかないうちに、今の体で動ける範囲に合わせて作られています。体の制限があるなら、それが形として固まる前に知っておくと、あとで直す手間が少なくて済みます。
痛みがないか確かめる
痛みやしびれがあれば、運動より先に整形外科へ。
先に1回、体を測る
前傾を保つ・骨盤を回す・片脚で支えるに関わる動きを、左右別に測ります。
コーチに結果を見せる
体の制限で作りにくい動きと、技術で練習する動きを分けます。
レッスンと並行して整える
レッスンは続け、体の側は今の体でできる強さから。
コーチの言う「ぎこちない」は、理解の問題?体の制限?
見分ける目安は、クラブを持たずに、その形をゆっくり作れるかどうかです。作れるのにスイングで崩れるなら、まず技術とタイミングの問題。ゆっくりでも作れないなら、体の制限が関わっている可能性があります。
ゴルファーの体の評価を指導者に教える TPI(Titleist Performance Institute)は、体の制限がスイングの特性(くせ)につながる、という考え方をとっています。たとえば、かかとを床につけたまま深くしゃがめない、股関節を深く曲げられないといった制限があると、ダウンスイングで腰がボール側へ出て上体が起き上がる「アーリーエクステンション」をせざるを得なくなることがある、と説明しています。TPIが2013年に公表した数字では、スクリーニングを受けたゴルファー9万人超の67%にアーリーエクステンションが見られました。
| レッスンで言われがちなこと | クラブなしで確かめる目安 | 関わりやすい体の動き |
|---|---|---|
| 前傾を保てない。インパクトで体が起き上がる | 腕を上げたまま、かかとをつけて深くしゃがめるか。股関節から前に倒せるか | 股関節・足首の動き、骨盤を前後に傾ける動き(オーバーヘッドディープスクワット) |
| 腰が回らない。上半身と下半身が一緒に回る | 胸を正面に向けたまま、骨盤だけを左右に回せるか | 骨盤の回旋、上半身と下半身を分けて回す動き(骨盤回旋テスト) |
| 捻りが浅い。手だけで上げている | 下半身を止めて、胸だけを回せるか | 胸の回旋(胸郭回旋テスト) |
| フィニッシュでふらつく。片足に乗り切れない | 片脚で立ち、そのまま静かにいられるか | 片脚で支える安定(片脚立ちテスト) |
表は見分けるための目安で、どれかに当てはまっても、それだけで原因が決まるわけではありません。同じ「起き上がる」でも、体の制限のこともあれば、構え方やボールとの距離といった技術のこともあります。だから、測って確かめます。
クラブなしで形を作るときは、反動をつけず、ゆっくり行ってください。腰や股関節、肩に痛み・しびれが出たら、その場でやめて医療機関にご相談ください。
初心者が、先に体を測っておくのはなぜ?
理由は3つです。体のクセが固まる前に知っておける、レッスンの時間を技術に使いやすくなる、無理に形を作って痛めるのを避けやすくなる。どれも一般的な考え方と、私たちが現場で見ていることにもとづく見立てで、測ればうまくなると約束する話ではありません。
クセが固まる前に知っておける
スイングは、今の体で動ける範囲に合わせて覚えられていきます。制限を先に知っておけば、それを避けた形が固まる前に、体の側から手を打てます。
レッスンを技術に使える
「体の制限で作れない動き」と「練習すれば作れる動き」が分かれていると、コーチと練習の順番を決めやすくなります。
痛めるのを避けやすい
動かない所を、ほかの所でかばって形を作ると、そこに負担が偏りやすくなります。
3つ目について、TPIは、アマチュアのけがの多くは、体の制限のまわりに作られたスイングで起きる、という見解を示しています。TPIが31,000人超のゴルファーから集めたデータでは、28.1%がラウンドのたびに腰の痛みを抱えていました。痛くなってから相談するより、痛みのないうちに体を知っておくほうが、選べることが多くなります。
体を測るとき、何をどう測る?
関節の動く範囲、片脚で立つ安定、上半身と下半身を分けて回せるかを、決まった項目と手順で左右別に測ります。私たちのTPI測定では、TPIのスクリーニングをもとにした16項目を測り、そのあとにスイングスピードを測ります。ボールは打ちません。
16項目は、骨盤を前後に傾ける・骨盤だけを回す・胸だけを回す・深くしゃがむ・片脚で立つ、といった動きです。結果は項目ごとの判定にまとめ、どの制限がどのスイングの特性と結びつきやすいかを見て、まず取り組む3項目をお伝えします。評価レポートとプログラムは、その日のうちにPDFでお送りします。各項目の中身はTPI測定のページから一つずつ読めます。
トレーニング体験(90分)でも、身体機能チェックとスイングスピードの測定を行います。16項目をそろえて測り、評価レポートとプログラムを受け取りたい方はTPI測定、まず動いてトレーニングの中身も確かめたい方はトレーニング体験、という選び方です。分からないのは、実際のスイングの良し悪しと、ボール初速やキャリーといった打球の数字です。ジムではボールを打たないためです。
股関節・胸郭・骨盤の回旋や片脚の安定を含む16項目を、左右に分かれる項目は両側とも測り、スイングスピードも記録します。評価レポートとプログラムはその日のうちにPDFでお送りします。ボールは打ちません。痛みがある方には、先に医療機関の受診をおすすめしています。
TPIフィジカルアセスメントの詳細を見るコーチのレッスンと、どう分担すればいい?
スイングの技術はコーチ、体の動きはトレーナーと分け、測った結果をコーチに見せてください。レッスンは続けたまま、体の側だけを並行して整えるのが基本の形です。
進め方は3つです。1つ目に、評価レポートをコーチに見せ、「どの動きが体の制限で作りにくいか」を共有する。2つ目に、制限が見つかった動きは、しばらく技術で無理に作ろうとせず、体の運動と並行して少しずつスイングに入れる。3つ目に、測り直しの結果も共有し、動けるようになった範囲をレッスンで使う。制限が見つからなかった動きは、技術としてレッスンで練習するほうが近道です。
コーチの言うことと測った結果が違って見えるときは、どちらかを選ぶのではなく、両方の情報を持ち寄って相談します。分担の決め方はゴルフスクールとパーソナルトレーニングはどう分担する?に、ゴルファーの体づくりの全体像はゴルフフィットネスとはにまとめています。
運動が久しぶりでも、体づくりから始めて大丈夫?
はい。体づくりは、重いものを持ち上げるところからではなく、今の体でできる強さから始めます。運動が何年も久しぶりの方や、ジムが初めての方も通われています。
厚生労働省のガイドは、成人に筋力トレーニングを週2〜3日すすめ、筋肉は年齢に関係なく鍛えることができるとしています。最初は、しゃがむ・押す・引く・片脚で支えるといった基本の動きのフォームを覚え、慣れてきたら回数と負荷を少しずつ上げます。ゴルフの練習日とトレーニングの日が重なりすぎないよう、予定も一緒に決めます。
高血圧・心臓病・糖尿病などで治療中の方は、先に主治医に運動の可否と強さを確かめてください。運動が久しぶりの方の始め方は、運動が久しぶりの方の筋力づくりのページに、体験で何をするか、ついていけるかを含めてまとめています。ジムに通う前に自宅でできることはゴルフの自宅トレーニングにあります。
コーチ・整体・整形外科・トレーナーのうち、体の悩みを誰に相談すればよいか迷う方は、ゴルフの体の悩みは誰に相談する?に違いと順番をまとめています。
東京で体を測るなら、どこで受けられる?
六本木の Disport World では、入会しなくてもTPI測定(90分・¥19,800)だけを受けられます。トレーニング体験は90分・通常¥15,000です。六本木駅5番出口から徒歩4分、港区の完全個室のパーソナルジムで、ゴルフのほか、ダイエットやジュニアの体づくりも行っています。上級者だけのものではなく、始めたばかりの方の体づくりも受けています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 場所 | 東京都港区六本木3-15-21 鶯ビルB1。六本木駅5番出口から徒歩4分(アクセス) |
| 営業時間 | 平日7:00〜22:00、土日祝9:00〜18:00(完全予約制・不定休) |
| トレーニング体験 | 90分・通常¥15,000(税込。毎月1日から数えて先着3名さまは¥7,500)。身体機能チェックとスイングスピードの測定 |
| TPI測定(TPIフィジカルアセスメント) | 90分・¥19,800(税込)・単発で完結、入会不要。16項目+スイングスピード。担当は代表の岡本 |
| 月額のパーソナルトレーニング | パーソナル4(月4回)¥66,000、パーソナル8(月8回)¥99,000(いずれも税込・1回60分)。料金は月額制です(料金) |
| しないこと | 診断・治療。ボールを打つこと、スイング動画の撮影、スイングの技術指導 |
体験の流れはトレーニング体験のページに、ゴルフのトレーニング全体はゴルフのパーソナルトレーニングにあります。
現場で見えていること
私たちは最初に、ゴルフ歴・練習やレッスンの内容と、痛みや違和感の有無、受診の状況を伺います。受診の目安に当てはまるときは、測るより先に受診をおすすめします。始めたばかりの方も、測る項目と手順は同じです。測ってから運動を組み、同じ項目を同じ手順で測り直して、前回の判定と並べます。
代表の岡本は、こう話しています。「私は、ゴルフを始めたばかりの方を測るとき、まず深くしゃがめるか、骨盤だけを回せるか、片脚で立って支えられるかを見ます。アドレスの前傾や、フィニッシュで片足に乗る形につながる動きだからです。始めたばかりの方は、体の制限がスイングに出ていても、ご本人は気づいていないことがあります。制限が見つからなければ、レッスンで技術として練習するほうが早いとお伝えしています。測った結果は、ぜひ普段のコーチにも見せてください。」
よくある質問
運動経験がほとんどなくても、ゴルフの体づくりは始められますか?
はい、始められます。最初に体を測り、今の体でできる強さから始めて、少しずつ負荷を上げていきます。持病や痛みがある方は、先に医師に運動の可否を確かめてください。
レッスンとトレーニングを両方やると、負担が大きくありませんか?
練習日とトレーニングの日が重なりすぎないよう、予定を一緒に決めれば、無理なく並べられます。体の側は今の体でできる強さから始め、疲れや張りが残るときは量を減らします。技術はレッスン、体はトレーニングと受け持ちを分けるので、同じことを2回やるわけではありません。
ゴルフのための体づくりは、週に何回すればいいですか?
厚生労働省のガイドは、成人に筋力トレーニングを週2〜3日すすめています。ジムでの回数は、パーソナル4(月4回)とパーソナル8(月8回)から、体の状態とご予定を伺ってご提案します。自宅でできる運動もお伝えしています。
どのくらいでスイングの動きが変わりますか?
回数や期間、飛距離の伸びはお約束できません。制限の内容、取り組む頻度、年齢やこれまでのけがで変わるためです。そのため、6週後に同じ16項目を同じ手順で測り直し、前回の判定と並べて変化を確かめる再評価を用意しています(任意。会員の方は追加料金なし、会員以外の方は¥19,800・税込)。
女性でもTPI測定やトレーニング体験を受けられますか?
はい、受けられます。測る項目と手順は男女で同じで、トレーニングは完全個室で行います。更衣室とシャワーは男女別で、ウェアとタオルはお貸しします。
TPI測定のご案内
ゴルフを始めて間もなく、「ぎこちない」が体のせいか技術のせいか分からない方は、まず今の体を測ってください。TPI測定では16項目とスイングスピードを測り、まず取り組む3項目をお伝えします。ボールは打ちません。まず動いてトレーニングの中身も確かめたい方は、トレーニング体験からでもかまいません。
TPI Physical Assessment
始めて半年の今こそ
まず16項目を測ることから
ゴルファーのフィジカルトレーニング(ゴルフフィットネス)は、体を測ることから始めます。TPIの16項目を実測し、体の制限とスイングの特性の結びつきを評価レポート+プログラムPDFにまとめてお渡しします。普段のコーチと共有しやすい形です。単発で完結し、入会は不要です(6週後の再評価は任意で、会員の方は追加料金なし、会員以外の方は¥19,800・税込)。
まず動いて確かめたい方は、体験トレーニング(90分・¥15,000/毎月先着3名さま¥7,500)もお選びいただけます(先着枠は毎月1日起算、定員後は通常¥15,000)。
ウェア・タオル無料 | 完全個室 | 六本木駅徒歩4分
主な参考(タップで開く)
- Titleist Performance Institute. Early Extension Swing Characteristic(mytpi.com・2013-03-23、筆者 Dave Phillips。スクリーニングを受けたゴルファー9万人超の67%)。https://www.mytpi.com/articles/swing/early-extension-swing-characteristic
- Titleist Performance Institute. Early Extension(Swing Characteristics・mytpi.com・日付の表示なし)。https://www.mytpi.com/improve-my-game/swing-characteristics/early-extension
- Rose G. The Overhead Deep Squat Test(Titleist Performance Institute・mytpi.com・2013-05-28)。https://www.mytpi.com/articles/screening/the-overhead-deep-squat-test
- Phillips D. The Prevalence of Injuries in Golf(Titleist Performance Institute・mytpi.com・2013-09-04)。https://www.mytpi.com/articles/health/the-prevalence-of-injuries-in-golf
- Rose G. The Golfer's Guide to Lower Back Pain – Part 1(Titleist Performance Institute・mytpi.com・2014-08-19。31,000人超のデータ)。https://www.mytpi.com/articles/health/the-golfer%27s-guide-to-lower-back-pain-part-1
- 厚生労働省(健康づくりのための身体活動基準・指針の改訂に関する検討会)「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」令和6年1月。https://www.mhlw.go.jp/content/001194020.pdf


