痛みがない、レッスンで直らない、体が硬い気がする。この3つがそろったら、体を測る番です。スイングの技術ではなく、体の動く範囲や安定が足りないせいで、言われた動きが作れていない可能性があるからです。
測ると、コーチの言葉と体の状態がつながります。どの動きが体の制限で作りにくいのかが分かれば、練習場で粘る時間と、体を整える時間の分け方が変わります。
この記事は、六本木の完全個室パーソナルジム Disport World で、TPI認定(Fitness 2/Golf 2/Junior 2/Power 2)と日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー(JSPO-AT)の岡本隼人が、ゴルファーの身体を実際に測ってきた経験から書いています。私たちは医療機関ではありません。診断や治療は行いません。ゴルフのパーソナルトレーニング(六本木・TPI測定)→
・痛みなし・レッスンで直らない・体が硬い気がする、の3つがそろったら体を測る
・40代以降に飛距離へ響きやすい体の要素(胸と股関節の回旋、片脚の安定、速く力を出す力)
・レッスンで直らない動きと、関係しやすい体の項目の対応表
・何を測り、何を測らないか。コーチとの進め方と、東京で受けられる場所
痛みはないのに飛ばなくなったら、体を見てもらうべき?
はい。痛みがなく、レッスンで直らず、体が硬い気がする。この3つがそろったら、体を測る番です。痛みがある場合は、先に整形外科です。
レッスンで同じことを言われ続けるのに直らないとき、理由は2つに分かれます。動きの理解やタイミングの問題か、体の動く範囲や安定が足りず、その形を作れない問題か。後者なら、練習量を増やしても形は作れません。どちらなのかは、測ると分かります。
40代以降の飛距離の落ち込みには、体のどこが関わる?
関わりやすいのは、胸(胸椎)と股関節の回旋、片脚で立ったときの安定、そして速く大きな力を出す力です。どれが落ちているかは人によって違います。
国の体力調査(令和6年度)で男性の平均を見ると、45〜49歳の握力は45.10kgで、20〜24歳の44.68kgとほぼ同じです。一方、跳ぶ力を見る立ち幅とびは196.27cmで、20〜24歳(226.35cm)の約87%です(当方の計算)。平均の話で、一人ひとりがそうなるとは限りませんが、落ちやすいのは力の大きさより、速く出す側だと読めます。
ヘッドスピードとの関係を調べた20研究のまとめ(Brennan ら、2024年)でも、関係が最も大きかったのはジャンプで地面を押す力(相関 r=0.68)で、柔軟性は有意な関係が見られませんでした(r=−0.04)。ただし TPI は、年を重ねると、動く範囲が狭くなることは筋力が落ちることと同じくらい不利になりうる、と説明しています。硬さそのものより、回したい場所が回るかが問題です。
レッスンで直らない動きは、体の制限のせい?
そうとは限りません。ただ、レッスンでよく言われる動きの中には、体の制限があると作りにくいものがあります。下の表は、よくある指摘と、関係しやすい体の項目の対応です。
| レッスンで言われること | 関係しやすい体の項目 | TPIで見るテストの例 |
|---|---|---|
| 前傾が保てない・伸び上がる | 股関節を深く曲げる動き、足首 | オーバーヘッド・ディープスクワット |
| 切り返しで骨盤が回らない・腰が引ける | 骨盤だけを回す動き、片脚に乗ったままの股関節の回旋 | 骨盤回旋・下半身回旋 |
| 上体が回らない・捻転が浅い | 下半身を止めたままの胸の回旋 | 胸郭回旋・座位体幹回旋 |
| 体が流れる・左に乗れない | 片脚で立ったときの安定 | 片脚バランス |
たとえば、腰がボール側へ出て伸び上がるアーリーエクステンションは、TPI がスクリーニングした9万人超の67%に見られ、ツアー選手100人超の99%には見られなかったと報告されています。TPI は、かかとをつけたまま深くしゃがめないと、ダウンスイングで前傾を保つのは「ほぼ不可能」とも説明しています。体の側に理由があると、言葉だけでは直りにくいということです。
見分ける手がかりは、クラブを持たずに、その形をゆっくり作れるかです。作れなければ体の評価、作れるのにスイングで崩れるなら、まず技術とタイミングの問題です。
形を試すときは、反動で押し込まないでください。腰や股関節、肩に痛み・しびれが出たら、その場でやめて医療機関にご相談ください。
体は誰に見てもらえばいい?
痛みやしびれがあるなら整形外科、痛みがなければ体を測れるトレーナー、スイングの技術はコーチです。相談先ごとの違いと順番は、ゴルフの体の悩みは誰に相談する?とゴルフの飛距離、体は誰に見てもらう?にまとめています。
体を見てもらうと、何を測る?
私たちのTPI測定では、TPIのスクリーニングをもとにした16項目を、左右に分かれる項目は両側とも測り、そのあとスイングスピードを測ります。スイングスピードはトレーニング体験でも測ります。
測らないものもはっきりさせておきます。ボール初速やキャリーなど打球の数字は測りません。ジムに打席はなく、ボールは打たないためです。
お話を伺う
ゴルフ歴、練習とレッスンの内容、痛みや違和感、受診の状況。
16項目を測る
左右に分かれる項目は両側とも。そのあとスイングスピード。
結果を一緒に見る
出やすいスイングの特性と、まず取り組む3項目。レポートとプログラムはPDFで。
同じ項目で測り直す
6週後が目安(任意)。前回の判定と並べて変化を確かめます。
股関節・胸郭・骨盤の回旋や片脚の安定を含む16項目を、左右に分かれる項目は両側とも測り、スイングスピードも記録します。評価レポートとプログラムはその日のうちにPDFでお送りします。痛みがある方には、先に医療機関の受診をおすすめしています。
TPIフィジカルアセスメントの詳細を見るコーチのレッスンと、どう一緒に進める?
レッスンは続けたまま、体の側だけを並行して整えます。技術はコーチ、体はトレーナーの受け持ちです。
結果をコーチに見せる
評価レポートで、どの動きが体の制限で作りにくいかを共有します。
作りにくい動きは無理に作らない
体の運動と並行して、動ける範囲が広がった分だけスイングに入れます。
測り直しも共有する
動けるようになった範囲を、レッスンで使ってもらいます。
分担の決め方はゴルフスクールとパーソナルトレーニングはどう分担する?に、飛距離が決まる仕組みはゴルフの飛距離を伸ばす方法に、体づくりの全体像はゴルフフィットネスとはにまとめています。
東京で体を測ってもらうなら、どこで受けられる?
六本木の Disport World では、入会しなくてもTPI測定(90分・¥19,800)だけを受けられます。六本木駅5番出口から徒歩4分、港区の完全個室のパーソナルジムです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 場所 | 東京都港区六本木3-15-21 鶯ビルB1。六本木駅5番出口から徒歩4分(アクセス) |
| 営業時間 | 平日7:00〜22:00、土日祝9:00〜18:00(完全予約制・不定休) |
| TPI測定(TPIフィジカルアセスメント) | 90分・¥19,800(税込)・単発で完結、入会不要。16項目+スイングスピード。担当は代表の岡本 |
| トレーニング体験 | 90分・通常¥15,000(税込。毎月1日から数えて先着3名さまは¥7,500)。身体機能チェックとスイングスピードの測定 |
| しないこと | 診断・治療。ボールを打つこと、スイングの技術指導 |
現場で見えていること
私たちは最初に、練習やレッスンの内容と、痛みや受診の状況を伺います。受診の目安に当てはまるときは、測るより先に受診をおすすめします。測定中に痛みが出た項目は「痛みあり」と記録し、その部位に負担のかかる種目は外します。
代表の岡本は、こう話しています。「私は2002年から指導してきて、40代で飛距離の相談に来られる方を測ると、胸の回旋か、片脚に乗ったままの股関節の回旋か、片脚の安定のどこかに制限が見つかることがよくあります。本人は『体が硬い』と感じていても、硬いのは全身ではなく1〜2か所ということも少なくありません。もちろん、測っても制限が見つからない方もいます。そのときは、レッスンで技術として扱うほうが早いとお伝えしています。」
よくある質問
体が硬いのは、ストレッチだけで足りますか?
硬い場所によります。ヘッドスピードとの関係では、柔軟性そのものより、回したい場所が回るか、速く力を出せるかが問われます。全身を伸ばす前に、どこが硬いのかを測って、そこから取り組むのが近道です。
どのくらいで飛距離は戻りますか?
期間や飛距離の伸びはお約束できません。制限の内容、取り組む頻度、これまでのけがで変わるためです。そのため、6週後に同じ16項目を同じ手順で測り直し、前回と並べて変化を確かめる再評価を用意しています(任意)。
体を測るなら、レッスンはやめたほうがいいですか?
やめる必要はありません。技術はコーチ、体はトレーナーの受け持ちです。評価レポートをコーチに見せ、体の制限で作りにくい動きを共有すると、レッスンの中身を決めやすくなります。
週1ラウンドと練習場週1回でも、体を測る意味はありますか?
あります。練習の時間が限られているほど、体の制限で作れない動きに時間を使わないことが大切です。TPI測定は入会不要で1回だけ受けられるので、今の体を知り、練習の使い方を決める材料にできます。
50代でも、体を測ってトレーニングする意味はありますか?
あります。年齢よりも、今どこが動きにくいかで取り組むことが決まります。痛みがある場合は、先に整形外科を受診してください。50代の飛距離については50代で飛距離が落ちた原因は?にまとめています。
TPI測定のご案内
痛みがなく、レッスンで直らない動きがある方は、まず今の体を測ってください。TPI測定では16項目とスイングスピードを測り、まず取り組む3項目をお伝えします。ボールは打ちません。
TPI Physical Assessment
レッスンで直らない理由を
体の側から確かめる
ゴルファーのフィジカルトレーニング(ゴルフフィットネス)は、体を測ることから始めます。TPIの16項目を実測し、体の制限とスイングの特性の結びつきを評価レポート+プログラムPDFにまとめてお渡しします。コーチと共有しやすい形です。単発で完結し、入会は不要です(6週後の再評価は任意で、会員の方は追加料金なし、会員以外の方は¥19,800・税込)。
まず動いて確かめたい方は、体験トレーニング(90分・¥15,000/毎月先着3名さま¥7,500)もお選びいただけます(先着枠は毎月1日起算、定員後は通常¥15,000)。
ウェア・タオル無料 | 完全個室 | 六本木駅徒歩4分
主な参考(タップで開く)
- スポーツ庁「令和6年度体力・運動能力調査の結果」2025年10月公表(統計表 表1-1・表1-3、e-Stat) https://www.mext.go.jp/sports/content/251007-spt_kensport01-000045282_1.pdf
- Brennan A, et al. Associations Between Physical Characteristics and Golf Clubhead Speed: A Systematic Review with Meta-Analysis. Sports Med. 2024;54(6):1553-1577. https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC11239735/
- Titleist Performance Institute. How Fast Eddie Generates 150 mph Clubhead Speed over the Age of 50(2022年10月) https://www.mytpi.com/articles/swing/how-fast-eddie-generates-150-mph-clubhead-speed-over-the-age-of-50
- Dave Phillips. Early Extension Swing Characteristic. Titleist Performance Institute(2013年3月) https://www.mytpi.com/articles/swing/early-extension-swing-characteristic
- Greg Rose. The Overhead Deep Squat Test. Titleist Performance Institute(2013年5月) https://www.mytpi.com/articles/screening/the-overhead-deep-squat-test


